Pacific Geophysical Observation[OHP] Network

OHP network operation and data analysis report

地球温暖化:台風発生海域が東に移動か 大型化の可能性も 毎日

2011-01-20 09:42:10 | Weblog
地球温暖化:台風発生海域が東に移動か 大型化の可能性も 台風の主な発生海域と温暖化による移動予測 地球温暖化がこのまま進むと、今世紀末には台風の発生海域が現在より東に移動するとの予測を、東京大大気海洋研究所のチームがまとめた。台風は、海水温が高い海上を進みながら勢力を増していく。発生海域の移動で長い距離を進み、日本に接近すれば、より大きな被害をもたらす恐れもあるという。今後、進路など日本への影響を分析する。【田中泰義】  ◇6度上昇で3000キロも移動  国連によると、地球の平均気温は今後100年で1.1~6.4度上昇すると予測される。同研究所の横井覚特任助教と高藪縁(たかやぶ・ゆかり)教授のチームは、この気温上昇が台風の発生に与える影響を、5種類の手法を使い、コンピューターシミュレーションで予測した。  その結果、台風の発生数は現状(年平均27個)とほぼ変わらなかったが、発生海域が東へずれることが分かった。現在、台風の多くがフィリピン東方沖(東経130度付近)の低緯度海域で発生しているが、気温が3度上昇した場合は2000キロ東の同150度付近、6度上昇すると3000キロ東の同160度付近となり、ミクロネシア海域に移動する。  この変化は、温暖化によって海水温の分布が変わるためと考えられる。例年、発生した台風の約半数が日本に接近・上陸しているが、過去50年間の観測では、台風が東寄りの海域で発生した場合も日本に接近する傾向があるという。  高藪教授は「日本に接近するかどうかは、温暖化による大気の流れの変化による。進路の予測が重要だ」と話す。