とろとろしたブログ

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【結局は】前原代表の辞任は民主党の再起不能を物語っている【闇の中】

2006年04月01日 | 民主党関連

民主偽メール、前原代表が辞任…後任は小沢氏軸に調整・・・読売新聞
民主党の前原誠司代表(43)は31日、永田寿康衆院議員(衆院比例代表南関東ブロック、党員資格停止中)が引き起こした「偽メール」問題の責任をとり代表を辞任した。
 前原氏の後任は4月7日の両院議員総会で党所属国会議員の投票により選出される。後任の人選は小沢一郎・前副代表を軸に調整が進む見通しだ。
 一方、議員辞職を拒んでいた永田氏は党の説得を受け入れ、31日午後、河野衆院議長に議員辞職願を提出した。4月4日の衆院本会議で辞職が許可される。
 前原氏は31日昼、党本部で開かれた党臨時役員会で辞任する意向を表明し、その後、開かれた両院議員総会で前原氏の辞任と鳩山幹事長ら党執行部の総退陣が了承された。両院議員総会で、鳩山氏は代表選挙を7日の両院議員総会で行う方針を示し、了承された。
 前原氏は31日夕、党本部で記者会見し、辞任の理由について「問題を打開し、野党第1党の責任を果たし、国民の信頼を取り戻し、政権交代を腹の底から訴えるには、人心一新が必要だと考えた」などと語った。
 前原氏の後任について、党内には、「危機克服にはベテラン議員への一本化を図るべきだ」として、小沢氏を推す声が広がっている。菅直人・元代表、鳩山氏らを推す動きも出ている。次期代表の任期は現状のままだと前原氏の残り任期の9月までとなるため、「つなぎ役」として渡部恒三国会対策委員長の起用を求める声もある。
 これに関連し民主党は31日、「偽メール」問題に関する党検証チームの調査報告書を公表した。この中では、永田氏が元記者、西沢孝氏から提供を受けた「偽メール」を本物と思い込んで検証を怠り、事実と違う情報を当時の野田佳彦国会対策委員長に伝えて誤信させたと断定した。
 野田氏が西沢氏への「情報提供者」の存在を確認し、新たな証拠を得るために1000万円程度は党で用意できると永田氏に伝え、これを受けて永田氏が「『情報提供者』との交渉に入りたい」と西沢氏に伝えていたことも明らかになった。
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 民主党の中では比較的まともな方であった前原代表ですが、結局辞任となりました。国政を揺るがす大失態な訳ですから辞任は仕方ないですね。また、この代表辞任に引き続き、永田氏も議員辞職となりました。今回の辞任劇について思うところを。

 まず一番気になったのは上記読売新聞のこの部分

 前原氏の後任について、党内には、「危機克服にはベテラン議員への一本化を図るべきだ」として、小沢氏を推す声が広がっている。菅直人・元代表、鳩山氏らを推す動きも出ている。次期代表の任期は現状のままだと前原氏の残り任期の9月までとなるため、「つなぎ役」として渡部恒三国会対策委員長の起用を求める声もある。


 さあ、前原代表が就任するときの党内の声を思い出してみてください。衆議院選挙において民主党は自民党に大敗を喫し、その責任をとって岡田氏は代表を辞任しました。その時どうして前原代表が誕生したのでしょうか?若い力で民主党を蘇らせるのではなかったのか?衆議院選挙大敗時は危機克服という意識は無かったのでしょうか?若いのを代表に据えてダメだったから次はベテランにすべきだとでも言うつもりでしょうか。若手だ、ベテランだ、女性だ、そんな肩書きしか見えていないようではこの先の民主党は今まで通り同じ事を繰り返すアホ政党から脱却できません。後任に小沢氏や菅氏の名前が挙がっているようですが、今更彼らに何が出来るのでしょう。

 そしてなぜ今の時期に辞任なのでしょう?

