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Barrack Asaka

あばら屋あさか

五月連休のおわりに (1)

2017-05-06 18:45:38 | 日記・エッセイ・コラム

この五月連休の備忘録。

この連休は9連休という長い休み。どこか泊まりがけで遊びに行こうかとも思いましたが、イベントにかこつけて、既にあっちこっちで遊んでいるのでまあいいや、という気分でほぼノープラン。

そんな状態で迎えた五月連休、四月の末日、この日は上坂さんのヘッドフォン購入者お渡し会イベントもあったのですが残念ながら不参加のため、横山光輝『三国志』連載開始45周年 & 飯田市川本喜八郎人形美術館 開館10周年を記念、そして魯粛(ろしゅく)没後1800年を顕彰する「三国志桃園のつどい」に参加しました。東京カルチャー・カルチャーはラジオの文化部は夜歩くで知り、イベントは今回初参加です。

快晴のイベントの当日、渋谷のイベント会場は自由席で適当に着席。かなり詰め詰めで参加者120名で満席とのこと。近くの人とちょっと話してみましたが、人形劇三国志の最終回をたまたま見てからという方、漫画の横山三国志からハマったという方と色々です。

私はというと、NHKの人形劇三国志を見ていたく感動し、吉川英治の三国志を読み、さらに中国を二ヶ月近く歩いています。そこで自分の中の三国志ブームは一旦落ち着いたのですが、上坂さんの影響で横山三国志を読んでブーム再来。

そんなことを話して、ほらほらこの写真見てください、洛陽の漢魏故城を見に行ったのですが、畑しかありませんでした!なんてオタク語りをしたら、ちょっと引かれてしまいました…。

さて、イベントは以下の4部構成でした。

  1. 神戸 新長田発!密着型WEBラジオ「ラジオちゃんごくし in SHIBUYA」
  2. 横山光輝『三国志』連載開始45周年記念トークショー
  3. 飯田市川本喜八郎人形美術館 開館10周年 人形劇三国志トークショー
  4. 三国志 爆笑「回文」ライブ

冒頭のWEBラジオ公開録音、横山先生の地元が神戸ということで、三国志をテーマにしたカフェを開設し活動されているとのこと。ゲストは早稲田大学教授の渡邉義浩氏で、三国志学会事務局長も務めているそうです。専門は正史の三国志なので三国志演義は苦手とのこと。五月にNHKのEテレの100分de名著という番組で、三国志を題材にやるので是非見てくれとのことでした。好きなキャラは諸葛亮孔明だそうです。それにしても三国志学会なんてのがあるとは知らなかった。

続く横山光輝三国志トークショーは、ゲストに横山三国志にて横山先生の担当編集だった 潮出版社の岡谷信明氏を、解説に渡邉先生を迎えてのトーク。

開演タイトル。

横山先生のエピソードを交えながらの横山三国志のお話は面白かったです。先生はチェーンスモーカーでタバコのブランドは峰。いつも競馬のラジオ中継を流しながら執筆しており、実際賭け事もかなり強かったとのこと。韓国ソウルのホテルのカジノで大儲けして、その大金を持って出国しようとして空港で一悶着あったそうです。執筆中の横山先生。

奥に見えるラジオは執筆環境が変わってもずっと使われていたとのこと。仕事ぶりはキッチリしていて、アシスタントの出退勤はタイムカードで管理、ネームの段階でも、語句を短縮したりせずキッチリ書かれていたとのことで、ネーム取りは大変だったそうです。また、当時は中国との国交がまだ正常化しておらず、絵を描くにあたっての資料の入手に苦労したとのこと。

岡谷氏は桃園の誓いのシーンが好きとのことですが、渡邉先生によると、正史は歴史書ということもあって、桃園の誓いに関する記述はないとのこと。従って桃園の誓いがあったか無かったは分からないというのが正確で、おそらく三国志演義で付け加えられたのではないかとのことでした。

