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山口県バスケットボール協会U12部会公式ブログ

[会長の部屋]しっかりしよう

2014-03-02 00:00:12 | 会長の部屋
しっかりしよう
(39号 2014年2月28日)
 これから書くことは2月12日付けで「交流掲示板」に投稿された記事に対するお答えのような文章です。
 もう、これを読まれている方は「新人戦での不愉快な会話」についてもお読みになったことと思います。私は、まずもってこれを投稿された方に感謝したいと思います。この投稿を読んで私はとても残念に思うと同時に恥ずかしくもありました。また、私がその場にいてもこの投稿者の方と同じ気持ちになったことでしょう。この掲示板の意見が我々自身を省みるひとつの手がかりになってほしいと願いながらこれを書いています。
 ミニバスに関わっている者が、ミニバスのゲームを見てついいろいろな感想が口をついて出るということは自然なことでもありますが・・・。
 ここでちょっと話を変えますと、最近、話題になったことの一つは森元総理大臣の発言でした。浅田真央選手がスケートで失敗をしたことを取り上げて、「私は転ぶと思っていた」と彼の予見能力を披露されたのですが、みんなが気になったのは、国を背負った重圧の中演技をするというアスリートの気持ちに鈍感な彼の感性でした。こんな人が東京でのオリンピックの組織委員会会長でいいのかなということでした。
 ミニバスを見ていろいろな感想を言うことは誰にでも許されていることです。でも、指導者がゲームを見て、「上手・下手」の視点からだけ物を言うとその人の子どもたちを見る目も浮かび上がってきます。指導者にとって都合の良い上手な子ども、その反対の下手な子どもと、いかにも選手がコーチの駒になっているようです。果たしてこんな人が子どもたちの前に立つ指導者でいいのかなという疑問が湧いてきます。それは森会長へ向けられたものと同じです。
 今回の投稿に対して、私に直接次のようにメールで危機感を表してきた方もおられます。『ミニバスの指導に関わる我々は社会教育の分野の「教育者」であり、子どもたちが大きく成長するために学校や家庭で経験できないことを学ぶのがミニバスである。勝利至上主義から卒業し、“スポーツを学ぶ”“スポーツで学ぶ”文武両道の社会教育の教育者に変身しようではありませんか。』と書いてありました。
 先ほどの保護者の掲示板の意見を見てもはっきり分かることは、保護者が子どもを見つめる目と隣りに座って子どものプレーを評価していた指導者の目は大きく違うということです。子どもたちが全力でプレーをし、ゲームを楽しみ、集団活動としてミニバスに取り組むことが人間としての成長につながることを保護者は期待していると思います。単に技術の上手い下手や勝敗だけにしか目が行かないなら、その人は指導者としては子どもの前に立つ資格がないのではないでしょうか。
 森氏の発言を笑うことはできます。誰もそのおかしなところに気づくことができます。しかし、我々はミニバスに関わる者として、自分たちの言動を振り返ることはできているでしょうか。発言ひとつひとつは我々のミニバスを見る目、果ては子どもを見る目を表しています。子どもの前に立つにふさわしい指導者になるよう一人ひとりの自覚が問われています。自分で「自分の資質向上」に取り組むしか方法はないのです。
 この機会に私のメールアドレスを公開し、皆様からのご意見も受け付けたいと思います。どうぞ遠慮なくご活用ください。 kkoba129@gmail.com
 

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