ウイング マレーシア・クアラルンプール校

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マレーシア自動車メーカー合弁案白紙

2011年01月26日 | マレーシア
マレーシア政府は、マレーシアのローカル自動車メーカーであるPerodua(Perusahaan Otomobil Kedua Sdn Bhd)とProton Holdings Bhdの合弁提案を白紙撤回した。

Peroduaはマレーシア市場の34.7%を握るトップメーカーであり、Protonは第2位の28.9%。

これは勿論Peroduaサイドの反対論である。

政府の合弁案は、Peroduaにとりメリットは少ない。同社の大株主であるダイハツにとり海外事業ではおいしい投資案件である。ダイハツの開発力とノウハウが正に生かされマレーシア市場No1に君臨しており、オールマレーシアのProtonとは競争力の面では大きな力の差がある。

一昔前までは政府の保護政策によりProtonはマレーシア市場の70%以上を押さえてたが、保護政策の緩和や同社の品質問題により次第に競争力を失い30%を切るようになった。

確かに両社の合弁はスケールメリットの面ではコスト削減につながるが、トヨタグループやダイハツにはうまみが少ない。

経済専門家も合弁はProtonにだけメリットがあると指摘されてきた。

欧米の自動車メーカーとの提携、合弁を目指し、生き残り余命策を模索するProtonであるがなかなか相思相愛の関係での合弁相手は決まらない。













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