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[会長の部屋]スポーツとマナー

2011-10-02 21:19:08 | 会長の部屋
スポーツとマナー

(22号:2011年9月30日)

 最近、スポーツのマナーについてちょっと考えることがありましたので、そのことについて書いてみたいと思います。
 そのひとつは、先週行われたバドミントンの日本選手権での男子シングルス決勝戦でのことです。私個人としてはバドミントンというスポーツは観るのもするのも好きな方なので、先週(25日)の試合もテレビで観ました。決勝はマレーシアと中国の選手で、それはすごいレベルというかほれぼれとするようなプレーの連続でした。第3セット、最後のスマッシュをマレーシアの選手が打ちましたがわずかにアウト、中国の選手の勝ちとなりました。その瞬間、驚くべきことが起きたのです。中国の選手はラケットをほうり投げ、脱兎のごとくコートから駆け出し、簡易フエンスを飛び越え、コーチではなくもっと遠くにいる関係者のもとにユニフォームを脱ぎながら裸になって走って行って誰かと抱き合ったのです。テレビも驚いて彼の映像を追いかけながら映すだけ。解説者達も何も言わず黙ったままです。私も何が起きたのか、彼の喜びの表現ということもわからないままただ見ていただけでした。
 マナーは国や民族、文化などのさまざまな習慣によって、その形式は異なっていることでしょう。だから一概に全てをケシカランということはできないとは思いますが、マナーは人間が社会の中で気持ちよく生活していくための知恵と考えれば、国によって、人種によってそんなに違いはないと思います。ましてや、スポーツという共通の場があるわけですから、そこでのマナーはあるはずです。
 初優勝した選手、ひとしきり別の場所で勝利の喜びを味わったあとコートに帰って来ました。その時には相手のマレーシアの選手は後始末を済ませコートを去ろうというところでした。後ろから近づき形式的な握手だけは済ませましたが、マレーシアの選手の顔にははっきりとしらけた表情が浮かんでいました。私ももうそれ以上バドミントンを観る気がしなくなりテレビのスイッチを切りました。
 この優勝した選手には相手に対する敬意というものがまるで感じられませんでした。もちろん「おかげ様」という感謝の気持ちもあろうはずがありません。
 話は変わって、先日「なでしこジャパン」のチームが優勝しましたが、このことはアメリカでも感動を持って語られているそうです。最後まで粘り強くプレーした選手達はどこの国の人にも感動を与えましたが、みんなが一番感銘を受けたのは、実は優勝した後の日本選手の態度だったそうです。彼女たちの控えめな喜び、敗者に対する心配りなどが一番世界の人々の心を打ったのです。
 そうすると、試合後のマナーは世界共通、そんなに違いはないということではないでしょうか。やっぱり人としてどうなのか、ここが問われていると思います。
 さて、マナーについて書きたかったのはこの次のことです。23日の県体でのミニバスの試合でのことですが、ハーフタイムにコーチが選手を集めて熱心に指導しています。どんな内容なのか、ちょっと興味があって聞き耳を立ててみますと、私の予想と全く違ったことをコーチが言っています。それは、選手のマナーについてです。ファールをしたらどうするのか、相手の選手にどんな態度をするのかなどでした。そんな指導を受ける選手は幸せです。
 もう書くスペースが無くなりつつあります。私の言わんとしていることは察していただけると思います。ミニバスは子供たちにとって人間形成の場です。指導者としてミニバス活動を子供たちの健全育成につなげて欲しいと願っています。
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