最後の受験終えて来ました。
これで完全復帰です、やったね!
私信は次の記事でまとめて書きます。
クラウちゃんとトリルの出会いSS投下。
クラウちゃんと、名前だけジャック君お借りしました!
「秘匿されてる情報が欲しいなら、クラウが向いてる」
そうジャックに言われ、今回はそのクラウという人物から情報を買う事にした。
話はジャックがつけてくれて、トリルは告げられた待ち合わせ場所へ足を運んでいた。
取引をするのは奥まった路地裏の一角。
そこへ着いた時、青い服を着た少女は先に待っていた。
「キミがトリル?」
「そう。初めまして、今回依頼したいチェーロラーマのソルジャーです」
「よろしくネ! ボクはクラウディア、クラウって呼んでほしいナ! それから敬語もなしだヨ、仲良くしようヨ!」
にこにこしながら言われて、トリルの緊張もほぐれる。
「じゃあ、よろしくね、クラウ。ジャックからはどれ位聞いてる?」
「えっとネ、元気で、からかうと真っ赤になる照れ屋で、可愛い恋人ッテ!」
「!?」
「それから、耳元で囁くと硬直するとか、抱き寄せると一瞬ビックリするけど体預けてくるとか、あとはネ……」
「そ、そんな事言ってるの!? 何吹き込んでるのよジャック! ……ってそうじゃなくて、今日の依頼について!」
慌てて話を戻すと、クラウディアはきょとんとする。
「トリルの事についてじゃなかったノ?」
「違う違う!」
否定するトリルの頬は確かに赤い。
「ほとんど聞いてないヨ? ボク向きの依頼って事位カナ」
「そう、……それじゃあ、最初から説明するね」
一旦呼吸を整えてから、依頼の話に入る。
「マフィアじゃないんだけど、最近大きくなってきてるグループがあって。そこの活動範囲がうちの縄張り内で、目障りなんだよね。でかい顔するくせに徹底した秘密主義で……とにかく情報が不足してるの」
「それで、ボクにそのグループを探って欲しいんだネ? わかった、いいヨ! 確かにボクの得意分野だネ!」
「得意分野って……?」
「情報吐かせるならお手のものだヨ、ホラ!」
そう言って開けたカバンの中には、液体の入ったビンや錠剤などがぎっしり入っていた。
「これ、薬?」
「うん、あと毒。麻痺毒も自白剤も何でもあるヨ!」
「なるほど。ジャックの言ってた意味がわかったよ」
「エヘヘ、毒の事なら任せてヨ!」
楽しそうに一つのビンを取り出し、これは珍しい毒でネ、と語り出す。
その長々しいカタカナの名前は、トリルには覚えられそうになかった。
これだけのものを扱えるなら、依頼する意味は十分にあるだろう。
「すごいね……じゃあ改めて、お願いするね。えっと、報酬の方なんだけど」
「安くないヨ?」
最低ラインの値段を告げる笑顔からはしたたかさが窺える。
「もちろんちゃんと払うよ。それはいいんだけど、出来るだけ急ぎで頼める? 高くなっても構わないから。例えば……三日以内、とか」
「三日以内カァ……うーん、もし上手くいけば、明後日報告出来るカモ」
「ほんと!?」
さすがにその早さは予想外だ。
「大分割高になるけどネ。それでもイイ?」
「お願い! 一刻も早く潰したいの」
「じゃあ、取引成立だネ! 潰したいなら本拠地とかリーダーとか、そういうの聞き出してくるヨ」
「武器についても出来るだけ。情報によっては、さっきの倍額出してもいいから」
「えっ、ホント!?」
今度はクラウディアが驚く番だった。
こちらが提示する値段の何割増しかはあっても、倍はなかなかない。
「早ければ早い程、多ければ多い程いいの。軽傷だけど、もう何人か怪我人も出てて……。だから、お願い。事前資金が必要なら渡すから」
「そっか……わかったヨ、任せて! お金はダイジョーブッ、ちょうど色々仕入れたところダカラ!」
「ありがとう。お願いね」
「明後日、期待しててネ!」
それから五日後、問題のグループは完膚なきまでに叩き潰されて解散したとか。
これで完全復帰です、やったね!
