とろとろしたブログ

なんとなくとろとろとしたゲームヲタクが最近のニュース等を取り上げ、
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日本にとっての複数国による安全保障

2007年03月10日 | アジア関連
ハワード豪首相、安保共同宣言に署名・・・日経新聞
 【シドニー=高佐知宏】オーストラリアのハワード首相は9日、日本人記者団と会見し、11日からの訪日で日本政府と日豪間の安全保障に関する共同宣言に署名することを明らかにした。国連平和維持活動(PKO)や災害救助での自衛隊と豪国防軍の協力や、豪領域内での合同演習が盛り込まれる見通し。日本が米国以外と安保面で恒常的な協力関係を結ぶのは初めてとなる。
 首相は共同宣言について「日豪米の戦略対話を補完し、アジア太平洋地域の安保強化につながる」と指摘。「軍事面からとらえるべきではなく、中国との実務的で良好な関係を損なうとも考えていない」と述べ、中国に敵対する意思はないことを強調した。
 日豪の経済連携協定(EPA)交渉については「期限を設けず、我慢強く臨むことが必要だ」と指摘。日本に対しては引き続きエネルギーや食糧の安定供給に努めるとの考えを強調した。(22:00)

 日朝作業部会の結果などを根拠に日本は孤立を深めているなど、色々言われているものではありますが、日朝作業部会が六カ国協議の枠で行われている前提であることを踏まえれば、孤立への道を突き進んでいるのはどこの国であるのか、明白で御座いましょう。しかし、日本の目的はかの国を孤立化させることではなく、拉致問題の解決ですから、この問題に取り組んで行く上での外交カードをタイミングよく切っていかなければならないのです。

 さて、そんな北朝鮮とか黒松岡氏などの話題で一生懸命なマスゴミで御座いますが、その裏で大きな動きがありました。それがこの日豪安保共同宣言です。日本からの正式発表はまだありませんが、近々声明があると思います。現在のところこの報道をしているのは日経新聞、時事通信のみでした。

 これらの意味は当然災害、復興などの海外任務を帯びた自衛隊との活動連携や台湾シーレーン防衛などの重要性を認識した上でのものだと思います。そうした日本の認識と"ハワード・ドクトリン"が実を結んだ結果となったのでしょう。

 元々日豪間ではアメリカなど通じて、連携が強まっていた中での安保共同宣言です。米豪同盟は既にありますから、この安保共同宣言という日豪間の関係強化から、最大の軍事同盟レベルにまで将来引き上げられることがあるならば、複数国による軍事同盟にまで達成される可能性があります。これにはさすがに賛否両論出てくると思います。

 日本は海洋国家として、こんな感じで突き進んでいけばよろしいです。とりあえず取り上げましたレベルのエントリーです。