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  「とうとう明るみに出た!」。禁止薬物販売の疑いでFBI(連邦捜査官)から目を付けられている栄養補助食品会社「BALCO(バルコ)」。この「BALCO」事件の大陪審で呼び出されたBondsの、2003年に行われた証言がリークされた。それによると「Bondsは知らずにステロイドを使用した」。

  今シーズン開幕前、Bondsは、「BALCO」事件の大陪審で証言を求められていたため、ほとんどの野球ファンから、そしてメディアから、ステロイドのユーザーとして目を付けられていた。アウエイの試合では、どの球場でも激しいブーイングの対象となっていた。メディアにも追い掛けられていたため、試合後はVIP待遇で、メディアとは接しない出口が用意されていた。

  Bondsは大陪審で「使用した」と言いながら、今シーズン、メディアに対しては「使用していない」とずっと応えてきた。私もアメリカのメディアの論調により、あやしい、とは思いながら証拠がないので、Bondsの言葉を信じることにしていた。心の準備は出来ていたものの、事実として報道されるとやはりショックである。

  天才とも言える身体能力に優れた選手たちのプレイを見るために、チケットを買い、球場に訪れる人。球場には行けず、テレビで観戦する人。みんなだまされていたのだ。子供にとって、そして大人にとっても、スポーツ観戦は夢を与えてくれる。球場はフィールド・オブ・ドリームズのはずだった。

  2003年、大リーグ・ドーピング検査では、事前通知されていたにもかかわらず、全選手の5~7%が引っ掛かったと言われている。また今シーズンのプレイオフの最中には、ステロイドを使用したと、始めて告白した大リーガーKen Caminitiが、41歳の若さで死亡した。野球ファンなら誰もが、ステロイドが大リーグをむしばんでいると感づき始めていた頃のショッキングなニュースであった。

  アメリカのプロフットボールのNFLや、プロバスケットボールのNBAなどに比べて、大リーグでは、選手会の力が強い。そのため、選手に少しでも不利になるような取り決めはなかなか実施されない。しかし、今回のニュースが報道されたことで、来シーズンの開幕までに選手会も相当譲歩しない限り、離れていくファンを引きとめるのは難しいだろう。来期の観客動員数を落とさないためにも、そしてフィールド・オブ・ステロイドをクリーンにするためにも、素早い対応が、大リーグのコミッショナーと選手会に求められていることは間違いないだろう。

【日・水・金に更新します】

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