うの花のにおう垣根にホトトギス早やも来鳴きて・・・
うの花が白く咲く季節を迎えると、一人でにやにや思い出し笑いをしてしまいます。
水分小学校6年生の時、学校給食が始まり、献立表に「うの花煮」というのがありました。誰もどんな食べ物か知らず、わくわくしてその日を迎えました。ラッキーなことに私は給食当番。貧しかったけれど白いフリルのついたエプロンを買ってもらい、ルンルンで食管を運んでいました。
「うの花」という美しい名前。中身が見たくて長い廊下の途中でこっそり食管のふたを開けた私は、呆然。「なあんや。おからやんか」
実は、言葉も出なかったのです。その後の教室全体の異様な失望感。
ソーセージや胸当てのついたジーンズ等々。ハイカラなことが教室に広がり始めていた時代。ごちそうを期待していた戦後生まれの私たちの、ほろにがくも笑える思い出です。
うの花が白く咲く季節を迎えると、一人でにやにや思い出し笑いをしてしまいます。
水分小学校6年生の時、学校給食が始まり、献立表に「うの花煮」というのがありました。誰もどんな食べ物か知らず、わくわくしてその日を迎えました。ラッキーなことに私は給食当番。貧しかったけれど白いフリルのついたエプロンを買ってもらい、ルンルンで食管を運んでいました。
「うの花」という美しい名前。中身が見たくて長い廊下の途中でこっそり食管のふたを開けた私は、呆然。「なあんや。おからやんか」
実は、言葉も出なかったのです。その後の教室全体の異様な失望感。
ソーセージや胸当てのついたジーンズ等々。ハイカラなことが教室に広がり始めていた時代。ごちそうを期待していた戦後生まれの私たちの、ほろにがくも笑える思い出です。