水割り3杯の雑談

毎日、夕方6時を過ぎる頃、台所のテーブルで書いていたエッセイをブログに。足元にはエサをねだる愛猫が。私は68歳。

自主返上

2007-06-29 23:29:08 | Weblog
村瀬清司社会保険庁長官は、おもしろい人物だ。 村瀬長官は、数日前、安倍首相に倣ってか、自らのボーナス(270万円)を返上し、すべての部下に向かって、「2分の1から10分の1(役職によって異なるのか)の自主返上」を求めた。 もちろん、マスコミはすぐに、「自主的にというのは、返上しなくてもいいということであり、一律カットでなければ何の意味もない」「若い人達は、先輩達の尻をなぜ俺達が・・・と思うだろう」「そんなことより、早く行方不明年金の精査に当たれ!」などと正論を述べている。 そうだろうか? そんな、誰が考えてもムダなことを、村瀬氏が言うだろうか。 彼は、損保ジャパンの副社長のときに小泉前首相に請われて社保庁を引き受けた男であり、何かもう1ツ狙いがあるのではないかと考えるのが普通ではなかろうか。 たとえば、この「自主返上」では、職員の間に、「A部長は何% B課長は? C係長は?」といったモヤモヤ、ガヤガヤ(疑心暗鬼)が広がるのは目に見えているが、実は、村瀬長官は、ソコを見ているのではないか。 つまり、自主返納は、社保庁解体のときに参考にするフィルターではないだろうか。 むろんっこれは無知(下司でもいい)の勘繰りかも知れぬが、私には、どうしても、村瀬長官が、「バカみたいな(ムダな)呼びかけ」をするとは思えないのだ。 「俺も270万円を諦める、女房には謝らねばならぬ。だから君達も。。。」といった平成ナニワ節ではないのも、そんなものが通用する時代ではないことも、とっくに村瀬氏はご存知である。

おり込み済み

2007-06-29 23:20:50 | Weblog
株式用語には、「言い得て妙」というか、巧い言葉が多いが、中でも『おり込み済み』が出色だ。 この語の意味は、「消化している(してしまう)」というようなもので、たとえばAというビール会社の株が5月の時点で1株1,000円だったとして、それが6月に1,200円になり、7月もまた猛暑になって、さぁ、また上がるぞと思ったら1,200円前後のモミ合い(あまり上下動がない)に終始したとする。猛暑→出荷増→業績アップなのになぜ上がらないか。 実は5月の終わりごろに、気象庁が、今夏は猛暑という予報を出していて、だから6月に株価はアップと、株式市場は「天候という材料を(前もって)おり込んでいた」ことになる。 この世では、多くのモノがカレンダーより先行するが(ファッションの流行など)、いちばん早いのが株の世界ではあるまいか 反対に最も遅い(消化が悪い)のが、生活(家庭、学校、職場、あれこれの社会での)というものであるだろう。 生活の中では、「いち早くおり込む」どころか、「1日延ばし、先送り」がザラだ。 そうそう、マスコミが今騒いでいる、参院選での自民大敗は、株式市場ではおり込み済みで、ただ選挙後のゴタゴタが長引かぬことを願っているだけだそうだ。

牛肉と豚肉

2007-06-27 00:03:56 | Weblog
休日に家人と渋谷へ映画を観に行く。宮益坂の裏通りにあった場外売場で馬券を買い、東横デパートをのぞき、昼食は恋文横丁の中華店の炒麺(これが抜群に旨かった)。 映画を観て再び場外売場に戻って馬券をチェックし、的中していれば東横の地下にあった『和田金』で牛肉を買い、外れていれば住居に近い新丸子の肉店で豚肉を買ってスキヤキにした。もう40余年も前の話だが、その頃も牛肉と豚肉には、それほどの差があった。 但し、豚スキは牛スキの代用ではなく、それなりに旨かった。 馬券的中とボーナスのときに牛肉を買ったのは、ちょっと贅沢してみようかという、いわば、「いい日、牛スキ」と唄うようなものだっただろう。 朝のテレビで、例のミートホープ社の牛肉偽装事件の報道を観ながら、そんなことを思い出した。 画面には例によって「街の声」が拾われ、オバサンが真剣な顔で、「でも、やっぱり・・・たっぷり牛肉の入ったコロッケが食べたいものよねぇ」とコメントしていたが、そうだろうか? と私は首をひねる。  話が逸れるが、コロッケには、たっぷりの肉は要るまい。むしろ、ソコソコでいいのではないか。第一にコロッケは肉を食べる料理ではなく、ジャガイモ料理であり、肉をたくさん欲しいのならメンチカツにすればいい。 「コロッケは自宅で作れ」が、私の基本だ。 コツは、生クリームで、これを混ぜることでジャガイモが引き立つ。有名な葉山の『旭屋(いわゆる、裕次郎コロッケ)』の味は、そこにあると思う。

