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ガーディアンルポ05「クアイアーボーイズ」第3回

2013年12月23日 | ガーディアンルポ05「クアイアーボーイズ
■ガーディアンルポ05「クアイアーボーイズ」第3回
作 飛鳥京香(C)飛鳥京香・山田企画事務所
http://www.yamada-kikaku.com/

 俺は待ち構えている。
が、俺は一瞬、この敵「ROW」の生命体ミサイルに近しいものを覚えていた。

彼らも思考能力をもっている。

「ROW」の生命体ミサイルも、はるか遠い星から雅味を目掛けてくる。

ただ破壊のために。母星に帰れることなどなく、
地球を攻撃し、成功した_ところ分栄光があるわけではない。

ただ死が待っているだけだ。
彼らにとっても死は甘美な瞬間かもしれない。

 接触。

なま暖かいものが感じられる。

何かの意識が、俺の意識に呼び掛けてくる。
「まさか、君もそうなのか」

俺より、先に、相手の意識が割り込んできた。
 ああ、俺の同じ生命体がここにいたのだ。

僕の意識が消え去るまで意識で語ろう。

お互いに短い問の生命だ。

俺は言う

「なあに、短い間だ、俺と君が、燃え尽きるまで俺の話を聞いてくれ」

敵「ROW」の生体ミサイルが答える。

「ああ、俺も、この地球への長い航海の中で安らぎが欲しからた。語ってくれるか。この私
のために地球の話を、、」

 俺達は、相手を滅ばすために、抱き合いながら、地球の引力圈へと落ちで行く。
 
俺の語りは「高速度コミュニケーション」で、俺と彼の問で行われる。


そうか。

俺はきづく。

聖歌は、、、
このコミュニケーションの瞬間に発する
データ交換の音だったのだ。

そして、
ひとつの聖歌は、、
終わる。

(ガーディアンルポ05「クアイアーボーイズ」完)
■ガーディアンルポ05「クアイアーボーイズ」第3回(1979年作品)
作 飛鳥京香(C)飛鳥京香・山田企画事務所
http://www.yamada-kikaku.com/


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