私信は次の記事でまとめて書きます。
クラウちゃんとトリルの出会いSS投下。
クラウちゃんと、名前だけジャック君お借りしました!
「秘匿されてる情報が欲しいなら、クラウが向いてる」
そうジャックに言われ、今回はそのクラウという人物から情報を買う事にした。
話はジャックがつけてくれて、トリルは告げられた待ち合わせ場所へ足を運んでいた。
取引をするのは奥まった路地裏の一角。
そこへ着いた時、青い服を着た少女は先に待っていた。
「キミがトリル?」
「そう。初めまして、今回依頼したいチェーロラーマのソルジャーです」
「よろしくネ! ボクはクラウディア、クラウって呼んでほしいナ! それから敬語もなしだヨ、仲良くしようヨ!」
にこにこしながら言われて、トリルの緊張もほぐれる。
「じゃあ、よろしくね、クラウ。ジャックからはどれ位聞いてる?」
「えっとネ、元気で、からかうと真っ赤になる照れ屋で、可愛い恋人ッテ!」
「!?」
「それから、耳元で囁くと硬直するとか、抱き寄せると一瞬ビックリするけど体預けてくるとか、あとはネ……」
「そ、そんな事言ってるの!? 何吹き込んでるのよジャック! ……ってそうじゃなくて、今日の依頼について!」
慌てて話を戻すと、クラウディアはきょとんとする。
「トリルの事についてじゃなかったノ?」
「違う違う!」
否定するトリルの頬は確かに赤い。
「ほとんど聞いてないヨ? ボク向きの依頼って事位カナ」
「そう、……それじゃあ、最初から説明するね」
一旦呼吸を整えてから、依頼の話に入る。
「マフィアじゃないんだけど、最近大きくなってきてるグループがあって。そこの活動範囲がうちの縄張り内で、目障りなんだよね。でかい顔するくせに徹底した秘密主義で……とにかく情報が不足してるの」
「それで、ボクにそのグループを探って欲しいんだネ? わかった、いいヨ! 確かにボクの得意分野だネ!」
「得意分野って……?」
「情報吐かせるならお手のものだヨ、ホラ!」
そう言って開けたカバンの中には、液体の入ったビンや錠剤などがぎっしり入っていた。
「これ、薬?」
「うん、あと毒。麻痺毒も自白剤も何でもあるヨ!」
「なるほど。ジャックの言ってた意味がわかったよ」
「エヘヘ、毒の事なら任せてヨ!」
楽しそうに一つのビンを取り出し、これは珍しい毒でネ、と語り出す。
その長々しいカタカナの名前は、トリルには覚えられそうになかった。
これだけのものを扱えるなら、依頼する意味は十分にあるだろう。
「すごいね……じゃあ改めて、お願いするね。えっと、報酬の方なんだけど」
「安くないヨ?」
最低ラインの値段を告げる笑顔からはしたたかさが窺える。
「もちろんちゃんと払うよ。それはいいんだけど、出来るだけ急ぎで頼める? 高くなっても構わないから。例えば……三日以内、とか」
「三日以内カァ……うーん、もし上手くいけば、明後日報告出来るカモ」
「ほんと!?」
さすがにその早さは予想外だ。
「大分割高になるけどネ。それでもイイ?」
「お願い! 一刻も早く潰したいの」
「じゃあ、取引成立だネ! 潰したいなら本拠地とかリーダーとか、そういうの聞き出してくるヨ」
「武器についても出来るだけ。情報によっては、さっきの倍額出してもいいから」
「えっ、ホント!?」
今度はクラウディアが驚く番だった。
こちらが提示する値段の何割増しかはあっても、倍はなかなかない。
「早ければ早い程、多ければ多い程いいの。軽傷だけど、もう何人か怪我人も出てて……。だから、お願い。事前資金が必要なら渡すから」
「そっか……わかったヨ、任せて! お金はダイジョーブッ、ちょうど色々仕入れたところダカラ!」
「ありがとう。お願いね」
「明後日、期待しててネ!」
それから五日後、問題のグループは完膚なきまでに叩き潰されて解散したとか。