島本さんウィーク?ひと段落な一冊。
サインしていただいた宝物な一冊。
読み終わりました。
なんというか、最初は、おお!これは面白そうな本だぞ、わくわく、という感じで読み進めていたのだけれど、
後半になるほど失速というか、うーん、もう少し深めてほしかったなあ、と思ってしまった。
特にカソリックの牧師という設定に期待していたのに、そこがイマイチ踏み込めてないなあという印象を受けた。
もっと、人間の原罪について、agapēについて、神と共に生きるとは、というテーマまで深く掘り下げたうえで、それぞれの出した'救済'の答えを示してほしかった。
ひとりの女性が無条件にその魅力や容姿、危うさによって愛されるというのは、わたしは結構苦手な設定なのかもしれない。
なんというか、説得力に欠けてしまって。
主人公が、自分を保護してもらって生きるために信徒になる、とか。
苦手だ、そういうご都合主義は。
期待しすぎて、酷評みたいになってしまったけれど、全体として楽しく読めた。
島本理生さんの小説はわたしにとっては、深い共感を伴う類のものではないのだと思う。
P.S.
ナラタージュ、実写化!
島本さんの本の実写化は初めてだそうで。
有村架純ちゃんと松潤。
どんな感じになるんだろうなあ。
実はまだ読めていないので、
多分そのうち文庫を買います。