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山口県バスケットボール協会U12部会公式ブログ

[会長の部屋]前会長の死を惜しむ

2011-07-07 21:27:44 | 会長の部屋
 前会長の死を悼む

(20号:2011年7月4日)

 平成13年度から平成20年度まで山口県ミニバス連盟の会長であられた中村幸男氏がつい先日お亡くなりになられました。70歳を少し過ぎたばかりで、早過ぎるのではとの思いが消えません。
 中村氏には突然の依頼で会長になっていただきました。平成13年、その前の会長さんが中国大会を目の前にして急逝され、その後任をどなたかにということでミニバスにもご理解の深い中村氏を是非にとなったのです。
 氏は旧新南陽市のご出身でした。会社を退職後は自分の田畑で農業をやるんだととても張り切っておられました。大きな温室も建てたと言っておられました。中国大会の折には真っ赤に実ったいちごをたくさん持って来られ、役員一同ありがたくいただいたこともあります。
 中村氏は元々実連(山口県実業団バスケットボール連盟)の出身でした。若い頃から実連の理事長、会長をされ、同時に県バスケットボール協会の理事長も昭和から平成にかけて長い間その重責を引き受けて来られました。
 このような経歴からはミニバスとはあまり関係ないようにも見られますが、実は昭和50年代前半頃はミニバスの指導にも関わっておられたのです。私もそのチームの一員でしたが、氏の指導スタイルは「子供の自主性を尊重する」というものでした。あまり多くのことを子供たちに言うこともなく、怒鳴ることもありませんでした。実業団のバスケットボールを見てきているため、きっと我々よりも長い目で子供たちを見ておられたことでしょう。バスケットボールとの関わりが小学生時代だけでは寂しすぎます。ミニバスは運動人生のスタート地点に立ったことを意味します。長い人生、スポーツをとおして楽しく、たくましく生きていって欲しいと願っておられたのではないでしょうか。

 ここ数年、氏は体調を壊しておられました。しかし、何かの大きな大会や行事があるときはどんなに無理をしてでも参加をされていました。お顔を見るたびに私たちは安心をしたものですが、もうそれもかないません。
 70余年の人生をバスケットボールに捧げた中村氏のご冥福をお祈りします。

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