Barrack Asaka

あばら屋あさか

幻のプーシキン 大阪編

2018-09-09 13:40:15 | 旅行記

会場を東京から大阪に移し、大阪の国立国際美術館にて開催中のプーシキン美術館展にて、上坂さんのトークイベントが開催されるということで、関西に行ってきたのでその備忘録です。

五月の連休中に開催されたプーシキン美術館展にちなんだ上坂さんのトークイベント、好評につき大阪会場でも、とのこと。実際、東京会場で参加してみてとても楽しかったので、これは大阪でもぜひ聞きたいということで、抽選で17時の部のチケットを手に入れ、事前募集の上坂さんへの質問も送って、小雨降る地元を出発したのは当日の早朝のこと。

東海道新幹線も新大阪に近づきチケットを確認しよーっと、と券面を眺めていたところ「必ず顔写真付きの身分証明書をご持参ください」との一文。へっ?!車を運転する予定もないし運転免許証、家に置いてきたぞ?いやもしかすると他に代わるものはないか?と所持物をくまなくチェックしましたが、普段、余計なものは持たないようにしているので、そんなに都合よく出てくるわけがありません。

一応美術館に連絡して聞いてみましたが、クレカなどではダメとのこと。確かにそれでOKにしていたら本人確認の意味がないので当然です。取りに帰るといっても時間的に不可能で、もはや何をしにきたのかわからない状況に。

はー上坂さんのトークを聴きたかったのに俺のアホ、と意気消沈だったのですが、そうしていても仕方ないので、気を取り直してライブパッション神戸編で果たせなかった神戸牛ステーキと新長田に行ってみようということで大阪からさらに西へ向かいました。

神戸三ノ宮で列車を降り、小雨降る神戸の街をブラブラした後、お昼ご飯を食べて新長田へ。

かれこれ二十年以上前になる阪神淡路大震災にて大火災が起きた地域として長田の名は知っていたのですが、新長田は漫画家の横山光輝氏の出身地ということで、氏の作品である三国志そして鉄人28号を題材に、街をあげて盛り上げているとのこと。

ようこそ新長田。

駅前では三国志なりきり看板がお出迎え。駅前にあったのは夏侯惇。二枚目は姜維。

 

ちゃんと考証もされているようで姜維はイケメソ。この看板1から50まで作られたそうですが、地下にあったり台風で破損、お店の判断で撤去されているものもあって、欠番もあるそうです。

他にも等身大石像が各所に。写真は関羽。

関羽は、商売の神様でもあることからか、一番いい場所に設置してありました。

孫権に玄徳。

 

雨に濡れる周瑜に、スーパーの一角で邪魔にされている諸葛亮孔明。

 

ブロンズ像も各所に展示されており、三国志館にある葭萌関の戦いより張飛と馬超の一騎打ちのシーン、そして三国志最強の武将との呂布像。

 

KOBE鉄人三国志ギャラリーの騎馬に乗る趙雲もかっこいいですし、この一騎打ちシーンもなかなかの出来です。

そのKOBE鉄人三国志ギャラリー。

入るとすぐにショップがあり、続いて三国志関連の図書コーナー、さらに奥に進むと、青龍偃月刀の重量体験コーナーに騎馬に乗ったかっこいい趙雲ブロンズ像がありました。青龍偃月刀は、今の重量換算で約50kgとのことで、実際に持ち上げてみましたが、こんなんでぶん殴られたら一発で骨が折れるわ、と思うくらいの重さです。奥のコーナーには国内のメディアに登場した三国志関連の年表、様々な三国志豆知識も掲載されていました。

特筆すべきは図書コーナーで、地味にこれだけ三国志関連書籍を一箇所に集めている場所は、国内においてもあまりないのでは、というくらいの充実ぶりでした。

お店の人に三国志巨大ジオラマをお勧めされたので、さらに足を伸ばしてショッピングセンターまで見に行きました。スーパーの一角に設置されたジオラマは、三国志の名シーンを再現したものでなかなか見応えがあり。

それから街中で見かけたレトロ。

 

これは丸五市場。

100年の歴史があるそうで、震災の被害も免れ古い姿のまま残っているそうですが、失礼ながら足を踏み入れるのにちょっと躊躇するような雰囲気でした。玄徳の石像もこの中の一角にあります。

今回、三国志巡りで長田の街中をあっちこっち歩きましたが、駅前から続く新し目のショッピングモールも、一歩足を踏み入れるとほとんどテナントが入っておらずシャッターが下りていました。地方に行くと、駅前商店街はどこもそんな感じはありますが、ここまで入っていないのは見たことがありません。巨大ジオラマの入っていた駅から離れた郊外型のショッピングモールはそこそこ賑わっていたため決してお客がいないわけではなく、車でお店に乗りつけて買い物をするというライフスタイルに、駅前商店街は適応しにくいのが大きいのだろうな。

まち歩きの後、長田名物とのぼっかけが乗ったぼっかけうどんを一杯。

ぼっかけとは牛筋肉とこんにゃくを甘辛く煮込んだものだそうですが、このうどんのぼっかけは筋肉のみのあっさり仕立てでした。うまうま。

その後は大阪に戻ってスーパー銭湯で一風呂浴びて、前回乗り損ねた夜行の高速バスに乗って地元に帰りました。夜行の高速バス、時間と費用の節約になりそうではありますが、窮屈かつ揺れるバスの中では、眠れたのか眠れなかったのかよくわからない状態で現地に着くため、その日は一日調子がいまひとつです。昔は東京広島間の夜行の高速バスを使ったこともありましたが、その点であまりお勧めできない、と感じていたことを改めて思い出しました。

おまけ。三ノ宮でお昼に食べた神戸牛ステーキ。

柔らくてトロけるような肉質、と形容されるまさに和牛のステーキでした。これはもはや好みの問題ですが、どっちかというと噛めば噛むほど肉の旨みが出てくるような赤身の牛肉が好きなので、これなら自分はいきなりステーキで十分、なんて思った次第。

おわりに今回の総括。

チケットの券面は出発前にちゃんと確認しよう!


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