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新人類戦記第1章(1980年作品)第7回●アメリカから処理依頼されたバトナム戦争残留秘密兵器を前に、クニチン村で、ベトナムの戦争時友人であった東郷竜は元ベトコンのハイ・ニンに銃を突きつけられていた。

2021年01月18日 | 新人類戦記第1章(1980年作品)
新人類戦記 第一章 ベトナム戦争時に開発された究極兵器の話です。その兵器が新人類を生み出す。
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新人類戦記第1章(1980年作品)第7回●アメリカから処理依頼されたバトナム戦争残留秘密兵器を前に、クニチン村で、ベトナムの戦争時友人であった東郷竜は元ベトコンのハイ・ニンに銃を突きつけられていた。
 

新人類戦記第一章(1980年作品)第7回

作 (1980年作品)飛鳥京香(C)飛鳥京香・山田企画事務所

http://www.yamada-kikaku.com/

(アメリカとソビエトの冷戦時代の話です)

 

新人類戦記第一章(1980年作品)第7回

 

ベトナム・クチニン村でカンボジア軍とベトナム軍の虐殺事件の背景に

ベトナム戦争時のアメリカの廃棄兵器を調べるべくきていた東郷竜は

ベトナム戦争時の友人ハイ・ニンから、トカレフ拳銃を突き付けられていた。

 

東郷竜は、日本政府「サムライのクニ」のエージェントであり。日本政府は

アメリカからの調査養成に応じていたのだ。

 

2人の前にはベトナム・クチニン村の孫、ジウが気絶しており、彼女が

ベトナム戦争時のアメリカの秘密兵器であった。

 

「ハイ・ニン、あんたは」

 

「悪いな。竜、今、俺はKGB(ソ連国家保安委員会)のエージェント忿んだよ」

 

「なぜだ。もと解放戦線の勇士のあんたが」

 ハイ・ニンの顔には、しかし変化がない。

 

 「理想さ。理想のために俺はアメリカ軍と戦

い、ベトナム解放、ベトナム統一をなしとげた。しかし、そのあとに

来たものといえば。そう幻滅にしかすぎない

のだ。竜、俺の失望が、どんなものだったか

わかるか。恐らくお前には理解できんだろ

う」

 

 そこには、忍従の表情のハイ・ニンの顔があつた。

 

「それで、あんたは、あんたの勇気と名誉を

金で売ったわけか」

 

「そうだ。俺はこのジウをソ連人の手に渡せ

ば、莫大な金を手にすることができるのだ」

 

「すでにKGBはこの事を知っていたのか。

ジウという人間秘密兵器がベトナムに残っていたという事を」

 

「そうだ。調査のために、お前が来ることもわかっていた。

そのためにかお前東郷竜をよく知っている俺ハイ・ニンがここにKGBから

派遣されてきたのだ」

 

「それじゃ、カンボジア兵から助けてぐれたのは仕事のためか」

 

「そうだ・がコンソン島(一八六ニ年に 当時のフランス植民症がベトナム独立を目指す

政治犯のために建設した監獄島)のかりをかえすこともあった」

 

「コンソン島か。おもいだすな、ハイ・ニン」

「いや、もうその話はいい」

 

竜はハイニンの頭を指差して、

 「そのヘルメ ットはKGBが用意したものだ

な」

 

 「KGBが開発したものだ。彼らの心理戦に関する研究から生まれたものだ。このヘルメ

 ットをつけていれば、ジウの精神エネルギーから遮断される」

 

 「さすがにKGBだけの事はあるな。ソ連も

超能力者を戦力として使用しているからな」

ハイ・ニンは時計を痙がめた。しかしすき

はない。

 

 「よし、そろそ、ろ外へ出てもらおうか。釦む

かえがそろそろぐることだ。そのお前に彼女を

処理しなければならんな」

 

ハイ・ニンは二人の会話を黙って聞いてい

たジウの腕をつかみ、注射を行友った。彼女

は気を失なった。

 

 

 彼らは村を出る。気を失なったままのジウ

を背に負い、竜は歩き始める。後には銃を手

にしたハイ・ニンが続いている。

 

 唐突に、竜が尋ねた。

 

「ハイ・ニン、彼らは彼女をどうすると思う」

 

「恐らく、彼女を徹底的に研究し、彼女と同

様、殺人衝動精神波をばらまくパラサイコ・コマンド(超心理戦士)

を養成するだろうな」

 

「彼女がどうして。パラサイコト・コマンド(超心理戦士)に

なったかわかるか」

 

「いや、知らん」

「俺はだいたいつかんでいる」

 

「なぜ、お前が知ってているんだ」

 

「七年前の事だ。俺はまだべ卜十ムにいた。

そして耳にはさんだ事がある。キッドナップ

作戦とそれは呼ばれていたらしい。

 

 当時のベトナム戦争時の破壊、殺戮の状況下で精神的に異

常次たかぷりを示す幼い子供達がいた。

彼らは精神感応力、感知力が秀れていたため、他人の

れを自分の悲しみとしていたのだ。

 

 遇然、その当時。ペト十ム視察に来ていたア

メリカ心理戦研究所の所長ブラックウッド博士

が彼らの存在に気がついたのだ。

 

 彼はまた超心理学の権威者であり、これからの戦争での超心理

戦の必要性を説いて。彼はこの恐るべき

精神感応力を利用できないかと考え、そのベトナムの子

供達を誘拐し、アメリカ国内の研究所へと秘

かに連れかえったのだ。

 

その後、彼らがどう成長して行ったかを知っている者は誰もない」

 「その中の誘拐された一人だというんだな、彼女ジウは」

「そうだ。地元では神かくしだ」

 

 怒りがハイ・ニンの心を満たし鮑ようだっだ。    

「くそっ美賊(ザうタミイ・アメリカ人の蔑称)め」

 

「彼女ジウはアメリカでその精神エネルギーを増

長する方法を学ばされいたのだ。ハイ・ニン、

よーく、聴いてぐれ、この娘がソ連の手にわ

たったら、またこんな子供達が、世界のどこかで

育てられて置くのだぞ」

 

新人類戦記第一章(1980年作品)第7回

作 (1980年作品)飛鳥京香(C)飛鳥京香・山田企画事務所

http://www.yamada-kikaku.com/

(アメリカとソビエトの冷戦時代の話です)

 


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