水割り3杯の雑談

毎日、夕方6時を過ぎる頃、台所のテーブルで書いていたエッセイをブログに。足元にはエサをねだる愛猫が。私は68歳。

夢か現か

2009-12-30 00:43:17 | Weblog
ふと目が覚める。隣室の蛍光灯の豆電球以外に明りはない。 まだ4時前だな、と蒲団の横にあるリモコンでテレビをつけると、やはり3時半。床の中にいる3時間(6時半からは40分間のもみ球電動ローラーで脚部の手入れをする)の半分は眠るべきだと考える。 昨夜床についたのが8時で、1分と経たぬうちに熟睡の海に落ちるから、すでに老人の睡眠時間としては足りているけれど、この3時間は愉しく過ごさねばならぬ。 前にも書いたが、私は自己睡眠を体得しているから、自分を自分で眠りに導くのは簡単だが、別の愉しい刻が来て欲しい。だから目を閉じて自然に頭の中に絵がでてくるのを待つ。 絵は毎晩異なるが、よく観るのが、自然の風景だ。決して名所・名山といったものではなく、また、自分の知る場所でもない。この辺からこれは夢なのか、それとも空想の中のものなのかがわからなくなってしまう。しかし、空想であれば、74歳の老人でも夜毎の美女(昔、同名の映画があった)を思い描くはずであって、そうでないところからみて、やはり浅き夢見しなのだろう。  「少食の人は睡眠時間が少ない」と娘が言う。もちろん私も若い頃は大食・長眠だったし、現在は少食も当然だろう。 しかし、3時半に目が覚めて、その後の夢か現か~の刻は、ここ数年のことだ。ついでに書くと、睡眠に悩む方々には、ぜひ自己睡眠に関する本を読んでいただきたい。図書館に行けば、ナンボでもあります。

お年玉

2009-12-29 07:01:29 | Weblog
茨城の小・中学生時代の正月は来客が楽しみだった。客は税務署に勤める叔父に年賀に来るのだが、なぜかみんなが叔父の機嫌をとるようなところがあって(そういうことができるのかどうかわからぬが)、叔父が彼らの納税申告などに便宜を図っているのかと思ったりした。 昭和20年代中ごろにおけるお年玉の相場は100円~200円だった。次の記憶は昭和28年であって、これまた叔父の妻の実家が近所にあって、そこへ麻雀の補欠要員としてよばれ、街の名医だった家長から1000円のお年玉をもらった。今年のお年玉の平均は小学生で3万円、中学生で4万円などと、1月の途中に新聞で発表されるが、羨ましいと思う。 羨望の第一が使途であって、最近の1位は貯金だ。私たちの時代、お年玉の一部を貯金するなんて発想はなかった。買い物はどうかというと、私はお年玉で何かを買った記憶が無い。セーター1枚、マフラー1枚すら買った記憶がない。その説明は簡単で、昔はモノが(衣類のみならず)高かったのである。ユニクロもABCマートもしまむらもなかったのである。お年玉の1枚の千円札はたbん映画、ラーメン、パチンコあたりに消えたのだろうし、その前の、1枚、2枚の100円札も、30円の映画、30円のヤキソバ、3個10円の今川焼、1個5円のコロッケの購入に充てられたと思う。 そうそう、ウチの子供達が小さかった頃、親戚達からもらったお年玉袋を、「ママ、これ預かっておいて」と家人に託していたが、あれはどうなっているのだろう。もし、預金(貯金)していたら大変な利息がつく。

12月27日

2009-12-28 01:02:51 | Weblog
「田原総一朗よ、あなたは酔っ払いか」と、週刊誌に書かれたことがあるテレビ朝日の『サンデープロジェクト』が来年春で打ち切りになるそうだ。今朝も亀井静香氏に「あなたは何でも一方的に決めつける」とたしなめられていたが、確かに自己陶酔型の人物であるようだ。 こてに対し、TBSの『ザ・サンデー』を司会する関口宏さんは、よく言えば穏健派、悪く言えば毒にもクスリにも~だ。 この番組の大沢啓二さんと張本勲さんを起用したスポーツコーナーの「喝!天晴れ!」は巧い。  競馬は有馬記念で、馬券歴50年の私がミスをした。1,2番人気のウマが2・9だったので、家人にバースデー馬券(家人は3月29日の生まれ)を買うかと尋ねたら、「千円分買う」ととなり、それはそでいいのだが、私も2・9はオサエで、他の穴馬券に気持ちが傾いていて、20枚買わねばならないものを10枚しか買わなかった。そういうときは当たるもので、馬連2・9の配当は7.7倍。ま、全購入額は5,200円で夫婦合計ではプラスであるが・・・。  出版社の役員している義弟(家人の弟)が引退することになって、今夜はその「ご苦労様パーティ」。5歳になったばかりの美青年(義弟の孫)が宴の中心になっているだろう。小さな酒席というか、そういう場所に参加しなくなって3年以上経つだろうか。マラソンの高橋尚子さんの名言に「どこかが痛いだけなら、我慢すれば済む」というのがあるが、我が腰痛は「ガマンすれば~」のもうひとつ上の強敵だ。

にらみ鯛

2009-12-26 22:49:49 | Weblog
正月の祝膳の中心に大きな鯛(の飾り塩焼き)を置く。ただし、置くだけで三が日は手をつけず、他の料理(重箱モノなど)を食べる。そういうのを「にらみ鯛」というそうだが、8歳年上の叔母(父の妹)の証言によると、祖父はそんなことはお構いなしで1日の夜には鯛に箸をつけ、祖母に「お客様がいらっしゃったら困ります」と叱られていたらしい。祖父は茨城県田舎村、祖母は東京・日本橋の生まれ育ちで、この「にらみ鯛」のことでも、なんとなく育ちの差を思ったりする。  昭和17年か18年か、戦争の激化とともに食べ物も入手難になり、明石鯛どころか尾頭付きは正月膳から消えた。そこでデパートが考え出したのが、瀬戸物の鯛だった。それは私の記憶にもあって、紺色模様の皿に、紺と白で彩られた30センチほどの鯛がのっていた。これぞ真の「にらみ鯛」であり、にらむ以外に方法は無い。 我が家の正月膳にも尾頭付きは見かけない。魚のことでいえば、鰆の西京漬や鰤の照り焼きなど、たいていは切り身になる。もう1ツ、正月は自家製の酒肴が作れる。昨日、荻窪に住む妹から、手作りの味噌が送られて来た。これは前にも何度かもらっていて、深みのある味で抜群だ。 京都の白味噌7+荻窪味噌3の割合で味噌雑煮にするのが愉しみだが、それとは別に、荻窪味噌プラス酒粕プラス味醂で、床を作り、そこに正月の余りモノを漬けると絶好の酒肴になる。余りモノの第一のカズノコで、これはかなり上質な酒の友になる。

1位と2位

2009-12-26 22:38:41 | Weblog
「1位でないとダメなんですか?2位じゃいけないんですか?」。あの事業仕分けのときのレンホウ議員の名セリフである。 中央競馬で発売されている馬券は8種類あって、その中で、1着を当てないと的中しないのは3種類(単勝、馬単、3連単)しかなく、たとえば私がよく買う馬番連勝は、1着と2着を順番に関係なく(つまりA→B、B→Aと入っても)当たりになるし、またワイドでは2,3着になった馬を当ててもOKだから、この場合は1着は関係なく、支払いが受けられる。  麻雀はウマ(トップ賞)をとらないと儲けにならないから、当然に1位狙いで打つ。将棋の大山康晴さんは2位狙いで打つと公言されていたようだが、これは「1位を狙ってムリをすると勝てない。静かに(控えめに)打っていれば、自然にトップが見えてくる」という意味だろう。  野球、大相撲、ゴルフ・・・たいていのプロスポーツは、1位でないと価値が無いが、アマチュアなら価値ある2位は存在し、たとえば高校野球の甲子園準優勝校があるし、また優勝候補でない選手がオリンピックで銀メダルをとった場合などだ。 それよりもレンホウさん、どうしても1位でなければならぬのは、小選挙区の国会議員、知事などの首長でしょう。猿は木から落ちても猿だが、国会議員は落選すればタダの人だといったのは、川島正次郎氏だったかと思うが、これだけは「2位じゃいけませんか?」となれば、「あきまへん」です。 そして、1位を狙ってもそれがとれるとは限らない。だからこそ、1位を狙わなければ・・・という、ノーベル賞科学者の言葉、正解だと思いませんか? ま、スパコン予算は復活するようですが。