魚が好きだ。
いや、食べ物の話です。
肉よりも好きになったのは20代半ばくらい。というか、子供の頃から好きだったのだが
肉よりも美味いな、とはっきり自覚したのがその頃だった。
好きなのは青魚。とくに血合いの部分。皮も好きだ。
鰺や鰯などを生で食べるのが最高だが、焼いても美味であることは否定しない。
白身魚も好きだ。鯛やひらめ、ちょっと高いのがマイナスポイントだが。
白身は生で食べるのが最高だが、鰈の煮つけも美味であることは否定しない。
食べ方もなかなか綺麗で、よく人に誉められる。数少ない人に自慢出来る点だ。w
鰺の塩焼きだったら頭と背骨を残して総べて食べる。
小骨を取る煩雑な作業は、著しく皿の上の審美性を汚すので総べて却下し、
口の中へと処理する。だから綺麗。
好きではないのがマグロ。日本中に喧嘩を売ろう。
そ ん な に ト ロ っ て 美 味 い で す か ?
ひたすら脂っこいだけで、魚自体の旨味は殆ど感じられないと思うのだが。
回転寿司屋の本マグロ解体ショーに嬉々として群がる方々の気持ちが、
まったく判らない。
しかし。
現代の日本において、マグロの解体ショーに理解を示さないのは、
およそ人としては大いに欠陥があるとの烙印を押されることと
まったく同義であるようだから、ひたすら大人しくしている。
所謂賢者の保身だ。生きていくって案外気を使うのだ。
たださすがに本マグロの赤身は美味かった。
父親が中トロをサクで買ってきたのを食べたのだが、味に深みとコクがあって、
なるほどさすがに築地辺りででかい顔をして
転がっているだけのことはあるんだな、と思った。
赤身だけ削いで食べ、トロ部分を残したら怒られた。w
ということで、魚は総て正しい。