必ずしも大著述をなすに及ばない。小著述にて足る。われはわが見し真理を明瞭簡単なる文字につづりて、これを世にしめすべきである。
必ずしも大事をなすに及ばない。小事にて充分である。われは神に送られて世に来たりし以上は、彼の造りたまいしこの地球を少しなりとも美(よ)くなして、天父のもとへと帰り行くべきである。
必ずしも完全なるを要せず。不完全なるもまた可なりである。われは毎日毎時、わがなしうる最善(ベスト)をなして、患難(なやみ)多きこの世に少しなりとも慰めと喜びとを供すべきである。
(中略)まことに偉大なるの一面は小事にいそしむことである。完全なるの半面は不完全に堪うることである。大なれ小なれ、完全なれ不完全なれ、わが手に堪うる事は力を尽くしてこれをなすべきである。 (内村鑑三)
.
.
.
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます