雨の灯台

ポケモン擬人化を取り扱っています。
参加企画関連の記事メインです。

「また、どうですか?」

2008-11-06 21:01:18 | R.N!/SS
目障りだった。
ちょいちょい視界に入って来る下心丸出しの下手な尾行が。
(追い払いましょうか)
だから決めた。
つけられているのは、リーンではなかったが。

つけている相手が裏路地に入ると男もそれに続く。
ある程度表通りから離れたのを見計らってリーンは駆け出し、銃を男の頭に押しつけた。
ゴリ、というよりゴッに近い音がした。
「ひっ!」
怯えるばかりでろくに抵抗もしない。
一般人のようだ。
「目障りよ。折角買い物に来たのに、嫌な気分にさせられちゃったわ。……消えてもらえるかしら」
「す、すみませんでしたぁぁ!!」
脱兎の如く逃げ出す男。
さすがに殺す気はないので、そのまま逃がしてやった。
つけられていた女性はポカンとしている。
「……あら」
リーンが蝶の入れ墨に目を止めた。
意識の大半を男に向けていたので気付かなかったが、改めて見れば何度か見かけた覚えがある。
それは向こうも同じだったようで、
「マーレカテーナの……?」
と尋ねてきた。
正式には面識はないが同業者だ。
名前は知らなくとも、所属しているファミリー位はわかる。
「ええ、あなたはチェーロラーマね。さっきは気付かなかったんだけど、余計なお世話だったかしら?」
婉然と微笑むリーンに、トリルは首を振った。
「そんな事ないです、ほんとにうっとうしかったんで。ありがとうございました。えっと……」
「リーンよ」
「リーンさん。あ、トリルです。私も買い物に来たんですけど、よかったら一緒にどうですか?」
「ふふっ、いいわね。付き合うわ」
それからたっぷり三時間、二人は買い物を楽しんだとか。


リーンさんお借りしました!
yayoiさん、コメントの返事こっちに書かせてもらいますね。
間空いちゃってすみません;
許可頂けたので絡ませてみました、というか出会わせてみました。
買い物友達!

あ、常識でしたね☆←
新刊出たら是非また語りましょう^^

得られた答え

2008-11-06 20:32:30 | R.N!/SS
祈りを捧げた後、ステンドグラスを仰ぎ見る。
この神々しい光の絵を最後に見たのはもう随分と前だ。
昔は家族でよく来ていたが、両親が死んでから来られなくなった。
再び来る事が出来たのは、あの言葉のおかげ。
両親から託された言葉を伝えてくれたあの人のおかげだ。
そう思いながらステンドグラスから目を離して帰ろうとすると、まさにその人が教会へ入って来た。
「おや」
「あ……トパーズさん。こんにちは。この前はほんとにありがとうございました」
ぺこりと頭を下げる。
クロチェにはわからないが、その後ろで両親も礼を言っていた。
「いいえ。私はただ、伝えただけですよ」
「そんな事ないです。トパーズさんがいなかったら、ずっと知らないままだったから」
クロチェの声に両親のそれが重なる。
親子揃って同じ事を言う、とトパーズは微笑んだ。
「お役に立てたならよかったです。どういたしまして」
クロチェも穏やかに笑った。
トパーズに道を空け、彼が奥へ向かってからドアの外へ出る。
一筋の風が頬を撫でた。
ふと空を見上げると、爽やかな青が広がっていた。

人を救えず死なせてしまう度、何度も泣いた。
その後に残るのはやり切れない苦しさだけだった。
けれどあの時泣いた後、胸にあったのは暖かさ。
心のどこかが溶けたような気がした。


トパーズさんお借りしました。
鉱さん、途切れた問いかけの続きありがとうございます!
クロチェの両親も書いて頂けて嬉しいです。
欲しかった言葉ももらえて、よかったねクロチェ!
しかし時機外し過ぎだ自分……orz

最近やっと受験勉強始めました(遅いにも程がある)
全っ然わからない……!
もう壊滅的なまでに点取れない。
数学と英語を何とかせねば。

掛け布団使い始めたんですよ。
で、おばあちゃん家から持って来たパジャマ着て寝たんです。
朝起きたらふわふわであったかくて、しかもおばあちゃん家の匂いに包まれててものすごく幸せでした。
和む。