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ちょっと山でも登りませんか?

山に登る! 山を滑る! 山を歩く! 山を遡る! 山を楽しむ! 山で遊んでいます。 無名山塾講師の山の日々です。

南ア・聖岳~赤石岳(1/3) 2010.7/18~21

2010-07-18 | 仲間と登る山

南アルプスの中で繋がっていなかった聖岳と赤石岳の間を歩こうと云うのが今回のテーマです。僕にとっては30年前からの宿題みたいなものかも。
 7/18 前夜8時頃に畑薙第一ダムの下の駐車場に着いて、車中泊です。朝一番の2 バスで聖岳登山口に向かいます。予定より30分程早い臨時バスに乗ることができてラッキーでした。天気も、今年の梅雨明けは昨日。雲一つない青空です。
 30年程前に、伝付峠を越えて入山し、荒川三山から赤石岳を歩き椹島に下山。その年は前年の台風で、林道や橋が被害を受けてバスが走っていなく、ダムまでは5時間程の林道歩きである。もっともしばらく歩いていると、通りかかった東海フォレストの工事のジープが拾ってくれてラッキーでした。2_2 落ちた橋のところまででしたが。そこはカゴ渡しで渡って、またダムまでテクテク歩いた記憶があります。次の年は、聖岳から光岳へ歩き、従って赤石岳と聖岳の間が繋がっていないという訳です。当時は、ダムの堰堤の上に静岡行きのバス停があり、リムジンも確かそのそばから出ていた。今はダムの下に大きな駐車場が出来て、そこがリムジンの発着場所となり、静岡行きのバスも臨時運行となって、30年も経てば当たり前の様変わりです。そう云う自分も、当時はテント山行で、今回は小屋泊まりですから。
 初日は、聖平小屋泊まりです。30年前は無人小屋=避難小屋でしたが、今はきれいな営業小屋に変身していました。県営の小屋ですが、井川山岳会が運営を委託されているとか。寝具は布団ではなくシュラフです。これは良いかも。北アルプスの小屋に比べるとゆとりのあるスペースでゆっくり休めます。夕立もないまま、小屋の前から白根南嶺の生木割山と唐松尾山を眺め、ゆったりとビールでのどを潤す。
 自分を含めて中高年の登山者の数は多い。以前はテントか避難小屋泊まりであったPhoto聖岳も食事付きのきれいな小屋が整備されている。随分登りやすくなったものだ。しかし、登山者の年齢も上がり、人生経験豊富な方が増えている割には山小屋での立ち居振る舞いなどマナーに?が付くことが多いと思うのは僕だけだろうか。もう少し他の人に対する心配りのある行動がほしい。もっとスマートに山を楽しみたい。

<行程> 聖岳登山口 8:00→ 聖沢吊橋 9:38→ 造林小屋跡 11:10→ 聖平小屋 15:20


富士山で滑り納め? 2010.6/13

2010-06-13 | 仲間と登る山

中々、日程がとれず今までで一番遅い富士44山スキーとなってしまった。 前日は、富士山トレイルで明神峠から須走浅間神社まで歩いて、そのまま須走口5合目に入った。
 天気はマアマアであったが、須走口5合目の標高は2,000m。富士吉田口の2,306mや富士の宮口の2,400mと比べると長い。そんな訳で時間切れで、今回は2,900m付近で終わりにした。少々、不完全燃焼だが今シーズンの滑り納めとした。


