松井稼頭央はロッキーズと年棒150万ドル(プラス出来高払95万ドル)の1年契約を結んだ。本人の希望する年棒と開きがあったようだが、今期オフはオールスター級FA選手が契約する前に、各球団が積極的にスタメン及び控えの補強をしているので早い段階での契約は賢明だった。
メッツからロッキーズへ移籍してからは32試合出場、打率.345、2本塁打、19打点、8盗塁と絶好調だった。この好調な打撃成績のおかげでシーズン中も監督Clint Hurdleの評価は高かった。しかし怪我の再発を首脳陣は恐れたのか、連日スタメン起用されることはなく、ベンチで時間を費やすこともあった。それはClint Hurdle監督のありがたい思いやりでもあった。
Clint Hurdle監督と松井稼頭央には共通点がある。一つはデビュー前から評判が高かった選手である点。Clint Hurdleは1975年ドラフト1位でロイヤルズに入団。マイナーではMVPに選ばれ評判が高かったが、スタメンに定着することは出来ず、控えの選手としてチームを転々として10年間プレイした。もう一つはスタメンに定着できなかった最大の理由として絶えず怪我に悩まされた点。松井稼頭央は移籍後、Clint Hurdle監督から試合前のストレッチを入念にするように指示されていたようだ。自分の過去が思い出される松井稼頭央のこれまでの軌跡をどうにか修正しようと暖かく見守ってくれる松井稼頭央にとって最適な監督である。
さらにロッキーズはメッツ時代と違い、GMのDan O'Dowdも松井稼頭央の強力なサポーターだ。「松井稼頭央と契約するのはオフの優先事項」と絶えずコメントし、「先頭打者もしくは2番として考えている」と起用方法も明確だ。松井稼頭央の最大のライバルは来期も今期同様Jamey Carroll(打席463打率.300本塁打5打点36)になりそうだ。Jamey Carrollは松井稼頭央の1歳上、5年目で非常に苦労して大リーグに喰らい付いている努力型の選手だ。パワーは全くなし。しかしミート力に優れ、バントは確実に決める堅実な打撃をするタイプだ。2006年は盗塁成功10に対して失敗12と、松井稼頭央の方が断然上。またそれほど肩が強くないと言われているが三塁とショートも守る。松井稼頭央は足をトコトン活かしてスタメンを確保したい。また本拠地クアーズ・フィールドは高度が高く打球が飛ぶので有名。ライバルのJamey Carrollは4年間で2本しか本塁打を打っていなかったのに、ロッキーズ1年目の昨シーズンは何と5本も放っている。松井稼頭央の本塁打の量産も期待できそうである。
ところでブログ管理人は松井稼頭央の移籍したロッキーズには全く興味がない。追うのはヤンキースとメッツの情報が中心。当初メッツと3年契約を結んだときは、ずっとメッツにいるのだろうと確信して、調子にのってこんなブログ名にしてしまったが、今後は松井稼頭央を取り上げる機会は少なくなりそうだ。残すは松井秀喜。頼むからヤンキースから出ないでくれ。ブログ名変更の危機にさらされるから。
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なりそうだ。
では当方が8月の終わりに見て参ります。(笑)
再契約・残留は想定外でしたが...
Blake Street Bombersの頃から、打ってナンボ
というわかりやすいチームカラー、そして打つ
以外能がないというか、何もできないという
あまりの情けなさに、肩入れしてあげたいとさえ
思っているのですが、なんせチームが30もあり
ますので、ついつい見落としてしまってます。
あっ、そうですか?
私は3Aでもやるんだろうなと思っていました。
しかし、ロッキーズはクアーズ・フィールドでしか打てない打者をよく生産しますよね。Larry Walker、Vinny Castilla、Dante Bichette、Andres Galarraga・・・興味ないと言えどもけっこう選手名があがっちゃたいして(笑)
松井稼頭央にはJuan Pierre以来のロッキーズの一番として定着して欲しいです。
>では当方が8月の終わりに見て参ります
コロラドと言えば私はスキーにしか興味がありません。そのころ松井稼頭央が出ているといいですね。観戦記楽しみしています!