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日曜日の午後、信愛学舎の入寮面接が行われた。卒業間近の4年生を除き、新2年生から新4年生までの寮生全員が、会長(教授)、理事(OB)、舎監と共に、入寮希望の新1年生を面接する。
応募者の短いプレゼンのあと、全員が自己紹介をし、一言づつ応募者と質疑問答を交わす。応募者の人となりを観察し、共同生活に耐えるか吟味すると同時に、応募者にも、先輩寮生全員を観察させ、寮生活の概要を紹介して、運命共同体参加の覚悟を促す。
一人約30分の面接の後、評価の討論に入る。全員が個々に合否判定とその判断理由を述べ、全員一致の結論に達するまで話し合う。(米国の)陪審員制度なみである。一人の合否を決するのに夜を徹することもある。
合否決断を迫られる。判断の責任を問われる。他人を評価することで自分も評価される。かつて自分が受験した折を思い出させられる。そして全員、毎年この時期に、初心に帰る機会を与えられる。他人を吟味し、自分を吟味し、切磋琢磨し、研鑽の時を重ねる。得がたい青春の一時である。
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「うわべで人を裁かないで、正しい裁きをするがよい」(ヨハネ7:24)
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