「石原都知事が英語必修化を批判」と報じられた。日本語を完全にマスターすることが先決との趣旨らしい。危機管理のできない、典型的な「賞味期限切れ政治家」の発言と思う。
確かに自国語のマスターは大事である。しかし、日本語は難しい。漢字の書き取りや熟語の意味がクイズとして通用し、しかも立派な大人にも正解できないことが結構多いのである。日本語をマスターするのを待っていたら、外国語を学ぶチャンスを失ってしまう。
しかも今話題の「英語」は、従来のいわゆる「第一外国語」ではなく、まさに到来しつつあるグローバル化時代の「世界標準語」なのである。「標準語」をマスターしていないために大変な苦労を強いられている人が、現在急速に増えている。
昭和30年代、テレビの普及が日本全国に標準語を普及させた。世界共通語たる「標準英語」の普及にもテレビを利用すべきであると思う。NHKが「公共放送」と称するなら、BSかCSのどれか1チャンネルを24時間英語放送に充てるのが適当ではないか。