西沢氏、来月4日に証人喚問 「堀江メール」問題 ・・・産経新聞
 衆院懲罰委員会は29日、「堀江メール」問題で元週刊誌記者、西沢孝氏の証人喚問を4月4日に行うことを正式に決めた。遅くとも7日までに永田寿康衆院議員(民主党員資格停止中)への処分を決める方針だが、西沢氏は喚問に応じる姿勢を見せていない。一方、民主党は証人喚問に先立つ31日にメール問題の調査結果を発表するものの、西沢氏に接触できていないことから真相解明には至らず、再発防止策が中心となりそうだ。
 衆院は29日夕、国会内で西沢氏の代理人の和久田修弁護士に、河野洋平衆院議長名の証人喚問決定通知書を手渡した。議院証言法では、病気など正当な理由なしに証人が出頭しない場合、「1年以下の禁固または10万円以下の罰金に処する」と定められている。
 しかし、和久田弁護士は、通知書を受け取った後、記者団に「喚問に応じるかどうかはまったく決まっていない。(喚問決定は)極めて不当だと思っている」と表明した。仮に、西沢氏が出頭を拒否すれば、委員会は不出頭の理由が正当かどうかを議決。正当な理由がないとされた場合には、議院証言法違反容疑で捜査機関に告発する手続きがとられる。
 喚問が実現しても、「堀江メール」騒動の真相が明らかになる可能性は低い。西沢氏は代理人を通じ「永田氏にはメールを提供していない」と完全否定。「(西沢氏から提供されたのは)100%間違いない」とする永田氏の見解との相違は大きい。
 証人喚問で虚偽の答弁をすれば偽証罪が適用されるが、西沢氏の発言を第三者が検証するのは事実上、不可能だ。
 一方、民主党の「メール問題検証チーム」(座長・玄葉光一郎幹事長代理)が31日に調査結果を公表するのは、4月23日に衆院千葉7区補選の投開票を控え、「メール問題の早期幕引きをねらったのではないか」(若手)との思惑もあるようだ。
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西沢氏、作り話でだます…民主「偽メール」報告書・・・読売新聞
高級外車で案内し、会食の話題は「元知事の孫」「妻は政治家志望」……。
 民主党が31日に公表した「偽メール」問題に関する調査報告書は、永田寿康衆院議員に情報を提供した元記者の西沢孝氏が、口八丁手八丁で永田氏の信頼を得ていく過程を明らかにしている。執行部の総退陣まで招いた問題の真相は――。
 報告書によると、永田氏は昨年10月、西沢氏が経営する会社の雑誌の取材を通じて同氏と知り合った。西沢氏はドイツ製高級車を自ら運転して写真スタジオに案内しながら、「大手週刊誌の記者時代に取材したものが世に出ないのは悔しいので、永田さんに国会で追及してもらいたい。自分の自己実現でもあり、永田さんの功績にもなる」と、情報の提供を持ちかけた。
 今年1月の会食の際には、「妻がいずれ選挙に出たがっている」と話し、永田氏が自らの秘書にしてもいいと伝えると、「自分はお金に困っていない」としながら、「人件費を度外視してもありがたい」と答えた。その席では、西沢氏が「元長野県知事の孫」であることや、雑誌の広告収入が1号あたり1億円であることが話題になったという。
 2月に入り、永田氏にライブドア側からの送金実態を問われると、西沢氏は手帳を見ながら、「メールを受けて8月29日に3000万円、(その後も)10月14日にはK1イベントのチケット代金の名目で1000万円……」などと説明した。
 報告書は「現時点までの調査で、元知事の孫ではないことが判明している」と明記している。さらに、「人件費度外視の秘書として働きたいという話は政治家にはうれしい話で、金銭を目当てに近付いてきた印象も皆無と感じ、この時点では全幅の信頼を置いていた」と西沢氏のこうした振る舞いが永田氏の信頼の根拠になったと指摘し、「作り話や事実の粉飾などで合理性を装い、永田議員をだました」と結論づけている。
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 証人喚問を間近に控えたときのこの代表辞任、これにより証人喚問は中止となり真相を究明することが難しくなりました。元々民主党というのは絶対に与党にしちゃいけない政党だった訳ですが、このことにより野党としての機能も失ったと言えるでしょう。野党は与党が何かしでかしたときにはキチンと真相究明を行うべく追求する立場にあるわけですが、その野党がこのような悪しき前例を作り上げてしまった訳で全く説得力を失ってしまう訳です。

 民主党は与党にも野党にもなれない政党に落ちぶれてしまった訳で、そんな政党に存在価値を見出すのはもはやブーメラン機能による反面教師しかなんじゃないでしょうかね。


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