横山三国志で着目して欲しいのは曹操の眉とのこと。曹操の眉だけはスッしており、先生は明らかにそれを意識して描かれていて、横山先生はインタビューでは好きなキャラは誰でもないと言っていたけど、実は曹操が好きだったのではないかとのこと。確かに曹操は美形に描かれてますね。

ちなみに岡谷氏はキャラでは趙雲が好きとのことで、会場でも私を含めてかなりの方が趙雲が好きと手を挙げていました。渡邉先生も三国志演義では趙雲が好きとのことで趙雲の人気の高さが伺えます。ただし、渡邉先生のお話では、正史では趙雲は劉備の親衛隊長だったという250字程度の記述があるだけで、演義の趙雲像は、趙雲別伝という書物がベースになっているとのこと。

なるほど。人形劇三国志の刷り込みもあるとは思うのですが、趙雲はやっぱクールだよなあ。

横山先生の書庫。

ナチス黒魔団、夢野久作全集、スタートレック、日本ロボット創世記といったタイトルが見えます。

次いで呉の魯粛のお話に。横山三国志、そしてそのベースになった三国志演義では、魯粛はあんな扱いだけど、正史ではかなり扱いがよくて、渡邉先生曰く魯粛は曹操に次ぐ戦略家で、漢室再興のために天下三分の計を手段として考えていた孔明よりも、天下三分を目的として考えていたリアリストな魯粛は時代を突き抜けていたとのこと。孔明は正史も演義もほとんどキャラが変わってないそうですが、孔明があんなキャラなので魯粛は物語の構成上、道化役にならざるをえないとのこと。そんな魯粛も渡邉先生も参加した映画のレッドクリフでは正史に近いよい扱いだそうです。

そしてこれは割と知られている話ですが、中国では文武両道の曹操の人気が高いとのこと。

最後に、若い方はリアルタイムで横山三国志を読んでいたという方はいないと思うんですが、という会場への質問に、学校の図書館で読める漫画として、という声が多数。なるほどそういうルートがあるのか。

岡谷氏の、三国志は横山三国志始まり横山三国志に極まる、との締めの言葉に大判の横山三国志もよろしくとのことでした。

トークショー第2部は人形劇三国志をテーマにということで、ゲストは人形操演者の船塚洋子氏に、解説者として渡邉先生、早稲田大学非常勤講師の仙石知子氏を加えてのトークショー。壇上には本物の関羽の人形も飾られ否が応でも高まります。

船塚氏はNHK人形劇三国志 曹操他キャラクターの操演者として参加されており、仙谷先生は三国志演義を研究しているとのこと。人形劇三国志のプロフィール。

全68話見た人、との会場への問いかけに、私も含め場内三分の一位の人が手を挙げていたでしょうか。司会の方が再放送を見たんでしょうかね、初回の放送から見ていたという人はいないと思うんですが…なんて言っていましたが、私、初回から見ていて毎週土曜の夕方は憩いの時間でした。

大衆メディアへの三国志年表。

長さもさることながら、注目すべきは、本家中国よりも日本の方が大衆メディアへの登場が早いということ。それだけ日本では三国志演義の人気が高いということでしょう。

かくいう私、横山三国志のアニメ、やってたら必ず見ているはずなのですが記憶にありません。今でこそ衛星放送がありますが、地方のアニメ貧困ぶりは関東圏の人は知っておくべき地域ギャップです。同年代でも関東在住の人と地方在住の人とでは見ているアニメがかなり違うので、アニメの話をしていて相手が??という顔をしてもそれは仕方のないことなのです。

さて、トークは話数順に名シーンを辿りながらという体裁で、最初は桃園の誓いのシーン。このシーンは真俯瞰での撮影があるため、人形がまるで見えない状態で人形を操作する必要がありモニターを見ながらやっていたとのこと。三国志を読み終えた後、改めて桃園の誓いのシーンを見るとこみ上げてくるものがありますね。趙雲に、乗馬した若かりし玄徳。

趙雲かっこいい!ついで曹操。

岡本信人さんの渋い声が相まって貫禄十分です。

船塚氏のお話は興味深く、人形の操演にあたっては、まず原作は読まないというお話。原作を読んでしまうと先に自分のイメージができてしまって人形を動かせなくなってしまう、とのこと。まず台本を読み、録音された音を聞き、それを覚えてから、人形を操作するとのこと。アニメとは丁度逆ですね。 人形の造形は、川本喜八郎氏によるもので素晴らしいものです。長野の飯田市に美術館があるとのことで行ってみたくなりました。

三国志の一大クライマックスの赤壁の戦いのシーンでは、本火に本水を使っての演出で、燃やした人形もあったとのこと。赤壁の戦いのシーンで炎をバックにした曹操。

そして最終話の孔明五丈原に死すにて、一人天を見上げる孔明。

当時、この回を見た時は泣きました。そしていつか中国の地を踏むと決意したのもこの時です。これはその中国の旅で私が訪れた洛陽の漢魏故城、関羽の首級が葬られている関林に、成都の武侯祠。

  

そんなトークショーも細野晴臣作曲のNHK人形劇 三国志メイン・テーマが流れエンディングに。何をしていても土曜夕方の人形劇三国志の放映時間帯は必ず家のテレビの前に座ってこのテーマソングが流れるのを今か今かと待っていたことをしみじみと思い出しました。

これはよい曲なので聴いたことがない人は是非。著作権的なものはさておき、ネットを検索すれば聴くこともできるようです。

トークショーの終わりは関羽人形のご紹介。

ああっ!そんなところを!

そして閉会式。

この後、関羽人形との撮影会が始まりましたが、私は新幹線の時間があるので早々に会場を後に。大盛況で終わった三国志桃園のつどい、大変楽しかったです。

参加者お土産。

横山三国志カレンダーになぜか麦焼酎いいちこ。横山三国志カレンダーはお宝です。早速部屋に貼りました。

ちなみにせっかく都内だし、ということでイベントにまるで関係ないパワーパフガールズのコラボカフェにてお昼ご飯を食べました。ユートニウム博士のケミカルX実験ドリンク。

グラスの原液は薄いミント味。これにメスリシリンダーの液を加えると…?!

楽しい。

市長のピクルスビッグバーガー。

ボリュームあって食べ応えあり。その他のメニューも美味しそうでした。


春分の日の週末 (3)

2017-04-03 23:31:09 | 日記・エッセイ・コラム

春分の日の週末の備忘録。

春分の日の三連休最終日金沢観光編です。金沢は週末になる度に、せっかく近くなんだし行きたいなーと思い続けて結局行かずじまいの場所。ならば今回の大阪遠征の帰りに立ち寄ればよいのでは?ということで途中寄り道して金沢で一泊し金沢観光しました。金沢は学生時代に来たことがあり、兼六園がよかった思い出があります。

金沢観光といえば何は無くとも兼六園でしょう、ということでホテルをチェックアウトして香林坊から兼六園へ。

苔生す林。

 

池あり、小川あり。

 

梅が咲いていました。

以前に兼六園を訪れたのは五月中旬で、新緑と菖蒲が綺麗だった覚えがありますが、いつ来ても絵になるのはすごいと思います。やはり金沢に行ったなら兼六園はぜひ行ってみて欲しい場所です。

お昼はグリルオーツカでハントンライス。

金沢へはこのハントンライスを食べに来たと言っても過言ではありません。このハントンライス、オムライスの上に乗っている揚げ物が魚系であることが条件の一つらしく、グリルオーツカのハントンライスは、オムライスにカジキマグロと小エビのフライがトッピングされ、さらにタルタルソースとケチャップという組み合わせでした。それぞれが定番の組み合わせですから当然おいしかったです。はー満足。

それから長町武家屋敷跡をぶらぶら。

 

土塀に挟まれた狭い通りを見ていると、いつか見た時代劇の、提灯を掲げながら刀を押さえつつ腰を低くして夜の通りを走り抜ける侍たちのイメージが浮かびます。街中に水路。

歩いていてたまたま見かけたお店。

串揚げ屋やんけ!(笑)

近江町市場。

 

買い物客、観光客でごった返し。

ひがし茶屋街。

着物姿の女性も歩いていたりして風情があってなかなかよし。パノラマ写真も撮ってみました。

ちょうど正面がお茶屋志摩。江戸時代に建てられたまま残っているそう。

金沢は歴史的に古い街ですが、街を巡ってみてこんなに古い町並みが未だ残っていることに正直驚きました。金沢は幸いにも先の大戦で空襲に遭わなかったことも大きいと思いますが、住んでいる人々の金沢の歴史に対する意識もあったのでしょう。

私が住んでいた広島にも割と古い町並みが残っていて、中学生の頃の私はこれは是非残すべきだ、と主張していましたが、結局歯抜けのように普通の家屋に建て替わって、今やどこにでもありそうな街になってしまっています。街並みを保存しておけば、今だったら外国人も訪れる観光地にでもなったろうに惜しいことしたな、と思いますが、こればっかりは住んでいる人たちの都合もありますから致し方のないことです。

最後に、金沢を含め北陸は文化圏的にはもともと京都・大阪と思いますが、北陸新幹線が開通して関東が時間的に近くなり、人々の意識、流れも関東指向に急速に変わりつつあると聞きます。金沢が今後どんな変わり方をしていくのか興味深いところです。それから今回は金沢カレーを食べられなかったので、次の機会には是非食べてみたいですね。

 

おまけ。金沢で買った加賀ノ月 満月。

なんでもノーベル賞受賞の祝賀会で供されたとのことで買ってみたのですが、癖のない日本酒でこれなら日本酒を飲んだことのない外国人にも受け入れ易い感じ。


春分の日の週末 (2)

2017-04-02 16:40:22 | 日記・エッセイ・コラム

春分の日の週末の備忘録。

春分の日の三連休二日目。この日、大阪日本橋では日本橋ストリートフェスタが開催され、その一環として大阪を舞台にしたアニメ、ハンドシェイカーのトークイベントが開催されました。前日に現地販売のみのチケットを手に入れているので1部と2部両部ともに参加です。

当日は快晴。ホテルをチェックアウトして日本橋へ。ストリートフェスタのために、ちょうど通りが封鎖されて歩行者天国になった頃に通り掛かりましたが、コスプレした人たちがあちこちにいて、次第に歩行者天国の人も増えてきて早速撮影会も始まってました。しかし大阪でも集まればこれだけ多くのコスプレイヤーの方がいるんだなと正直驚きです。

コスプレパレードに出る人は登録制だったようですが、そうでない人は、撮影も含めて何の登録もなかったようです。日本橋はかれこれ10年くらい前に、何かのついでにパーツ屋のデジットに行っているはずですが、もう記憶も曖昧。シリコンハウス共立を出入りしていたネジ・ザ・ウルス氏。

工具ブランドは個人的にホーザンよりエンジニアが好き。

堺筋からアニメイトのある難波駅方面の通りに入ると混雑がだんだんひどくなり、アニメイト近辺になると道端で撮影会が始まっていることも相まって凄まじいことに。イベントの入場順は抽選でしたが、そもそも抽選会場にたどり着く前に時間切れになるんじゃないかと思うような混雑ぶりでした。途中写真を撮らせてもらったオーバーロードのアインズさま。

オーバーロードは劇場版前編後編ともに見ています。劇場の大画面で見るシャルティア編は見ごたえ抜群でした。いつも思うのですが、コスプレされる方の衣装にかける情熱はすごいなと感心します。

トークイベント開始前の会場Animate SQ内の様子(イベントの最中以外は撮影許可あり)。

 

できて結構新しいイベント会場とのこと。参加者は、女性の割合が高かった印象です。

トークイベントは一部、二部とも、最初に主役タヅナのCVを務める斉藤さんと監督のトークがあり、ついで第11話、および第13話の試写会、それからキャスト陣のトーク、オープニングテーマのライブで、最後に全員でのトークという構成でした。第一部の最初のトークでは、大阪在住の監督曰く、大阪のグルメは、粉物をファーストフード的に食べるのがいいとのこと。斉藤さんの、よく分からないものでもかっこよく言うのも声優、とのお話に妙に納得。それから2話続けての試写会の後は、さらに上坂さん交えてのキャスト陣のトーク。

第一部での第一声が「誰が中学生よー!」の上坂さん、千鶴さんが左遷されたことにかこつけて、左遷された人ーって参加者に呼びかけて、さすがに誰も手を挙げませんでしたが自分は挙げたかった(笑)。上坂さんの千鶴さん評は、仕事ぶりは大人だけど性格的には子供っぽいとのことで、似ているところは感情の起伏が激しく急に不機嫌になるところだそうです。飲むと馴れ馴れしくしたくなるそうですが、大人なので抑えているとのことでした。ちゃんとコントロールされているようでちょっと安心。それから大阪は東京に比べると人が暖かいと感じるとのこと。確かに電車に乗っていて、車内混んでいても優先席は空いていたりして、これは広島に帰省した時も感じることですが、そういう所はいいなと自分も感じます。あとはほのぼのとしたお話も見てみたいとのこと。ハンドシェイカー本編は戦いの連続だし、そうじゃない回もシリアスなシーンが多いので同感です。トークでは他にヒビキ役の杉田さんのオタ芸の話が結構出てきましたが、聞いていて杉田さんの役作りへの拘りに感心しました。

そんなこんなで楽しいトークイベントが終わったのは午後5時過ぎ。金沢泊なのでイベントが終わったらすぐに日本橋を離脱し大阪駅へ。大阪から金沢へのサンダーバード、たまたまですが指定席が取れたのでラッキーでした。

晩御飯は車中にて駅弁。

金沢駅には夜10時前に到着。そこからバスに乗って香林坊まで行き、無事予定のホテルにチェックインし本日の日程を終了しました。翌日は金沢観光です!


春分の日の週末 (1)

2017-03-26 19:05:15 | 日記・エッセイ・コラム

春分の日の三連休の備忘録。

春分の日の三連休は、OBCのアニラジ文化部は夜歩くのイベントとハンドシェイカーのイベントに参加するために、泊りがけで大阪に遠征しました。

長野から特急しなのに乗って名古屋へ出てそこから新幹線で大阪へ。大阪は昨年末の出張以来です。大阪にはお昼頃に到着。まずは翌日開催のハンドシェイカーのチケットを手に入れるべく日本橋アニメイトへ。休日もあってアニメイト店内は大混雑。チケットを手に入れると、そこから宿泊予定のホテルに立ち寄って荷物を預け、第1部ロリータの部の会場の大阪駅北側にあるうめきたガーデンへ。イベントは午後2時スタートでギリギリで会場に到着でした。いやー危なかった。お昼までは晴れ間も見えていましたが、このころには曇天になりちょっと肌寒い感じの天候。

会場のうめきたガーデン、再開発中の空き地を利用してガーデンとイベントスペース、フードコートを整備した場所で、遠くに見えるクレーン、ビル群との取り合わせがなんとも味わい深い雰囲気を醸し出していましたが、休日に家族連れで散歩するのにちょうどいいような感じの場所です。

場内ロープで仕切られたイベントスペース前には、すでに大勢の参加者の皆さんが座って待機中でした。ロリータ姿の女性参加者もちらほら。ラジオでメンズも是非ロリータを、と仰っていたので、さすがにロリータはハードル高いけど、やっぱりそれなりに場に合わせないとねーと私は一応スーツネクタイで行きましたが、男性参加者のほとんどは普段着じゃねーですか。まー予想はしていたし寒かったのでコートは着たまま私は後ろの方で立って見ていましたが、それはともかくロリータファッションショーは実に優雅でいいものでした。上坂さんの超豪華なドレスはマリー・アントワネットをイメージしたものとのことで、まさに姫という言葉がぴったりで素敵。他の方のロリータもよかったです。元々ロリータやゴスロリのデザインは好きなので、見ていて楽しかったです。

「上坂すみれの文化部は夜歩く」初の大阪イベント開催。ロリータファッションショーとソ連・ロシアについて熱いトークも

イベントでは、ロリータブランドAlice and the Piratesのデザイナーの方の各ドレスの説明がありました。そして日本では映画の下妻物語あたりからロリータファッションが認知され始めたとのお話。

ロリータファッションの歴史については、姫ドレス発祥の地であるヨーロッパでは、ロリータに対してどうしても過去の歴史が付きまとい、現代においてそれをファッションとして着こなすという発想が文化的にも社会的にも有り得なかったのに対して、欧州から遠く離れ、文化的、社会的なしがらみのない、かつヨーロッパ的ものへの素朴な憧れや夢が下地としてあった日本だからこそ、ロリータを着こなす人々が現れ、そしてロリータファッションとして世界に発信することができた、とどこかで聞いた覚えもあります。

場外から小さい女の子が熱心にこのファッションショーを見ていたし、最近では日本に来た外国の女性達が、原宿などで嬉々としてロリータを着ている姿が報道されるのを見るにつけ、そういう憧れは万国共通なのかなと思う次第。

ファッションショーの後は、参加者50人毎の記念撮影会。その間、ステージでOBCの番組プロデューサーかねやん氏が、ハム焼きを食べながらMCをしてらっしゃいましたが、雨が降ったらどうするつもりだったんだとか満席は恥、などのエピソード・名言?を聞いていてすごいなと感心しました(笑)。

撮影会が終わるまでイベントスペースで大人しく待っていた参加者に対する、上坂さんの1部締めのディスりMCをひとしきり聞いた後うめきたガーデンをあとに。第2部会場への往復直行バスもあったのですが、途中ホテルにチェックインするつもりだったので残念ながらパス。

 

第2部会場の松原市文化会館は、天王寺から近鉄南大阪線に乗り換え、最寄りの駅の高見ノ里から徒歩で5分程度の場所でした。高見ノ里駅横の踏切待ち。

とても地元です。松原市文化会館。

直行バスはすでに到着しており、参加者の皆さんが中で外でと時間を過ごしていました。開場前に撮影会の写真を受け取りました。最近は写真を撮ったらデータとしてPCに保存するだけでDPEすることなんて全くなくなりましたが、最近のDPEは早いんだなと驚き。

第2部ソビエト・ロシアの部は産経新聞の斎藤勉氏をゲストに迎えてのトークイベントでした。新聞記者の視点からのソ連・ロシア及び昨今の世界情勢についてのお話は実に興味深く面白いものでした。

聞いていた中でも、ん?と思った内容について。一つ目は、農奴解放からロシア革命までの情勢について。革命前には農奴解放の混乱もようやく落ち着きを見せていた、との上坂さんのお話。私はてっきり農奴解放から一気にロシア革命まで行ったのかと思っていましたが、確かに農奴解放からロシア革命まで56年もの間がありますから、革命に至った要因は、そもそもその必要性を迫った世界情勢からその他の国内情勢まで、様々なものが絡み合った結果なんだなと認識が改まりました。

それから、ロシア国内においてはスータリンの評価は永遠に定まらない、とのお話。これを日本に置き換えてみると、先の大戦は世界的には日本軍国主義という悪が打倒され、戦後の世界秩序がもたらされた、との評価が定まっていますが、日本国内では先の大戦はなんだったのか、について未だに一部論争が絶えないのと似ています。これも日本国内の状況によって常にブレ続けるもので、そもそも評価を定めようということ自体が無理なことなのかもしれません。

最後にウォッカは日本の焼酎とのお話。記者さんですから、情報持ってそうな人とお酒飲んで懇意にするのも仕事の一部なんでしょうけど、以前に同じく文化部のゲストでナスチャんがウォッカは若い人はあまり飲まない、と言っていたのではて?と思っていたのですが腑に落ちました。トークの詳細は以下の記事もご参考。とても面白くて個人的にはこれを聴かないのなもったいないと思う大満足なトークイベントでした。

「上坂すみれの文化部は夜歩く」ヲタカル版(51) ソ連崩壊のスクープはウオツカの力!?

「上坂すみれの文化部は夜歩く」ヲタカル版(52) 粛正、ソ連回帰、スターリンは21世紀世界の亡霊!?

イベントの帰り道。動物園駅で見かけた駅プラットホームの待合席。

説明によると気分が悪くなった客が、席を立ってそのままふらふら直進して線路に転落するのを防ぐための改善なんだそうです。実例があったんでしょうけどなーんか違和感。

ホテルへ帰る途中で天王寺で食べた明石焼。

 

明石焼、出汁で食べるというのが新鮮でした。おいしかったです。


建国記念の日な週末

2017-02-18 23:21:39 | 日記・エッセイ・コラム

建国記念の日の週末の備忘録。

今年の建国記念の日の週末は、まずは上坂さんFCイベントに参加するため、よみうりランドの日テレらんらんホールへ。らんらんホールはてさぷるのイベント以来です。

ゴンドラでよみうりランドへ!

お天気も上々のイベント日和で否が応でも高まります。イベントは第一部、第二部とあって両方とも参加しましたが、バレンタインとよみうりランドをフィーチャーした構成でとても楽しいものでした。ライブがあると思ってなかったけどこちらもよかったな。第一部は哀愁Fakeハネムーンとはーとをつければかわいかろう、第二部はカバー曲のMUGO・んと同じくはーとをつければかわいかろう。なお参加者にはもれなくコル玉チョコがもらえましたが、イベント開始時に上坂さんが会場を練り歩きつつチョコ配給という演出もあって、私も一個手に入れました。

正直、今までバレンタインってなに?バテレンの奇習かなんか?みんな商業主義に振り回されてはずかしーなんてこじらせた中学生みたいなことを思っていましたが、推しの声優さんからチョコもらえるなんて最高じゃないですか?バレンタイン最高ー!(ちょろい

そしてよみうりランド内各所で食べたコラボフード。

 

義・西側の食べ物と、義・ごきゅうけいセット。西側の食べ物は食べ応えがあってなかなか良かった。ごきゅうけいセットは、コーヒーバージョンにしてもらったけどそれでもあまい!

第二部が終わって外に出ると場内を包み込むイルミネーション!

 

二枚目はゴンドラから。誰もいない場内は祭りの後の寂しさを感じさせますが、このゴンドラに乗るのに閉園時刻から都合1時間待ちました…。正直駅まで歩いたほうが断然早いですが、せっかくなのでイルミネーションを見て帰りたいもんね。

何はともあれ、のんびりとしたゆるい空気の漂う遊園地で、イベントを楽しみ、コラボフードを食べ、チョコまでもらえるという実に楽しい一日でした。

よみうりランドから都内に戻って都内泊。皇居近くのホテルでしたが、それほど高くない割に部屋もデスクも広くてなかなか快適でした。

翌日。まずはロマノフ王朝展を見に行こう、ということで駒込から東洋文庫ミュージアムへ。

ロマノフ王朝展、ロシア革命前、日本からロシアがどう見えていたのか、ロシアから見て日本はどう見えていたのか、という面白そうなテーマです。それにしても東洋文庫ミュージアム、英語だけではなくて、ロシア語、中国語、アラビア語などがデザインされていて実にオリエンタルな雰囲気な上に、場内のモリソン書庫も圧巻。日本にこんなところがあったのかと、ちょっと驚きました。

その前にミュージアム併設のレストランでお昼ご飯。

ロマノフセットを食べました。

 

