四季折々 やぶさか真佐の吉野だより

世界遺産の地 吉野から怒れるおばちゃんの四季折々をお届けします。

災害シミュレーション

2011年06月07日 08時22分02秒 | Weblog

 環境デーで河川敷の草刈りをしながら、「100年の一度の伊勢湾台風でこの河川敷のみんなのはるか上まで水が来た」ことの怖さを思い出した。

 今、想定外・1000年に一度の災害のシミュレーションが必要になっている。特に吉野町では、洪水・土砂崩れ対策。

 議会2日目、総務委員会で『10月10日(月)町主催防災訓練』が行われることが決定。全町訓練は、かつて何度か一般質問し、やっと、本当にやっと実現しそう。前回の議会でも提案されたが河川敷に集合の訓練で「誰も河川敷に逃げない。やるなら、実際に役立つ場所で」という議会の意見で、修正・充実されたもの。

 でも、私は「同時に町内で一斉に訓練を」要望。災害は待ったなし。第一次避難所(指定の避難所に行くかどうかの判断や地域の人がみんな無事か確認の場所)への集合やみんなが恐れている津風呂湖決壊の場合の避難ルートの確認などしたいと思う。ヘリでの救済で吉野高校着陸は可能だろうか。できれば町内を上空視察して現在の指定8カ所以外の場所も担保してほしい。指定の吉野小学校は、伊勢湾台風の時、1階天井付近まで濁流が流れこんだのだから。

 「津風呂湖は決壊しないので洪水シミュレーションはしていない」というのが正式な南近畿土地改良・・・(農水省)の見解。何事もなければ幸い。しかし、現実に堰堤周辺で土砂崩れがあり、長い間通行止めになっていたので不安はぬぐえない。周辺の山崩れによる大量の土砂流入が川津波を起こし、堰堤を越えるなんてことは絶対にないといえるのだろうか。

 要は、パニックを防ぐために正確な科学的根拠にもとずく安心できる情報を流してくれないから、余計に不安になるのだ。この震災で白河市の近くの農業用のダムが決壊し、7名が無くなっている。「地震で壊れたダムはありません」という見解も出ているが、担当省が違うからと言って事実を混同する結果にならないようにしてほしい。

 美吉野橋以外の橋がすべて落ちたという体験からの発想も必要だし、話題になってほしい。転ばぬ先の杖がほしい。