四季折々 やぶさか真佐の吉野だより

世界遺産の地 吉野から怒れるおばちゃんの四季折々をお届けします。

宇宙基本法って?

2008年05月12日 23時53分26秒 | Weblog
先日の新聞赤旗に「破壊された軍事衛星の破片が地球を回っている」との雑誌記事の紹介が載っていました。
 米国が2月に、制御不能となった自国の軍事衛星をミサイルで撃墜。
 撃墜により破片は3000個以上ばらまかれ、ほとんどが大気圏に突入、燃え尽きる。しかし、問題はここから。まだ、本体と数十の破片が地球を回っているそうです。『天文ガイド』5.6月号
 『日経サイエンス』6月号の紹介も出ていました。愚かな宇宙軍拡競争という題名で、「破片がたとえ小さくても秒速数キロメートルなので衛星や有人宇宙船に損害を与える・・」「米国の宇宙政策などで宇宙軍拡の動きが加速しそう」「軍拡競争が始まれば世界的紛争の危険が高まる」「宇宙開発国にとって唯一の思慮深い行動とは宇宙軍拡競争を防ぐ道を模索することだろう」と指摘。
 科学者とは危険な発明もするけれど、的確な未来への提言もするのだと感心していました。
 9日、いきなり「宇宙基本法案採決」・・・これは、「ミサイル防衛など」宇宙の軍事利用に道を開くものです。
 1969年に国会決議で「宇宙開発は平和目的に限る」(非軍事)として、日本は「かぐや」「はやぶさ」などで国際的にも大きく貢献してきたのに、この法案が通ったことで宇宙の軍事利用が始まり、情報の適切管理の名の下にベールに覆われてしまいます。しかも、莫大な国民の税金を使って。
 こんな恐ろしいことが、マスコミでほとんど話題にならない。ロシア並みに情報が管理され、国民に不利なものは意図的に隠されているとしか考えられません。国民の未来に関わる大切な情報をもっとマスコミは取り上げてほしい。でないと、多数の国民が知らない間に、海外での戦争への備えができあがってしまうのです。
 宇宙ステーションでの土井さんの活躍に、子供たちだけでなく多くの人が宇宙へのロマンをかき立てられました。輝く星々が平和の象徴であってほしい。彗星大好き人間としては、多くの人が平和な日本のために声を上げてほしいと願わずにはいられません。