とこのへや

とこの雑貨と、とこのお洒落着。とこは樺太に住んでいたことがあります。とこの嫁の体験談、日記、備忘など。

本当に喜んでもらえるか

2017-08-07 23:35:19 | 日記

こんばんは。


私の中では、1月生まれの人は、家族など近親者を大切にする傾向が強い、というイメージがあります。

これまで会ったことのある人に対するイメージなので、正確なことではないですし、1月生まれ以外だって家族を大切にしている人は大勢いるでしょう。

なぜそういうイメージを持つのか。

祖母の「おかよ」が1月生まれでした。
その祖母の好きなものを聞き出そうとして、あれこれ尋ねるのですが、70を過ぎたら好きなものが思い浮かばないとでもいうのか、「なにもない」と答えるのです。

いくらシワクチャになっていてもさ、と私の中に
人の心はそうは枯れないと、思いたかったところがあるのかもしれません。

それに、実際、祖母に古い歌を聴いてもらった時には、遠い目をして一緒に口ずさむのだから、心が動かないことはないのです。

夏の暑い日、母が祖母に何か用事を頼んで、そのお礼として「ありがと、」と言いながらアイスを渡したことがありました。
そのころの祖母は、夕方になると、「帰らなければ」とそわそわする、認知症が結構進んだ段階でした。

まだ日が高かったこともあり、気持ちが安定していたのでしょう。それに用事をして役に立ったのだという達成感もあったのでしょう。
とてもおいしそうに、アイスを食べ、満足だと、ちょうどいいと言った祖母が、夕方のわけのわからない状態とは全く違う、普通の様子であることに私は安堵し、心から良かったと思ったのでした。

私は祖母に喜んでもらいたい。
ささやかなことでいいんです。その、アイスのような。
一体、どうしたらそれを用意してあげられるのだろう。

目の前の祖母の心の中は、空虚というか、鏡のように見える…これは、おそらく、祖母の中に、周りの人が幸せだったらいいと漠然とした想いがあるだけなのではないのか。これは、祖母だけでなく、他の人にも見える。自分のことより、ひとのこと。聖人じゃない、関係のない全くの他人ではなく、身近な人を、想っている。

だから目を凝らしても見えないのではないか。
家族大事。そういう人はどちらかと言えば趣味人ではなく仕事人間で、何のために仕事してるかっていうと、家族のため、なのではなかろうか。少し不器用。そして、大事な家族なのに、べたべたと付きまとわないで、距離を置く。
そういう人のイメージ。


目をようく凝らしてみて、感じることかな~。
喜んでもらうには。


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