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山口県バスケットボール協会U12部会公式ブログ

[会長の部屋]ほめて育てる

2012-06-01 01:50:04 | 会長の部屋
ほめて育てる
(30号 2012年5月31日)
 春季交歓会が各地で行われ、熱戦が繰り広げられました。どの会場も選手達の声、応援席からの熱い声援、そして指導者の叱咤激励の大声などが入り混じり、大きな盛り上がりとなっていました。
 そんな中、試合が終わったあるチームが私の目を引きました。指導者を中心として子供たちが丸く集まっています。このチーム、一生懸命やったけど力負けをしてみんなちょっとがっかりしているのですが、コーチの発している言葉がとても印象的だったのです。普通なら負けた原因を上げながら話をしますし、時には選手達を責めたりもします。
 しかし、この人は子供たちの良かったところをほめていたのです。「みんなよくやった。特に○○のプレーは良かった。練習の成果が出た・・・・。」とみんなの取り組みを認めています。その後は個人のプレーに話が行きます。「○○さん、あんたは○○のプレーは素晴らしかった。あの時は○○の様に動くのがいいねえ・・・。」
 しょんぼりしていた子供たちの顔がみんな上にあがって、表情も穏やかになっています。
子供たちはみんなコーチから新しい気持ち、やる気をもらっていたのではないでしょうか。こんな指導者と出会えた子供たちは幸せですね。
 ミニバスは勝ち負けを競うスポーツではありますが、それは結果においてです。その過程を子供たちと大人(指導者や保護者)がどう共有し、楽しく取り組んでいけるか、ここに指導者としての力量が問われているのではないでしょうか。
 この対極にあるのが指導者による暴力行為(暴言等を含む)です。その行為は三者(選手、保護者、指導者)の信頼関係を壊します。外部から見ると指導者の力量不足と勝利至上主義に映ります。先日、今年度版の「登録チーム名簿」が配られたと思います。その中に、「ミニバスケットボール指導理念」の項がありますが、ミニバスの指導に関わる我らはもう一度じっくりここを読んでいただきますようお願いします。
 いつも述べていますが、ミニバスも社会教育の一環です。ミニバスの活動を通して子供たちの健全育成を図るということが本来の姿であります。その意味で、ミニバスに関わる我々大人は大きな責任を負っていると思います。


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