そういえば今日… マーフィの雑記帳

流れゆく日常の中、気にとめておきたいことを徒然なるままに綴る場所、それがここ。Murphy's Memorandom

ドラえもん、誕生日おめでとう!

2011年09月03日 | [TV・映画・本]
2112年9月3日、今の時代でも有名なネコ型ロボットが誕生する。
今からたった101年後のできごと。
50代以下のほとんどの日本人なら男女問わずドラえもんを読んだことがあると思う。
そのうち日テレのドラえもんを知っている世代は30代以上の一部ではなかろうか。
子供の頃読んだり見たりしたドラえもんから卒業して
自分の子供が年頃になってまた一緒にドラえもんを楽しんでいる人も多いことだろう。

その最終回として数年前、話題になった同人誌がある。
一般に知られている最終回はアニメ化もされているコミック第6巻の最終話
「さようならドラえもん」をあげる人がほとんどだと思う。
この他に「ドラえもん未来へ帰る」「ドラえもんがいなくなっちゃう!?」の2話があり
単行本未収録で2009年に出版された藤子・F・不二雄大全集に収録された。
当時単行本派だったマーフィも「さようならドラえもん」しか知らず
コミック7巻が発売された時、それは驚いたものだった。
全6巻で完結したと思っていたドラえもんが普通に復活したのだから。
今でも復活することが分かっていても、この回を見るとホロッとくるのは仕方あるまい。

オタクのマーフィは前述の同人誌が発売された当初に購入していて
非常に出来の良い二次創作物として愛読していた。
この同人誌のプロットは別の作者がいるそうで、それをベースに作画されたそうだ。
ネットの普及によってその同人誌が作者の許可無く放流され
同人誌という二次創作を知らない人々の目にも触れる機会が増え
原作画にそっくりに描かれたそれは「本当(公式)の最終回」と受け取る人もいたようで
事態を重く見た小学館と藤子プロが作者を著作権侵害で訴えた。

原作キャラ、世界観等を改編することが多い成年向け同人誌と違い
この作品は原作の世界観をいじることなく、原作者の死後も延々と綴られる藤子ワールドではなく
「もしもの最終回」として描かれた二次創作物にすら、著作権侵害を持ち出すのは違法では無いが寂しく思う。
作者である藤子・F・不二雄先生がご存命で、こういう措置を取るのなら納得もいくが
権利保全の為に出版社とプロダクションが個人の活動を叩き潰すことはいささか暴力的ではなかろうか?
読み返しても原作を冒涜するような描写は一切見あたらない。
この事件は、作品が無償で公開されていればスルーされたのか?
何部以下の販売数ならスルーされたのか?何万円以下の利益ならスルーされたのか?
小説形式ならスルーされたのか?出来が悪ければスルーされたのか?
タイトルがドラ○もんならスルーされたのか?
成年向け同人誌ではなく、一般同人誌での著作権侵害、ドラえもんの誕生日に改めて考えてみる。


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