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山口県バスケットボール協会U12部会公式ブログ

[会長の部屋]ゾーンディフェンス禁止

2015-07-19 21:38:30 | 会長の部屋
ゾーンディフェンス禁止
(49号 2015年7月18日)
 ご存知のように今年度からゾーンディフェンスが禁止となりました。このことについては、今年度の全国大会で実施するということを受けて、4月の理事会で山口県では今年の4月から早速実施するということが決定されたのです。毎年4月に行われる理事会で熱心に協議をし、理事の賛成多数で決まったということを私としてはとても嬉しく思っています。今までややもすると予算や行事の承認などが主で、県ミニ連をどうするかという中身の話し合いがあまりありませんでした。ところが今回、実際の運営・ルールについて理事全員で協議できたこと、そして方向性を決められたことはとても価値のあることだと考えています。今後もこのようになることを願っています。
 先日、今年度最初の県内大会が終わりました。夏季交歓会山口大会、夏季決勝大会の二つです。ゾーンディフェンス禁止がどのように試合に影響しているか関心をもってみていました。これはどなたも指摘していたことですが、ゲーム展開が早くなり、攻守の切り替えに伴う動きがよりバスケットボールらしくなったのではないでしょうか。
 ゾーンディフェンス禁止は選手個々の能力を育成・強化するためですが、その目的はある程度達成されたようであります。一対一で激しく守ったり攻めたりする場面は観ていてもとてもおもしろく感じました。各チームともマンツーマンへの準備はかなりできていたようで、スクリーンプレイやディフェンスのカバーなどとても上手に行われていたのも印象的でした。
 ただ、問題もないわけではありません。マンツーマンのよさを発揮するバスケットボールはプレイする選手5人の力が同等にあってのことです。10人のエントリーの中に低学年の子供が含まれているようでは本来のバスケットボールらしい動きは制限されます。監督としても低学年の選手をどのように活かすか頭の痛いところではないでしょうか。そのためかゲーム中に審判からゾーンディフェンスではないかという注意を受ける場面を何度か目にしました。
 児童数減少のため、低学年から高学年まででやっと10人というのが現実のチームがたくさんあります。このようなチームはどんな対策を立てて試合に臨むのか気になるところではあります。
 間もなく日本ミニ連からゾーンディフェンスについての詳しい説明が行われます。それにより今後の方向性がより明らかになり、各チームの目標も具体的になってくることでしょう。
 肝心なのは、バスケットボールがよりバスケットボールらしくなる中で、選手が攻めたり守ったりしながらゲームの面白さや楽しさを味わうことができるようにすることではないでしょうか。その中で選手一人ひとりの能力を伸ばしていくことが指導者に求められていると思います。

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