日本技術士会カンボジアフォーラムから派遣されて、第3次グリーンテクノロジ研修の講師として、昨日からプノンペンで「情報応用」の講義を担当している。1週間の集中講義である。
「なんで私が?」と思った。現役を退いて20年になる。7倍速のドッグイヤーに換算すると140年に相当する。1世紀半も昔のローテク技術を指導しろと言うのだろうか?
25人の受講生はカンボジアえり抜きの技術エリートである。日本留学経験者(修士)のエンジニアも多数参加している。先端技術の解説よりも、研究開発失敗談を聞きたがる。技術史と技術哲学そして将来の技術予測に多大の関心と興味を示す。
英語もコンピュータ技術も苦手の方である。それが今は、引き受けて本当に良かったと(終わる前から)感謝している。「案ずるより産むが易し」である。「弱い」ことが良かったと思う。
「私は弱い時こそ強い」(コリント後書12:10)
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