宝塚・月組

2007-06-26 23:56:11 | Weblog
24日は競馬の前半戦の締め括りの『宝塚記念』。前売りの1番人気は、なんと、お嬢さん(牝馬)のウォッカだった。 たしかに、彼女はダービーを制しているが、相手は同年齢の坊ちゃん(牡馬)達で、今度はお兄さん達が相手だから、私はとてもムリと見て、もう1人のお嬢さんカワカミプリンセスと共に無視。 宝塚→女の園という連想もあるから、ウォッカ→プリンセスを買った人も多かっただろう。私の軸はスポニチの矢内記者が強く推すアドマイヤムーンで、これも宝塚(歌劇団)に月組があるから、「つながり馬券」だ。 私は「つながり馬券」が好きで、たとえば父の日の7-7、母の日の8-8などは無印でも買う(電話投票は100円玉1個、2個で買っても、誰も見ていないから恥ずかしくない)。 ムーン以外には「宝塚つながり」の花、星、雪の馬が出走していない(ニシノフラワー、サクラスターダムなどがいるが、このレースにでるほどのランクではない)。 ムーンの相手はダイワメジャー、メイショウサムソン、ポップロック。穴ならスイフトカレントと見ての4点買いだったが、結果は私のカンが当たった。 配当は14.6倍でしかないが、レース展開が読みどおりだったので、酒は旨い。 本格的な夏競馬になると、テレビを観るのが愉しくなる。福島、新潟の空が美しいからだ。 それだけで空気が澄んでいることが想像できるし、馬達だって、中山や府中、中京や阪神で走るときよりは快いのではないかと思えて来る。

ハム、ソーセージ、ベーコン

2007-06-25 09:17:03 | Weblog
「どうだ、帰りにビアホールでも」と、重役から声がかかると、「あ、今夜はソーセージで呑めるな」と思った。 同僚達とビアホールへ行くときのツマミは、枝豆かポテトチップが主だった。 フランクフルトソーセージが、うんと値段が高かったわけではないが、そこを枝豆で我慢すれば、ロングジョッキがもう1杯呑めるということがあった。 あの太めのソーセージに粒入りの洋カラシをのせると、ビアガーデンの雰囲気と涼しい夜風の演出もあって、ちょいと贅沢な気分になれた。 昭和40年代の話である。   その少し前、大衆酒場のツマミで最も安く、かつ満足感があったのが鯨のベーコンだった。現代では手に入りにくいが、そのころは捕鯨禁止ナントカという国際協定もなかったからありがたかった。 いろんな食べ方があったが、私はカラシ醤油との相性がベストだったと記憶する。 50歳を過ぎるころから、肉の加工食品は、あまり食べなくなった。 と書くと、「塩分を気にして」と思われてしまうが、それは(たとえば、厚切りのロースハムをフライパンで焼くなどして)ある程度は避けることができるし、それとは別に、「年をとると、その日の自分のメニューを自分で決めたがるようになり、その中にはハム、ソーセージの類はあまり出て来ない」のだ。 それでも、先日、娘がどこかから頂戴してきた「高座豚」のハムは上質の味だった。今朝は、家人が作ってくれた缶詰のトマトとベーコンのスープが旨かった。