(ゴリゴリに機材話なので、この世界に興味や知識のない方には申し訳ない…)
上海行きを目前に、実は10年以上慣れ親しんだ音楽制作ソフトをガラリと変えようとしています。新たに導入するのは、これら。
NUENDO4
いわゆる録音編集ソフト。業界標準の"PRO TOOLS"を百獣の王ライオンに例えるなら、抜群の音質と、映像やサラウンドとの相性の良さで発売当初から評価の高いNUENDOは、さしずめ孤高の虎といったところか!半端じゃないハイスペックです。


CUBASE5
こちらは音楽ソフト。実は大昔に使っていたことがあって、ブロック単位でカット&ペーストして作る基本的な考え方がダンスミュージックに最適だな…などと、その頃は思っていましたが。今やとんでもなく進化して緻密な作業が可能となっています。NUENDO同様の録音ソフトとして使っても問題なさそう。


今回は、発売元であるsteinberg社の日本代理店YAMAHAさんに協力を得ることができ、それぞれの機種についてレクチャーまでしていただきました。最大の疑問は「っていうか、ぶっちゃけこの2つのソフトどう違うの?どっちをインストールすべきなの?」って事だったので。
で、いろいろ教えていただいた結果、音楽制作にはCUBASEの方がメリットが大きそう。ピッチ調整や波形編集等のスムーズさが抜群。MIDIと音響がシームレスに統合されていて使いやすい。そして何と、1回のバウンスでマルチトラックのそれぞれを個別ファイルに書き出せるという夢のような機能が!(制作現場で〆切に追われていると、完成トラックを1個1個ファイルに書き出してる時間が実にもどかしいのです)
けれども今回の上海プロジェクトのような、ステレオでも5.1サラウンドでもないような独自のスピーカー配置に対応できるのはNUENDOだけ。調べたけれど、同じことができる他社製品は存在しない(ここが個人的にはPRO TOOLSに対する最大のアドバンテージ)。また映像とのシンクロ周りなどの充実を考えると、CM案件などサウンドトラック仕事が多い当方にはこちらも魅力。
で、結論としては… 2本とも入れるしかない、ということに!
幸いユーザーインターフェースには共通の使い勝手も多いので、とりあえず両方さわりながら様子をみてみたいと思います。まずは上海で、トラブル無く作動することを祈る!