尾瀬・平ヶ岳 2010.5/1~3

2010-05-03 | 仲間と登る山

動画はこちら⇒
 平ヶ岳は10年程前の5月連休に、丹後山から3泊4日で湯ノ小屋温泉まで歩いて以来である。それ以前には、秋に恋岐沢から登っている。やはり一度は尾瀬から山スキーで行ってみたいと思っていて、やっと実現したプランである。11057
 5/1戸倉に車を置いて、乗り合いタクシーで鳩待峠に向かう。天候は申し分ない。久し振りのテント泊の山スキーですが、背負ってしまえばザックの重さもそれほどでもない。一時間ほどで山ノ鼻である。山ノ鼻からはシールを付けて猫又川沿いに進む。二俣付近はスノーブリッジがなく渡れない。しばらく左俣の右岸沿いに進んでスノーブリッジを左岸に渡り、1460mあたりの左からの枝沢が出合うあたりにテントを張ることにした。沢から水もとれる中々のテントサイトである。
 5/2今日も好天です。左俣左岸をそのまま上流に向かい、20903_p_2 猫又川を二俣に分けている尾根に登る。ルートとしては、1661m標高点の尾根を登り、大白沢山から南西に出ている尾根に乗り大白沢山の北西のコルを目指す。振り返れば、至仏山から景鶴山、燧ヶ岳、日光の山々までが見えています。コルまで来ると平ヶ岳の大きな山容が目に飛び込んで来る。1920mピークへは最後登りが痩せた急斜面でツボ足でかわ21111_p_2 す。ピークからの下りは150mほどをシールを着けたまま滑り降りる。ちょっともったいなかったかも。いくつかのアップダウンを過ぎるといよいよ平ヶ岳の登りである。かつて3年掛りで繋げた利根川源流の山々が谷をはさんで続いている。下りの滑走を楽しみに最後の登りを頑張ると、まるでグランドのような広い平ヶ岳の山頂である。
 360°の展望を楽しんで三角点ピークも踏んで、いよいよ滑走である。フイルムクラストの斜面を気持ちよくスキーが走り、快感!標高差200m程で楽しい滑走も終わり、またシール行動が、1920mピークを過ぎるまで続く。その後は下り一方と思いきや、中尾根に入ると行きに感じなかった小さなアップダウンがあってちょっとすっきりしない。それでも最後は、気持ちよくテントにドンピシャ滑り降りた。実に長い一日、カメさん部隊の11時間半行動の平ヶ岳往復でした。

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 5/3今日も快晴。今回は欲を出さず、サッサと下山です。山ノ鼻までは朝の堅い雪面でスキーが良く滑り、下りの楽しさを味わう。山ノ鼻からは、川上川沿いをシール登高で鳩待峠に到着。
<行程>
5/1 鳩待峠(9:30)~山ノ鼻(10:30)~猫又川二俣(12:30)~1460mBC(13:00)
5/2 BC(6:10)~大白沢山北西のコル(9:25)~平ヶ岳(12:50/13:30)~BC(17:30)
5/3 BC(6:30)~山ノ鼻(7:25)~鳩待峠(9:30)
動画はこちら⇒


南ア深南部・久保尾辻~八高山 2010.4/10~11

2010-04-11 | 仲間と登る山

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御前崎に向かってノロノロと進んでいます。初日は久保尾辻~平松峠、2日目は平松峠~八高山~福用駅と歩きました。車2台を使い川根温泉をベースに、温泉付き車中泊山行でした。深南部の続き云ってもここまで来ると、林野庁の境界線と林道を辿る部分427 も多い。今回のルートでも地図上に山名表示があるのは、2日目の八高山だけである。そんな地味なルートですが、季節がらそこかしこにスミレが咲いていて、新緑きれいで楽しく歩けました。
 今回はおよそ2.5万図2枚分弱を歩いた計算ですが、南アルプスから繋いで後2回程で御前崎に届くところまで辿り着いた訳で、良く歩いて来たなと思うばかりです。次回は今秋に八高山から金谷駅辺りまで歩こうかなと考えています。
【行程】10日;久保尾辻 8:10→947m標高点 13:30→1009m標高点(大谷山) 13:50→夕日峠 14:10→943.9m三角点(雲見上) 14:45→東海自然歩道と合流 16:00→937.4m三角点(鳥居沢山) 16:10→平松峠(17:20)
 11日;平松峠 7:05→金剛院 7:35→753.5m三角点(炭焼山) 11:10→820m(天狗の座敷) 13:05→八高山(832.1m三角点) 13:30→白光神社 13:50→馬王平 14:30→福用駅 16:10

