アセンションへの道 PartⅠ その理論と技法

2012年には銀河の中心と太陽系そして地球が整列し時代の節目を迎えます。アセンションの理論と技法について考えます。

第10章 アセンションを目指して ⑤無条件の愛

2010-08-20 20:21:56 | 第10章 アセンションを目指して
前節を読み返して頂ければ判るが、「この瞑想(マカバ瞑想)の間中ずっと、あらゆる生命に対する“無条件の愛”を感じていなければ、何の効果も期待できないことを忘れないようにしてください。」とドランヴァロは言う。しかし、“無条件の愛”とは一体何なのか、それを説明する前に、先ずは我々が気軽に用いている『愛』という言葉はどのように定義したら良いのだろうか、という所まで戻って考えて見たい。
筆者は生来どちらかと言うと「左脳」優位の思考パターンを持っているので、なんでも定義しないと気が済まないところがあるのだが、この「愛」という言葉ほど判っているようで定義するのに困難な言葉は無いのではないかと思っている。念の為、筆者が広辞林をひいたところ、“かわいがり、大事にすること”等の説明がある。勿論間違いでは無いのだが、形而上学的には、今一つしっくりこない。

ここで、少し別の角度から考えてみたい。『愛』という単語だけに限定すると定義が難しいが、男女の愛、母の子供に対する愛情、家族愛などは比較的身近で且つ感覚的に捉えることが出来よう。しかし、筆者は聖書を何度も読み返すなかでずっと、「神を愛する」ということがどのようなことなのか長い間全く判らなかった。特に以下に引用する部分(マタイによる福音書22章36節から)に着目願いたい。少なくも、「尊敬する」とか「畏敬する」或いは「崇める」という意味とは、似ているようで実際には異なることがお判り頂けるものと思う。因みに( )内は筆者の注釈である。

(パリサイ人の中の律法学者がイエスを試そうとして)「先生、律法の中で、どの戒めがいちばん大切なのですか」。(と聞いたのに対し、)イエスは言われた。「『心をつくし、精神をつくし、思いをつくして、主なるあなたの神を愛せよ』。これがいちばん大切な、第一の戒めである。第二もこれと同様である。『自分を愛するようにあなたの隣人を愛せよ』。これらの二つ戒めに、律法全体と預言者とが、かかっている。」

繰り返しになるが、「これらの二つの戒めに、律法全体と預言者とが、かかっている。」とイエスがいうからには、これらが最も重要且つ根本的な戒めであることは想像に難くない。ここで、敢えて筆者流の大胆な解釈を試みれば、この二つの戒めは、事実上同じことを言っているのである。即ち、第一の戒め、『心をつくし、精神をつくし、思いをつくして、主なるあなたの神を愛せよ』は、瞑想など(現代においては勿論ヘミシンクでも良い)を通じて、自分が神の一部である、即ち神我一体ということを悟りなさい、或いはその境地を目指しなさいとの意味であり、それを悟れば、全ての人が“神の子”(神の一部であり、神の顕現或いは仏教的に言えば“仏子”)であるということが判るのだから、自分を愛するように『隣人を愛する』ことも自分即ち神を愛することと同義であることが判るのである。

以上から、改めて『愛』を定義付けしてみると、意外と簡単であることが判ると思う。即ち、筆者の定義する愛とは、「対象物と自分が一体である(或いは一体でありたい)という感情」なのである。
従って、本節の最初の問いに戻ると、ドランヴァロのいう「あらゆる生命に対する無条件の愛」とは、「あらゆる生命と自分とが無条件に一体である(或いはそうありたい)との感情」ということであり、これは言うならば「覚者の境地」である。ドランヴァロはこともなげに、「あらゆる生命に対する無条件の愛を感じていてください。」と言うが、マカバ瞑想においては、我々は随分難しいことを要求されているのである。

話は少し飛ぶが、バシャールが無条件の愛に触れている個所があり、参考になるので、おなじみの『バシャール』ペーパーバック⑥から、その部分を抜き出して紹介しておきたい。

「無条件の愛をもって人と接触するとき、あなたの波動が相手の波動と共鳴し始めるのです。そして、相手を“知っている”状態になります。無条件の愛が宇宙の基本的な調和の波動なのです。自分を、その無条件の愛の波動に共鳴させてください。すべてが可能になります。」

さてここで一つ問題がある。それでは、『無条件の愛』を感じようとしただけで、バシャールの云うように、はたして自動的に、自分をその波動に共鳴させることができるのか、という問題である。正直なところ、そんなに簡単に『無条件の愛』を誰もが感じることが出来るのであれば、世の中は悟りの境地に達した聖人君子ばかりになってしまうのではないかと思ってしまう。
結論から言うと、『無条件の愛』を感じることが出来るようになる為には、筆者が現時点で考え得る限りにおいて、最低でも以下の一つ、場合に依っては複数の組み合わせが必要だと思う。

A) 全ての生命と宇宙の事象が一なるものの展開であることを悟る、或いは神を愛する。
B) 自らの感情体を浄化して、潜在意識に残っている怖れや憎しみ等の感情を消す。
C) ハートチャクラを開く。

A)に就いては、これまで繰り返しこのブログで随分説明してきたつもりであるし、B)に関しても同様であり、筆者自身もその為にヘミシンクの“Release & Recharge”を実行してきたことは既に述べた(但し、完全に浄化し切れたのかどうかは正直なところ判らない)。然し、C)に就いて、筆者はこれまで色々と試してみたが、現時点で決定的な方法を、確信をもって断言するところまでに至っていない(Bと密接に関連しているように思うのだが、それだけで十分とも思えない)。但し、可能性として、比較的効果的な方法が3つ程有るとおもうので、取敢えず本節で簡単に紹介しておきたい(因みに筆者はこれらの3つの方法を一通りではあるが全て試してみた)。

1)ヘミシンクの『オープニング・ザ・ハート』を聞いて練習する。
2)ドランヴァロのもう一つの瞑想法である「ユニティ・ブレス」の練習をする。
3)F27へ行って(或いはF15経由で)、生命エネルギー「スーパーラブ」を取り込む。

1)に就いては、ヘミシンクのCDを買って練習可能である。それは、基本的にはF10の状態で自分の潜在意識に働きかける手法であり、ヘミシンクで“Release & Recharge”を経験した方にとってはその応用編とも云えるものなので、本ブログでの詳細な説明は割愛する。
2)に就いては、ドランヴァロの『ハートの聖なる空間へ』という書籍に説明され、『マカバ瞑想』のCDにも、その瞑想法がおまけで付いている。これについては、次節にて紹介する。
3)は非常に重要であり、これが前述のB)、感情体の浄化にも大きな影響を及ぼすとともに、アセンションと密接に関わっているようなので、少し後に節を改めて説明したい。

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