来年もいい年になったらいいな・・・。
今日は12月31日、
13時00分をもって今年の仕事は全部終えた。
(はずなんだが・・・・まだ残ってたらどうしよう)
年末の大仕事はある音楽賞の審査員としてその年の対象コンサートの録音を聴くことだ。
今年も全部で40本くらいのテープを聴いた。
どれもライブ録音なのですごく興味深い。
聴いていていつも不思議に思うのは、
技術的にも何ら問題なく、音楽的にも妥当な表現であり、どこにも欠点らしきものは見当たらないのに、聴いていてあまり面白くない演奏と、
けっこうミスもあって、こんな弾き方、ちょっと様式感を踏み外してるなぁ・・・と思うんだけど、聴いていて実に魅力的な演奏があるということだ。
このあたりが音楽の不思議なところであり、それがまた魅力なんだろうなと思う。
あと、演奏そのものにすごく伝わってくるエネルギーを感じるものと、そう感じられないものもある。
この違いは一体どこにあるのだろうか?
音楽にはやはり、謎が多い。
実際、今の演奏家たちの演奏技術は50年前に較べたらものすごく向上している。
音楽に関する知識の量も、音楽史や演奏理論の研究がすごく進み、
また、ネットの出現以来、情報の飛び交うスピードが飛躍的に高まり、
いまや、京都の自宅にいても情報収集にはそれほどハンディを感じないほどになってきている。
今の演奏家の持っている音楽的な知識と技術というのは大変なものだ。
では、ぼくも含めた今の演奏家たちの演奏が50年前よりずっと魅力的なものとなっているかどうかは・・・・、
はっきり言って疑問だ。
(@_@;)
今日、仕事を終えて、1957年、カラヤンとベルリンフィルが初来日した折のDVDを見た。
まあ、大変な名演だ。
メンバー表を見ても
フルートのオーレル・ニコレ、オーボエのローター・コッホ、トランペットのフリッツ・ヴェーゼニック、ティンパニのヴェルナー・テーリヘン等伝説の名手たちが並んでいる。
(あ、ティンパニに興味がある人はこのDVDなかなか面白いと思う。まだ若いテーリヘンの演奏姿がけっこうたくさん映っている)
で、カラヤン氏の指揮がまた見事のひとことに尽きる。
こんな棒を振られたらどんな演奏家でも燃え上がるに決まっている。
まあ、とんでもない名演だと思う。
でも、今のベルリンフィルは、技術的にはこのころのベルリンフィルよりはるかにはるかに上のはずだ。
ところが、この50年前の演奏はいまださんさんと輝き続けている。
はたして、現在、2007年の時点で
「こんなにすごい演奏会が地球のどこかで聴けるのだろうか?」と思う。
一体、演奏って、なんなんだろうかと思う。
どうしたら、いい演奏ができるのだろうか?
ぼくたちは、一生懸命技術を磨き、音楽について学んでいる。
ぼくなりにやれるだけのことはやってきたと思う。
これからもベストをつくすのみだ。
でも、知識が増え、技術が向上したからといって、演奏の質が必ずしも上がるわけでもない。
だからといって、技術にも知識にも無関心だったら、演奏の質は上がらない。
音楽の道は謎だらけだ。
でも、やっぱり来年も、結局地道に練習を重ね、勉強を続けていくしかないんだろうなと思う。
一つ一つの演奏にベストをつくして準備することくらいしか我々はできないし、それでいいんだろうなと思う。
来年もいい年になったらいいな・・・。
いや、なるに違いない。なるに決まっている。
だって、「神は愛」だから・・・。
皆さん、よいお年をお迎えください。
シャローム!

ルヤ!