アルバム⇒


蓮華温泉スキーツアー 2010.3/27~28

2010-03-28 | 仲間と登る山

 3/27何年振りでしょう。蓮華温泉スキーツアー022に行ってきました。 総勢6名、テレマーク1名、アルペン5名の構成です。
 さっそく朝一番のゴンドラで栂ノ森へ、天気は予想に反して青空が広がる絶好のコンデションである。栂ノ森ゲレンデトップから林道入口にトラバース気味に滑り込み、ここ052 でシール登高に切り替える。ヘリスキーヤーのためなのだろうか、林道はピステンできれいに圧雪されていてラッセルもなく歩きやすい。ショートカットするまでもない。
 成城小屋までは1時間程で到着。ゆっくり休んで天狗原への登りである。目の前の尾根に取り付き、少し登ると一旦傾斜が緩み、いよいよ天狗原の登りである。1時間半程でだだっ広い天狗原に到着。26 天狗原に上がると、それまでの穏やかな天候とは一変。雪混じりの強い風に吹かれる。かなり寒い。まだまだ山は冬である。先週の鍋倉山とは大違いである。
36 天狗原直下の斜面は雪が重くて滑り難かったが、その次の急斜面はフカフカの深雪で浮遊感を十分に楽しむことが できた。今年は雪が多い。それぞれ、撃沈したり、ちょっと格好付けて滑りを決めたりと大いに楽しんでいるうちに、懐かしの蓮華温泉へ到着です。時間は15時少し前、随分ゆっくりである。
 3/28朝はゆっくり食事を済ませ、7:30出発である。40 今年は雪が多い上に、昨夜も少し降って朝からラッセル気味である。朝一番の下降で深雪を楽しんでからヤホー平へ向かってシールで登り返す。ゆっ45 たりとした登りでとてもうまいルート取りである。もっと急だったと思っていた角小屋峠への登りもそれほどでもなく、振り返ると雪倉から朝日の稜線が、霞んでいる。峠からは本日最高の滑りのはずが、湿った雪で難しい。47 雪が多いのでウド川のトラバースは、しっかりラッセルである。それでも直に後から労山の大部隊に追い抜かれ、バッチリとしたトレースが出来上がる。時期が遅いと雪が割れていることもある沢の横断もそれに続く急斜面のトラバースも雪が多いので問題はない。林道をどんどん滑走して行くと、突然除雪の終点に出てしまう。以前は木地屋の民家のそばまで滑れたの57 にと思っても仕方がない。板を担いで林道を下って行くと、集落に着いたところにタイミングよく予約したタクシーが向こうからやって来る。運転手さんの話では、木地屋も現在住んでいるのは2軒程とのこと。そのうち無人50 の集落になってしまうのか。無人になったら、除雪もしなくなってしまうのだろうか。かつては、木地屋の民家に電話を借てタクシーを呼んでいたことを懐かしく思う。そんな時代の流れも感じてしまうツアーであった。


開田山脈・鍋倉山山スキー 2010.3/20

2010-03-20 | 仲間と登る山

前日、野沢温泉から移動。温井集落の奥の取付点を偵察した後、117号線沿いの道の駅でミニ宴会して車中泊。
2183_2  朝、温井集落の除雪終了点に向かう。既に、あまり広くないスペースに5~6台が路上駐車している。抜けるような青空、まるで連休のような気温で全くの春スキー気分である。ゆったりとした地形のブナの樹林帯をひImg_2184 たすら登る。気持ちまでゆったりとして自然との一体感を楽しんでいる。
 ゆったりと広い頂上には結構大勢の人が休んでいて、それぞれとっても楽しそう。僕らも山頂写真を撮って、ゆっくりImg_2198_2 休んだら後は下るだけである。残念ながら雪は水分をタップリ含んで重い。板が時おりブレーキが掛かったように引っか かって滑り難い。春の雪特有の現象だ。何か対策があるのかな。それでもそんな細か2209なことは吹っ飛んでしまう程楽しいツリーランである。どんどん下るとあっという間に終点の温井集落である。 また、今度は2月あたりに野沢温泉の毛無山のバックボウルと組み合わせて来てみたい。


南ア深南部・大札山~久保尾辻 2009.11/01

2009-11-01 | 仲間と登る山

  前夜、大札山肩登山口にテント泊。公園風に整備され、トイレも管理が行き届いて10311841 いて気持ちがいいところだ。ただ天気予報はあまり良くない。実際曇っているが、まだ雨は降っていない。なんとか持ってほしい。

