ホイストポイント

　　　　　　　8月11日、大井の9R野馬追賞C2一選抜特別に出走したホイストポイントは逃げこそ出来なかったが、
　　　　　　　直線は果敢に先頭に立ち、勝てると思った瞬間故障を発生してしまった。
　　　　　　　獣医さんからは骨には異常がないが、腱の断裂または重度の屈腱炎で、今後は競走馬としては厳しいとの
　　　　　　　診断を受けて、競走馬を継続させることを泣く泣く断念した。

　　　　　　　
　　　　　　　彼は中央では成績が全く振るわず、調教師さんからお話が来た時は真近の佐賀で馬が見れるなら
　　　　　　　というくらいの軽い気持ちで購入した。

　　　　　　　佐賀での彼は、私たちの予想を覆して本当に強い競馬。中央で長距離を使っていたこともあり、
　　　　　　　この子は佐賀で大きい所を狙える馬になるのではと思い、調教師さんと話し大事に使っていこう。
　　　　　　　しかし佐賀でレースをしていても佐賀の賞金面から、上のクラスに行くまでに相当なレースを使わなくてはならず、
　　　　　　　体は消耗してしまう。
　　　　　　　そこで、南関東へ挑戦して、どこまでやれるかの見極めと、そこで賞金を稼いで帰ってからの佐賀のクラス
　　　　　　　を上げようとの目論みで大井へ転厩した。

　　　　　　　大井へ行っても彼は本当によく頑張ってくれた。7月27日の文月賞で負けた時、そろそろ佐賀に帰そうとの話が出たが、
　　　　　　　もう１、２戦様子を見てから決定しようと話し合った矢先だった。
　　　　　　　調教でも足元に不安な声はあがっていなかっただけに、故障の時は何が起こったのかわからなかった。

　　　　　　　最後の最後まで彼は果敢に走ってくれた。

　　　　　　　ここに彼の検討に感謝し、彼への思いを記す！

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ありがとう！　　　　ホイストポイント