アセンションへの道 PartⅠ その理論と技法

2012年には銀河の中心と太陽系そして地球が整列し時代の節目を迎えます。アセンションの理論と技法について考えます。

Q&A 「はやぶさ」の快挙について

2010-06-26 20:12:25 | Q&A
今朝の朝日新聞の天声人語(下記)で工学実験探査機「はやぶさ」の情報を拝見されたことと思います。ご多用中とは存じますが、ご感想等お聞かせ頂ければ幸甚です。K.I.

〈河原の石ひとつにも宇宙の全過程が刻印されている〉という、奥泉光さんの芥川賞作「石の来歴」の冒頭は印象深い。ふだんは「石ころ」などとさげすまれる。しかし沈黙の奥に、聞こうとする耳には聞こえる悠久の物語を秘めてもいる▼太陽系が誕生して46億年がたつ。往古の姿を今も保つ小惑星に向けて、小石などの採取に飛び立った探査機「はやぶさ」が、7年ぶりに地球に帰ってくる。機械の不調で石は難しかったようだが、砂などが採取できたのではと期待されている▼成功していれば快挙である。これほどロケットが飛ぶご時世でも、他の天体の表面から持ち帰った物質は、かの月の石だけだ。はやぶさは20億キロの長旅をへて、長径わずか500メートルの小惑星イトカワに着陸した▼帰路は苦難に満ちていた。エンジンなどが次々に壊れ、帰還を3年遅らせた。動いているのが奇跡的なほどの満身創痍(そうい)で、40億キロを乗りきってきた。機械ながら健気(けなげ)な頑張りが、帰還を前に静かな共感を呼んでいる▼漫画家の里中満智子さんは応援イラストを描いた。傷だらけの鳥ハヤブサが懸命に宇宙を飛ぶ。「ぼく がんばったよ」「もうすぐ かえるからね」。吹き出しが涙腺をじんわり刺激する。賢治の名作「よだかの星」をどこか彷彿(ほうふつ)とさせる▼13日夜、はやぶさは大気圏に突入して燃え、流れ星となって消える。わが身と引き換えに回収カプセルだけを地上に落とす。砂一粒でも入っていれば、様々な物語を聞かせてくれるそうだ。遠い空間、遠い時間からの語り部を待ちたい。(朝日新聞 天声人語 2010年6月10日)

→K.I.様
昨日もメールで書きましたが、私は最近殆ど新聞を読まないことにしております。未だ会社勤めをしている関係で、日経の一面と、主要記事の見出し程度は見ますが、恐らくその間一分以内(下手をすると一日に10秒程度)です。これは、アセンション関連の本に良く出てくる、「マスコミが流す情報にコントロールされないよう注意すべし」との内容に幾分影響された結果かとも思いますが、現に自分自身が、最近三次元の世界の話に興味を失いつつあるとの自覚症状(?)もあります。

それはそれとして、今回のご質問にはお答えしたいと思い、昨日インターネットで天声人語を読みました。そして今日にでも返事を書かなければと思いながら、今朝NHKの週刊ニュースを見ておりましたところ、「はやぶさ」の快挙(現時点でまだ結論は出ていませんが)のことを報じていましたので、なんとか概要を把握した次第です。

天声人語は、〈河原の石ひとつにも宇宙の全過程が刻印されている〉という、奥泉光さんの芥川賞作「石の来歴」の冒頭は印象深い。との書き出しで始まっております。
残念ながら私は「石の来歴」は読んでおりませんが、河原の石ひとつ云々の話が本当であれば(実は私もそう思います)、別にイトカワから苦労して石のかけらを地球まで運ぶ必要は無いのではないかと思ってしまいます。

即ち、正直なところ、私自身は、河原の石ころであっても、本当にそれが何であるかを突き止めようとすれば、この宇宙全てが仏心の顕れであることが判るのだと思っております(そう云う意味では、奥泉氏の小説としての書き出しには、何ら違和感はありません)。

ここで、バーバラ・ブレナンの『光の手』からの引用をご紹介します。
「物理学者たちは、粒子が同時に波動となるのはそれが、音や水の波動のような現実にある物質的波動ではなく確率的な波動(物質として固定された状態ではない不安定な暫定的状態のエネルギー)であるからだということを発見した。・・・要点を言えば、本来『物』というものは存在しないと物理学者たちは言っているのだ。私たちが物質と呼んでいたものは、実は出来事である、また出来ごとになるかもしれないプロセスなのである。・・・宇宙全体は分離出来ないエネルギーパターンの動くクモの巣(網の目状)のようだ。宇宙は、常に不可欠なものとして観察者を含む活動する非分離統合体と定義される(宇宙はそれを観察する私たちを含めたエネルギー総合体である)。宇宙がこのようなクモの巣でできているのなら、理論的に部分のようなものは存在しない。従って私たちは全体から分離された『個体』ではなく、宇宙そのものであるといえる。」

このように突きつめて考えて行くと、はやぶさを打ち上げたことが全く無意味のように思われてしまい、身も蓋も無い話になってしまいます。

しかし今回、はやぶさが仮に何かをもたらしてくれるのであればそれはそれで良いことだと思います。何より、7年以上に亘ってこのプロジェクトに関わって来た人達の苦労が
報われます。宇宙の成り立ちに就いての研究が更に深まることもあるでしょう。

但し、長い目で見ますと、最終的には科学と哲学と宗教は融合し、「色即是空」、即ち全ては仏心(一者)の展開である、いうことを科学が証明することになるのだと思っております。


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