Img_0687  まずはカメラと念のため雨具を持って大札山の山頂に向かう。野鳥の森から入山して前黒法師~バラ谷ノ頭~蕎麦粒山と辿り、大札山から駿河徳山駅まで歩いたのは昨年の11月末 。懐かしい山頂を踏んだ。山頂の三角点は地形図には表記されていない。こんなことがあるのかなと思う。展望台からは大無間山は霞んで見えないが、ピラミッドのような朝日岳が薄く見えているし、沢口山も見える。展望を楽しんだら境界線の尾根を下って登山口に戻る。
 さあここからが今日の本番です。三ツ星山~小芋山~枝松山~久保尾辻と歩く予定Img_0716 です。林道がほぼ平行にそばを通っていますが、出来るだけ尾根通しに歩こうという訳です。さっそく駐車場の奥から尾根に上がるが、すぐに林道と合流です。合流してはまた尾根に戻るを繰り返します。三ツ星山までは道標もあり、結構歩かれています。三ツ星山の山頂はあまり広くImg_0718panorama なく北から東側が開けていて蕎麦粒山や大札山、またここまで歩いて来た尾根などが見えます。尾呂久保の集落がまるで空中都市のように見えます。
Img_0731  三ツ星山からは急な下りでまた林道と合流。再びゆったりとした尾根を辿ると小芋山です。測量の後のポールなどが残っていて、凝った手作りの将棋の駒のような形の山頂プレートもぶら下がっています。小芋山から下るとずいぶん広い広場に出ます。車が2台停まっていました。
 枝松山の登りは、出だしがちょっと嫌らしい。林道から上がったすぐに送電線の鉄Img_0720 塔があって、尾根が削られ切り開かれているのですすきの薮があったり足下が崩れていたりと注意が必要です。それを過ぎれば広い杉の植林帯の尾根です。杉の植林帯は基本的には下草が生えにくいので薮漕ぎはあまりないと踏んでいたのですが、およそ読みどおりです。ただ広すぎて、なだらかで枝松山のピークが判りにくい。853の標高点とおぼしき地点を山頂とした。
Img_0746  さあ後は久保尾辻へ下るだけ、と気を緩めたとたん方向がずれてしまって仕切り直しを2回もしてしまった。そんな訳で、久保Img_0748 尾辻には予定を1時間程オーバーして15時少し前に到着した。雨は最後に小雨に当たっただけですんだ。全体にルートファインディングは難しくはなかったが、ただ枝松山周辺は緩やかな広い尾根できちんとした地図読みが必要です。気の弛みと先入観はいけません。反省です。


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南ア深南部・熊伏山 2009.10/04

2009-10-04 | 仲間と登る山

前夜は、遠山郷のかぐらの湯で車中泊。朝からいい天気である。写真は、PCに取り込んだ際に手違いで消えてしまって残念!
中央構造線にそって走る国道152号線は遠山郷の北の地蔵峠と、この熊伏山の登山口の青崩峠で寸断されている。秋葉街道という古道があるのみ。そんな中央構造線上の山が熊伏山である。途中の展望台や山頂からは南ア深南部の山々も望むことができる。頭上には秋の青空が広がり、山頂では思わず長い休憩となってしまう。下山後はかぐらの湯で汗を流して大満足の山行でした。
帰りは天気もいいので中央構造線に沿って152号線をひたすら北上することにした。ついでにしらびそ高原や、中央構造線の安康露頭や北川露頭に寄り道をして中々楽しかった。大鹿村の中央構造線博物館は閉館時間に間にあわなかったが,そのうち行ってみたい。
しらびそ高原での写真だけが助かった。

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左から、丸山、荒川前岳、小赤石岳、大沢岳、中盛丸山、小兎、兎岳、前聖岳、小聖

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小聖の右から、上河内岳、茶臼岳、仁田岳、易老岳、イザルガ岳、光岳


