語るに落ちた楽天・三木谷社長身をもって証明した「対面」の重要性
(日刊ゲンダイ2013/11/19)
安倍首相と直接会って「競争力会議」辞任を撤回
医薬品のネット販売を一部規制する政府方針に反発して、産業競争力会議の民間委員を辞任すると言っていた楽天の三木谷浩史社長。きのう(18日)、官邸で安倍首相と会談し、「引き続き改革を競争力会議の中で進めて欲しい」と言われたとかで、辞意を撤回した。
今回、辞任問題でわざわざ安倍と会った理由について、三木谷社長は記者団に対し、こう説明した。
「非常に大きな問題なので、(安倍と)今までは、どちらかというとメールとかでのコミュニケーションだったので、対面でしっかりお話しした上で、自分としての方向性を……」
語るに落ちるとはこのこと。あれだけ「ネットと対面販売で何が違うのか」と吠えていたのに、自らネットでのコミュニケーションの限界を示したわけだ。
もっとも、三木谷が会議に残ったからといって、一部規制はすでに閣議決定されている。政府の方針が変わるワケではない。振り上げたコブシを下ろすに値する“対価”は得られないのだ。
それに、楽天の子会社のケンコーコムは、処方箋薬のネット販売を禁止する厚労省令は無効だとして、国を相手取った訴訟を12日に起こしたが、この訴訟は継続するという。三木谷社長は「楽天本体ではなくケンコーコムの判断」と言うのだが、どうもスッキリしない。
「競争力会議のテーマは薬のネット販売解禁だけではないのに、自分の主張が通らないから辞めるというのはワガママだというバッシングが大きくなっていました。さらに、楽天はプロ野球の優勝セールの不当表示問題でもミソをつけた。これらの批判を沈静化するには、政府の会議に残った方が得策だと判断したのでしょう。しかし、辞めれば身勝手と言われ、残れば打算と言われる。悪いイメージを払拭するのは容易ではありません。それもこれも、競争力会議を自社のネット商売に利用しようという姿勢が強すぎたからです」(三木谷社長をよく知る経済ジャーナリスト)
薬も健康に関わる非常に大きな問題。対面でしっかりお話しした方がいいんじゃないの、三木谷社長?
(日刊ゲンダイ2013/11/19)
安倍首相と直接会って「競争力会議」辞任を撤回
医薬品のネット販売を一部規制する政府方針に反発して、産業競争力会議の民間委員を辞任すると言っていた楽天の三木谷浩史社長。きのう(18日)、官邸で安倍首相と会談し、「引き続き改革を競争力会議の中で進めて欲しい」と言われたとかで、辞意を撤回した。
今回、辞任問題でわざわざ安倍と会った理由について、三木谷社長は記者団に対し、こう説明した。
「非常に大きな問題なので、(安倍と)今までは、どちらかというとメールとかでのコミュニケーションだったので、対面でしっかりお話しした上で、自分としての方向性を……」
語るに落ちるとはこのこと。あれだけ「ネットと対面販売で何が違うのか」と吠えていたのに、自らネットでのコミュニケーションの限界を示したわけだ。
もっとも、三木谷が会議に残ったからといって、一部規制はすでに閣議決定されている。政府の方針が変わるワケではない。振り上げたコブシを下ろすに値する“対価”は得られないのだ。
それに、楽天の子会社のケンコーコムは、処方箋薬のネット販売を禁止する厚労省令は無効だとして、国を相手取った訴訟を12日に起こしたが、この訴訟は継続するという。三木谷社長は「楽天本体ではなくケンコーコムの判断」と言うのだが、どうもスッキリしない。
「競争力会議のテーマは薬のネット販売解禁だけではないのに、自分の主張が通らないから辞めるというのはワガママだというバッシングが大きくなっていました。さらに、楽天はプロ野球の優勝セールの不当表示問題でもミソをつけた。これらの批判を沈静化するには、政府の会議に残った方が得策だと判断したのでしょう。しかし、辞めれば身勝手と言われ、残れば打算と言われる。悪いイメージを払拭するのは容易ではありません。それもこれも、競争力会議を自社のネット商売に利用しようという姿勢が強すぎたからです」(三木谷社長をよく知る経済ジャーナリスト)
薬も健康に関わる非常に大きな問題。対面でしっかりお話しした方がいいんじゃないの、三木谷社長?
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます