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散り際の桜がことに美しい。そよ風が吹くたびにハラハラと数枚の花びらが散る。花を惜しんでいる最中に知人の訃報を受けた。
花の季節は、西行の歌の通り、人の死ぬ季節として、一年のうちで一番良い時だ。「願わくば 花の下にて春死なむ その如月(きさらぎ)の 望月(もちづき)の頃」
中学・高校の校長 山本光先生の葬儀も花の季節であった。谷中の墓地の桜が満開であった。通夜の帰り、その満開の夜桜の下を、山岳部リーダーの斉藤芳久先輩と先生の思い出を語りながら歩いた。
その斉藤岳兄もすでに鬼籍に入った。山本校長の思い出話をする友も、今はほとんど無い。花は多くの思い出とともに 今年も 散ってゆく。
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「草は枯れ、花は散る。しかし、神の言葉は、とこしえに残る」(ペテロ前書1:24)
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