25日 コンペ作品「We Own the Night」の記者会見に行って来ました!
「We Own the Night」
会見の出席者は...
キャスト:
ホアキン・フェニックス(Joaquin Phoenix)
ロバート・デュヴァル(Robert Duvall)
エヴァ・メンデス(Eva Mendes)
スタッフ:
ジェームズ・グレイ(James Gray)監督
マーク・バタン(Mark Butan)
ニック・ウェクスラー(Nick Wechsler)
ハリウッド大スターが3人も揃っているのに、大混雑にならなかった記者会見。それもそう、実は一昨日のプレス試写では上映後かなり強烈にブーイングされてしまった「We Own the Night」。
これもコンペ作品にノミネートされると受ける試練です。表と出るか、裏と出るか。
コンペ対象外の招待作品とかだと、少々駄作でもブーイングにもならないのですが、コンペ作品となると、プレス試写は非常に厳しいのです。だからこそ、コンペに出品されると、監督始め製作スタッフはストレスを抱える事になるのです。
(レッドカーペット歩いて、華やかな気分を味わってるだけがカンヌ映画祭ではありません!想像してみて下さい。自分が全力尽くした作品がカンヌ映画祭にノミネートされ、幸せ気分になるのもつかの間で、プレス試写でブーイングを浴びるなんて。昨年ソフィア・コッポラ監督の「マリー・アントワネット」もプレス試写でブーイングの嵐にあい、何も知らされていなかったソフィア。記者会見の最中に記者に教えられ、「ブーイングされたとは知らなかったわ。」と顔が引きつっていました。その表情は今でも忘れられない程痛々しかった。)
さて、「We Own the Night」の記者会見はどんな具合に。
ブーイング事件のことを知らされていたのか、逆に冗談攻めで始まった会見。
とくにホアキン・フェニックスは、かなりのハイテンションモード。落ち着かないったら。会見の途中でコソコソと煙草は吸い出すし、トイレ(?)に出て行ってしまうし...
ホアキン・フェニックスの起用についての質問に対し自ら「他の役者に断られたから僕のとこに話がきたに違いない!う~酷いなあ!」とひとり芝居してました。
エヴァ・メンデス:
ホアキンはいつもこんな感じよ。常に皆が彼の相手をしてあげないといけないの。まるで子犬みたいでしょう!
エヴァ・メンデス
相変わらすセクシーなエヴァにこんな質問も!「一番気に入ったセックスシーンは?」
エヴァ・メンデス:
ほんとに緊張したわよ!はじめてのセックスシーンだもの。ジェームズは利巧で、このシーンを撮影スケジュールの最後に回してくれたの。だから私もスタッフに慣れた時だったし。しかも撮影前にウォッカオレンジを出されてね。仕事してる時は絶対飲まない主義なんだけど、さすがに飲んでしまったわ!
カンヌ映画祭コンペ作品に選ばれて、という質問に対し。
エヴァ・メンデス:
え?これってコンペ作品だったの?(と、とぼけジョークの後)私にとって今までの中で一番素晴らしい作品だし、この作品でカンヌに来られたのは光栄なこと。
ロバート・デュヴァル:
ここに来れて誇らしく思ってる。是非とも勝って帰りたいね。
ホアキン・フェニックス:
ああ、悪くないよね。
ホアキン・フェニックス
ジェームズ・グレイ:
正直な話、2000年に「裏切り者」でカンヌに来たとき、賞を貰えるかもって期待しすぎて、何もなくてがっかりしてホテルから石を拾って帰って来たんだ。だから、今回の心境は、映画を作ることこそが喜びなんだと、そして、またカンヌ映画祭にノミネートされて、それだけで光栄なんだと。
自ら慰めモードに入っているという事の伺われる会見でした。
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WOWOWにて単独インタビュー放送予定!
「VIVA カンヌ映画祭 2007」
放送は、6月3日(日) 午後 7:00~
再放送は、6月5日(火) 午後 6:00~
お楽しみに!