朝靄につつまれる宮滝、上流。つくづく美しいと思う。「くに破れて山河あり」という言葉があるけれど、今の福島県を見ていると「国栄えて山河滅ぶ」
新聞を読んでいて、放射性テルルなんて初めて知った。ウラン235の核分裂によって生成する放射性物質だそうな。第一原発の取水口付近の海水から検出。国の基準を2.4倍も上回っている。
群馬県のお茶から暫定規制値の2倍に当たるセシウムが検出され、商品回収と出荷自粛が求められたとか。
海も農地もそして森林も汚染が続く。
ボランティアに行った人の話で「線量計で測ったらびっくりするような数値が出て、その家の人に伝えるべきか悩んだ。」「雨水が流れて貯まるところの数値が高い」等々。決して「人体に影響ありません」などとノーてんきなことを言っている場合ではない。使用済み核燃料が無害になるまで10万年かかるとか。原発ゼロを求めて2日に東京で大集会をするとか。近くなら、ぜひ、参加したいものだ。
作家吉村 昭氏の『三陸海岸大津波』という本を読みなさいと貸して下さった。初版が2004年なのに、今回の大津波を予測させるに充分な資料で、深く考えさせられた。人類は、歴史に学ぶべし。