メインのロシア風カツレツ。中にバターが仕込んであって、切ると溢れ出るバターがたまらない演出です。ロシアビールってどんな味なんだろう。さすがに飲みませんでしたが、機会があったら飲んでみたいものです。なかなか雰囲気のいいレストランでした。

それから展示を見学。時々思い出したように流れてくる上坂さんのナレーションを聞きつつ、歴代の皇帝順に時系列で並ぶ展示は分かりやすいものでした。展示の目玉の一つであるプチャーチン来航図で、ヘダ号として戸田の名前が出てきたのにちょっと驚き。戸田の地名は仕事の関係でよく聞いていたからです。当時東方進出を進めるロシアから見て日本はまさに極東、最果ての地ですが、そこに変わった言語や風習を持ちつつも文化的に暮らしている人々がいるという発見は、実に興味深いものだったろうと思います。

一方、欧州でのロシアはクリミア戦争で欧州列強に敗北し、アレクサンドル二世はロシアの工業化、資本主義化の遅れをなんとかしなければ、と農奴解放などの内政改革を実施したとのことですが、展示を見ていて結局これがロシア革命につながるんだなーと感じました。農奴といえども貧しいながらも衣食住が保障されている状態から、いきなり解放だ、工場で仕事しろ、なんて言われても途方にくれるというものです。特に食の保障が失われる不安はそれは強いものだったでしょう。しかしその結果行き着いたのが共産主義思想というのはあまりに行き過ぎていたというのが個人的感想。国民がすべからくその理想を目指して努力できる”できた人”ばかりなら共産主義は成り立つと思いますが、そもそも人間はそんな高尚な生き物ではない、という時点で共産主義はいつか破綻することは決定付けられていたのでは、と個人的に思っています。

興味深く展示を見た後はお酒!今は長野という農産物くらいしか売りのない地方に住んでいるわけですが、せっかくなので長野に目を向けてみようと、名物などいろいろチェックしています。そこで着目しているのが日本酒とワイン。最近は日本のワインもレベルが上がってきているとのことで、日本酒と合わせて日本ワインとして世界に売り出そうと国を挙げて取り組んでいます。日本のワインというと山梨が圧倒的ですが、長野も長野ワインとして目下売り出し中で、長野ワインの試飲会がちょうど都内で開かれるとのことだったので、これはよい機会ということで参加することにしていたのです。会場の入り口。

世界が恋するとはちょっと言い過ぎでは?と思いましたが、まあ売り込みですからこれくらいのハッタリは必要ということでしょう。もれなく提供された1プレート。

サーモンのスモーク、シチュー、ドライフルーツサラミ、チーズ(ブルーチーズ・軽井沢チーズ)にワインブレッド。ワインブレッドはバケットがテーブルにあって追加で好きなように食べられるようになっていました。赤ワインは渋いのがちょっと苦手で、どっちかというとワインは白ワインなのですが、ここでは敢えて赤ワインを飲み比べました。

食べかけですまそ。赤ワインとチーズの組み合わせがめちゃうまで感動。いろいろ飲んでみて思ったのが、渋味のある赤ワインはほとんどなくて、むしろ樽からの風味に違いがあってなんかウイスキーみたいだな、ということ。私みたいなにわかにはよくわからないのですが、醸造家の人と話をしたところ、ビンテージ物はそこに違いが出てきてうまいとのことでした。

場内の様子。

参加者は、本格的なソムリエみたいな人とかそれなりにワインは通、みたいな人ばかりで、ちょっと話してみても正直これはつらい、という感じでしたが、醸造家の方は、初心者丸出しの質問にも丁寧に答えてくれて勉強になりました。結局10種類くらい飲んでいい感じに酔っ払ったところでおしまいの時間に。こんな世界もあるんだな、と興味深い体験となりました。

今後もちょいちょい都内には出かけると思うので、その機会にいろいろ行ってみたいのと、地元もいろいろ探索してみたいですね。