映画『イヴ・サンローラン』予告編
今週はこれをレンタル。
彼を愛し、彼が死ぬまで支え続け、
「キミは生涯のボクの男だ」とイヴ・サンローランに言わしめたピエール・ベルジュの目線からイヴ・サンローランを描いた映画。
まずは配給会社のレビューをどうぞ。
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ココ・シャネルやクリスチャン・ディオールと並び称されるフランスのファッションデザイナー、イヴ・サンローランの伝記ドラマ。若くしてファッション界の寵児(ちょうじ)として活躍する裏で、孤独と重圧に押しつぶされそうになっていた彼の素顔に迫っていく。メガホンを取るのは、『パリ、ただよう花』などに出演した俳優のジャリル・レスペール。『キリマンジャロの雪』などのピエール・ニネが、繊細で複雑なイヴの内面を見事に体現する。次々と現れては画面を彩る、ピエール・ベルジュ-イヴ・サンローラン財団所有の貴重な衣装も大きな見どころ。
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こういう有名人の伝記物を見るたびに思うんだけど、
その成功が決して幸福を招くわけじゃないんだよね。
元にあるコンプレックスを原動力に成功まで昇り詰めるんだけど、
結局、そのトラウマは癒されず、
成功することで様々なトラブルも抱え込むことになってしまう。
イヴ・サンローランも例外じゃないってこと。
彼のトラウマは「同性愛者であること」と「それを母親から受け入れてもらえなかった」という傷つきによるもの。
これって、
クイーンのフレディ・マーキュリーに通じるものがあるよね。
もしかしたら、
成功なんてせずにひっそりと愛する人と暮らせればそれが一番幸せだったんじゃないか、とも思う。
若くして成功したばかりに、彼の周囲にはいろんな人が集まってくるから
そういう人たちが信頼に足る人なのかどうかどうしても疑心暗鬼になってしまう。
それが「お試し行動」につながり、無謀な生きざまになっていくんじゃないだろうか?
ホント、「人生万事塞翁が馬」ということ。
こういうお話はいろいろ考えさせてくれるから
ヘタな作り話なんかよりも断然面白い。
実話物が好きな人には是非お勧めします。