打楽器は楽しい!オモロイ!ホンマやで。

打楽器奏者山本毅が、打楽器について、音楽について、その他いろいろ順不同で語ります。

USB-DACを導入した

2011年08月30日 15時18分02秒 | よもやま話
最近はパソコンで音楽を聴くことがほとんどだと以前に書いたことがあったけど、そのパソコンオーディオシステムにUSB-DACを導入した。
パソコンの音声出力をヘッドフォンアンプを通してヘッドフォンで聴いていたのだが、そこにDACを加えたわけだ。

USB-DACってのはオーディオインターフェースの再生機能だけを独立させた機器だと考えていただければいい。ぼくも含めて普通の人はパソコンを使って生禄なんて機会はそれほどないから、再生機能さえあれば十分だと思う。

買ったのは「Audinst HUD-mx1」という機器で、価格コムで見て17480円くらいで買えるものだ。音響機器としてもUSB-DACとしてもどちらかといえばかなりの低価格商品だが、その音質改善効果は非常に高いなと感じた。

いままでもけっこう良質のヘッドフォンアンプを使っていたのでヘッドフォンのドライブ能力には問題なかったのだが、いかんせんデジタルノイズには何ら対策なしだったので、長時間聴いていると意味不明のイライラ感が募って来るのがしょっちゅうだった。

実はデジタルノイズってちょっと聴いただけでは感じ取れないことが多い。だって、可聴領域外のノイズなんだから、聞こえないはずのものだ。でも、30分とか1時間とか続けて聴いていると、なんか頭が痛くなったり肩がこったり、イライラしてきたり、やたら怒りっぽくなったりしてくるという症状があれば、それはデジタルノイズのしわざだ。

せっかくいい音楽聴いていても、いい気分になれないのだったら何のために聴いているかわからないよね。音楽を聴くのが「勉強!」「仕事!」ってのもありだけど、楽しみの要素も大切にしたいものだ。

このDACをつけてからは、密閉型モニターヘッドフォンで長時間集中して聴いても、以前よりずっと疲れなくなった。

もし、このページを読んでいるあなたが、パソコンとヘッドフォンという組み合わせで音楽を聴いているのなら、USB-DACの導入をぜひともお勧めしたい。リスニングが楽しくなりますぞ。それは音楽を聴く時だけではない。たとえば英会話の勉強とかで音声データを聴く時なんかでも疲れ方が相当違う。ぼくも時々趣味程度に英語の朗読ページとかを聞いたりすることがあるんだけど、このDACを入れてから、聴くのが少し楽になって来た。

使い方は非常に簡単。USBコードでつなぐだけ、設定は全部自動で行われる。あとは、ヘッドフォンとかアンプ・スピーカーをつなぐだけ。

ただ、ぼくのVistaパソコンの場合だけかもしれないが初期設定だとDVDの音が出ない。ちょっと設定を変えなければならない。でも、その操作は非常に簡単。ただし、音楽を聴く時には初期設定に戻したほうがいいと思う。
DVDを見るときだけ設定を変えるというのは多少面倒だが、まあそれくらいの手間はかけてもいいのではと思う。
マウスで2-3回クリックするだけなんだから。

パソコン+USB-DAC+ヘッドフォンの組み合わせ、安価で手軽、良質のオーディオシステムが簡単にできますよ。ぜひトライしてみては?

「長唄の美と魅力」

2011年08月05日 12時19分39秒 | 音楽全般
日本人で打楽器をやるなら、絶対邦楽にも関心を向けたほうがいい。と思う。

うん、絶対。

ぼくも若いころ、鼓や締め太鼓のお稽古に通ったし、京都の南座や歌舞練場、舞台横の囃子のスペースで演奏したことがある。

今度、京都芸大のイベントでいいのがあるので紹介しよう。

この企画の売りは、なんといっても三味線の今藤政太郎さん、邦楽打楽器の藤舎呂悦さんという二大巨匠が出演されるということだ。

このお二人の演奏、特に、われわれ打楽器奏者にとっては、藤舎呂悦師匠の演奏ってのは、必見・必聴だ。呂悦師匠は、不世出という言葉がまさにふさわしい天才打楽器奏者だ。
それに、邦楽ってのは年をとればとるほど円熟してくる芸で、今師匠は円熟のきわみにあるといっていい年代。これを聴き逃す手はない。

それが、なんと1000円の入場料で・・・!

ぜひ聴きに、そして見に行ってほしいなあ・・・・。

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「長唄の美と魅力」

京都市立芸術大学日本伝統音楽研究センターでは、平成23年度公開講座第1弾として、第31回公開講座「長唄の美と魅力」を開催します。  長唄は、江戸と上方とを往来しながら江戸歌舞伎とともに発達し、江戸後期から戦前にかけて、日本人にもっとも親しまれた音楽の一つです。その芸と美がどのように受け継がれてきたのか、そして引き継がれていくのか、長唄三味線方の今藤政太郎師をお迎えして考察します。  古典長唄の演奏家としての枠に留まらず、洋楽ホールの音響を生かした企画や、数々の新作の作曲でも知られ、京都・関西とも由縁の深い今藤師によるトークと、日本を代表する演奏家陣による名曲のひとときをお楽しみください。

日時

平成23年9月4日(日)午後3時開演(午後2時30分開場)


会場
京都市立京都堀川音楽高校 ホール
(中京区油小路通御池押油小路町238-1)
地下鉄:地下鉄東西線 二条駅下車 2番出口から御池通沿いの御池側の門よりご入場下さい。
市バス:「堀川御池」バス停下車すぐ


出演・内容
◆ プログラム
1.名曲を聴く1 「越後獅子」
2.トーク 「今藤政太郎師に訊く―伝承力と表現力―」
3.名曲を聴く2 「勧進帳」
【演奏者】
唄 杵屋 東成 (長唄唄方、杵勝会)
今藤 政貴
今藤 政之祐

三味線 今藤 政太郎(長唄三味線方、今藤流)
今藤 美治郎
杵屋 禄山

笛 藤舎 貴生
囃子 藤舎 呂悦(囃子方、藤舎流)
藤舎 悦芳
   ○
望月 隆一郎
望月 太八一郎 



【司 会】
竹内 有一(京都市立芸術大学准教授)
配川 美加(東京芸術大学非常勤講師)

入場料
1,000円