越後・八海山 2009.9/26

2009-09-26 | 仲間と登る山

爽やかな秋空を味わいたくて越後三山の一つ八海山に行ってきました。25日Img_0340 の夜中に出て、26日朝八海山ロープウェー駐車場集合という若干強行スケジュール、といってもロープウェーという機動力を利用してのハイキングです。スキーでは何回も来ていますが、登るのは初めてです。
夜中に家を出て、関越を走りますが、眠くて赤城高原で沈没。朝まで車中泊。明け方の関越を再び走ってトンネルを抜けると雨です。雨は上がりましたが、山はガスがかかっています。晴れてくるという天気予報に期待して出発です。ロープウェーを降りた目の前の Img_0356 階段を上がると山頂避難小屋。そこからはしばらくなだらかな道をのんびり歩く。天気も予報通りに青空が広がって来た。ひと登りで女人堂の避難小Img_0321 屋、ここが6合目となる。ラクチンである。あまり水の流れていない水場を過ぎるとやっと山道らしくなって、長い鎖のある岩場も出てくる。岩の感じは八ヶ岳に似ている。平ったい山頂の薬師岳までくると目の前に紅葉に彩られた地蔵岳がどんとそびえている。薬師岳からいったん下り登り返したところが9合目の千本檜小屋である。
Img_0348Img_0352 こからいよいよ八海山山頂(八ツ峰)の縦走となる。最初にそびえる地蔵岳は西側から不動岳との間のコルに出るとすぐ目の前であった。そこからは稜線通しで鎖や梯子が架けられた岩峰を次々と下っては登り、割とあっけなく主峰の大日岳に着いた。天気は最高、Img_0421_2紅葉も岩場とマッチしてすばらしい。帰りは迂回路を通ってロープウェーで下 山。ちょうど手頃な日帰りハイキングで多いに秋を楽しんできました。明日は、東海自然歩道の石老山から石砂山の予定。


ヤブと格闘!北ア・小窓尾根 2009.8/24~27

2009-08-27 | 仲間と登る山

P8240114 8/24 22日は妻籠宿の観光を楽しんで、前日の夕方に馬場島に入る。P8240115Krさんとは朝に合流する。6時に出発。1年前、雨のため断念し、取水口まで偵察したことを思い出しながら歩く。取水口の右岸に「池ノ谷→」とペンキで書かれている。高巻きルートの入口らしい。河原沿いにいくことにする。工事用の橋を利用して左岸に渡り、堰堤を越える。次の徒渉は膝くらいで、靴を脱いで渡るが、冷たい!タカノスワリのゴルジュを過ぎると、じきに池ノ谷の出合にでた。鋭く深く切れ込んだ谷は迫力である。出合の右岸に下りて来ているのが小窓尾根の末端である。そこを過ぎると間もなく2つの大岩が目印の取付に出た。対岸からも小窓根に上がる踏跡が見えるし、赤布も見えている。P8240131 少しヤブっぽい道をひたすら登る。一本調子の急登である。登り着いたとこP8240143 ろが、1600mの小窓乗越。いよいよ小窓尾根に突入である。しかしこのヤブ中々手強い。太い笹と灌木が混じり合って体力を消耗させる。Krさんはヤブに押しとどめられて中々ピッチが上がらない。1日目は、熊笹ピークP8250147までは行きたかったが届かず。1820m付近でのヤブ中泊となってしまった。先が思いやられる。天気が良いのが救いである。

8/25 朝からヤブ漕ぎである。中々ピッチが上がらない。上がるにつれP8250180 てハイマツ漕ぎが出て来てKrさんは、悪戦苦闘である。出発してクマザサピークまで1時間以上かかる。ニードルに着いた時点で昼を大きく回っていて、今日中に三ノ窓は無理のようだ。ドームには14時15分着。疲れもあり、今日の行動を打ち切る。今日も好天に恵まれた。暑くもなく行動しやすい気温だった。ゆっくり展望を楽しんで疲れを癒す。

8/26 今日も朝から天気がいい。嬉しい。気合いを入れるが、ハイマツ漕ぎからスタート。薮のヤセ尾根を下りいよいよマッチ箱の登りにかかる。急な登りで2ピッチほどザイルを出す。やがてP8260198 ピラミッドピークのナイフリッジに出る。朝日を浴びた気持ちのよい岩稜歩きに気分は晴れる。久し振りに爽快。さらに快適な岩稜や少し嫌らしいルンゼなどを越え、マッチ箱ピークから2650m峰に登り着く。ここで僕のカメラがトラブル。動かなくP8260222なってしまった。 (残念!)この後疲れが出てペースが出ない。本峰着が16時過ぎとなり、早月小屋着はヘッドランプとなることが決定的となる。幸い天気もいいということでゆっくりでも頑張って行くこととする。会にはメールで連絡が取れたので一安心。それでもノロノロカメ部隊はコースタイム2時間半を4時間余りもかけて早月小屋に到着。テントに潜り込んだ。

8/27 今日もいい天気。本当に今回は好天に恵まれた。今年の夏でこんなに長く安定した天候に恵まれたことはなかったように思う。そんな意味でラッキーかも。午前中には馬場島に到着。馬場島山荘でお風呂と食事を頂いて今回の山行の締めとしたのでした。