Pacific Geophysical Observation[OHP] Network

OHP network operation and data analysis report

ここにいたTSL

2006-05-04 10:02:15 | Weblog
www.yomiuri.co.jp より

静岡県、防災船「希望」のインドネシアへの輸出断念
 静岡県が、インドネシアの民間関係者から打診のあった防災船兼フェリー「希望」の売却を、「軍事転用の可能性がある」として断念していたことがわかった。国から購入したテクノスーパーライナー(TSL)を改造したもので、高速静音運転を可能にする高性能のガスタービンエンジンなどがネックとなった。ヤマハ発動機(静岡県磐田市)が無人ヘリを中国に不正輸出しようとしたとされる外為法違反(無許可輸出)事件も影響したといい、県が運航維持費を含め累計約100億円を投じた同船は、解体の可能性が高くなっている。

 関係者によると、インドネシア側から今年3月、国内の仲介者を通じて購入の打診があった。同船は燃料効率が悪いため、燃料コストを気にしないですむ産油国は「現実的な交渉相手」(県関係者)とみられていた。

 しかし、外為法に基づく輸出貿易管理令では、搭載されている航空機に転用可能なガスタービンエンジンや、ホーバークラフト型の同船のような「エアクッション船」は、軍事転用の可能性があるとして輸出規制の対象。海外に売却するには、経済産業省の許可が必要だ。

 県企画部は「(許可を得たとしても)第三国や第三者へ転売されるリスクは避けられず、ヤマハ発動機の事件も考慮すると自治体として容易に踏み切れない」としている。

(2006年5月4日9時32分 読売新聞)

関連サイト http://www.pref.shizuoka.jp/j-no1/m_tsl.htm