http://blogs.yahoo.co.jp/kawachikakekomian/10897877.html の続き
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↑より転記 画像拝借 文字編集・管理人
10. 食品の安全基準は各国が決められる?
BSE(狂牛病)
-国民の命守る基準を「露払い」で差し出す愚行
食品の安全性に関して、
まず言われているのはBSE(狂牛病)の問題ですね。
日本では20ヶ月以下の若い牛しか輸入していませんが当然ですね。
米国ではBSEの検査はきちんと行われていないのです。
だから、最近カリフォルニアでBSE感染牛が見つかったのは、たまたまで、氷山の一角です。
24ヶ月齢くらいの牛から米国でBSEが出ています。
それから、『フード・インク』という映画は日本でもけっこう有名になりましたが、これを見ても明らかに狂牛病の疑いがあるような牛が肉にされているような様子も描かれています。
不安ですから、どうしても国民の命を守るためには、
基準を緩めることはできないというのが普通です。
韓国も同じようことを実施していたわけですが、
韓国は韓米FTAに入る前提条件として
米国から緩めるよう言われてやらざるを得なくなりました。
何と日本はどうですか。
この間11月にハワイに行くその前に
10月頃に新聞報道でびっくりしましたね。
日本はもうやめますと言っちゃった。
国民の命を守るための安全基準を
、米国にハワイで土下座して何でもやりますと
言うための露払いとして、もうこれもやめますと言っちゃった。
人々の命を守る安全基準を米国に忠誠を誓う証に、
これもやりますからよろしくと出してしまう、
そんな国がありますか。
なのに、米国に対して交渉して例外を作るから任せてくれと、
任せられるわけがないじゃないですか。
伝子組換え遺食品が世界を覆う
それからよく議論になる遺伝子組換え食品の表示の問題もそうですね。
大丈夫みたいに言いますけれども大丈夫じゃありませんね。
すでにオーストラリア・ニュージーランドもTPPの交渉の中で、
米国にこれをやめなさいと言われています。
米国は「予防原則」を認めないと言っています。
米国が科学的に安全と認めたものは安全なんだから、
他の国が心配だからといって規制したり、
表示したりすることさえ許さないと。
安全だと認めたものに表示することは
消費者をだますことだからやめなさいというわけです。
遺伝子組換え体(GMO)の種子販売がM社などに独占され、
特許がとられており、
TPPで世界中の種がGMOになっていくと、世界の食料・農村はM社によってコントロールされていきます。
GMOの種がこぼれて在来種が「汚染」されていく事態も広がっています。
農家はそれまで自家採取してきた種を、
毎年高い値段で買い続けなければならなくなります。
そのための借金などが
途上国の農村経済に暗い影を落としていることが、
インドの農村の自殺率の上昇の例で指摘されています。
いまも危険なポストハーベスト農薬もさらに緩和
それからポストハーベスト農薬についても、
米国から運んでくる時に腐らないようにたくさんふりかけている、
いまでも相当に危ないんじゃないか、みな食べていますが。
だけど米国はまだふりかけ足りないと言うわけですよ。
日本の基準が厳しすぎるからもっと緩めてもっとふりかけさせてくれと。
食品添加物については、日本では800種類くらいしか認めていませんが、米国は3000種類認めています(小倉、2011)し、
農薬の残留基準についても、ものによっては米国では
日本の60~80倍も緩い基準が採用されています。
こうして日本の多くの安全基準が緩和される可能性があります。
こういうことがどんどん出てきているわけですが、政府は言います、
食品の安全基準とか検疫措置は
各国政府が決める権限があるのだから緩められることはないと。
ウソです。
去年の12月でしたけれども、
米国の公聴会でマランティスさんという取りまとめ役が、
日本などが不透明で科学的根拠に基づかない検疫措置で
米国の農産物を締め出しているのは是正すべきであり、
TPPにおいては米国自身がこれをチェックして
変えられるようなシステムにすることに
自分は執念を燃やしていると言っているのですから、
大丈夫ではありません。
しかもISDの毒素条項があれば、
こういうものは企業から見れば間違いなく参入障壁だということで、
これを緩めろという議論は出てくるわけですから、
そういうことを考えると
政府の言っていることは疑わしい。
とにかく
情報は隠すか、ウソをつくものだと、
これを徹底しているように思われます。
11. 食料に対する国民の意識
安さに目がくらむ消費者になぜなったのか
世論調査では、「高くても国産買いますか」に90%がハイと答えるのに、
自給率は39%というのが日本です。
60kg3,000円くらいでお米が入ってくるわけです。
日本のお米1俵は生産者段階で14,000円くらいかかります。
1俵14,000円の日本のお米に対して1俵3,000円、
しかも日本のお米よりかなり美味しいとなったら、何が悪いんだと。
牛肉も40%くらいの関税がなくなるから
牛丼が100円になるかもしれない。
私は「狂牛病」牛丼でも食べるぞ
という人もいっぱいいるでしょう。
これが日本なんですね。
残念ながら日本ほど
安ければいいという国民はおりません。
世界的に見てもなぜこのような国民性になったのかと思うくらい、
ヨーロッパなどに比べて
そういう点の認識は低いと思います。
そういうことについてもっと考えましょう。
こういうことについてきちんと考えないと
なかなか本質的な解決はできません。
生産サイドの皆さんも、
自分たちの生産物の価値を、
農がここにある価値を、
最先端で努力している自分たちが伝えなくて誰が伝えるのか、
もう一度問わねばならないと思います。
戦略物資としての食料の認識の乏しさ
食料とは、
軍事・エネルギーと並んで
まさに国家存立の三本柱だと言われていますが、
日本ではその認識が全くありません。
農業問題になると、
自分達の食料を将来にわたってどのように確保していくか、
そのために生産者をどのように保護していくのか
という話になるところが、日本では
農業が悪いとか、
農政が悪いとか
そういう議論ばかりにすりかえられてしまう。
そうじゃなくてもっと本質的な議論をしないといけません。
ハイチ、エルサルバドル、フィリピンで
2008年に何が起こったか、
米の在庫は世界的にあったのですが
不安心理で各国がお米を売ってくれなくなったから
お金を出してもお米が買えなくて
ハイチでは死者が出たわけです。
米国に言われて米の関税をほとんどゼロにしてしまって
輸入すればいいと思っていたらこういうことが起きたのだから、
日本だってこれからは他人事じゃないんだということですね。
これがまず基本です。
ブッシュ前大統領も、農業関係者への演説では
日本を皮肉るような話をよくしていました。
「食料自給はナショナルセキュリテイの問題だ。皆さんのおかげでそれが常に保たれている米国はなんとありがたいことか。それにひきかえ、(どこの国のことかわかると思うけれども)食料自給できない国を想像できるか。それは国際的圧力と危険にさらされている国だ。
(そのようにしたのも我々だが、もっともっと徹底しよう。)」
競争力でなく食料戦略が
米国の輸出力を支える
そして、米国は
徹底した戦略によって輸出国になっているということです。
米国にとって食料は武器なのです。
世界をコントロールする為の一番安い武器です。
それによって我々は振り回されているし、
もっともっと振り回されるということをどう考えますか。
米国ではお米などを安く売るために毎年1兆円使っています。
安く売って農家の皆さんにしっかり生産してもらうためにです。
米と小麦とトウモロコシの三品目を
1兆円使って差額補填して輸出しています。
日本のお米もおいしいと言いますが、
日本は輸出補助金ゼロです。1兆円対ゼロです。
ですから
日本の農産物ももっと輸出しましょう
と、言いますけれども
日本ではそういう輸出促進のためのお金は使えないんです。
なぜか。
米国から日本は使ってはだめだと言われているからです。
事故米もそうで、
なぜ食べられもしないお米を全量輸入して
カビを生やさなければならないか、
最低輸入義務なんてどこにも書いていないのに
日本だけがやっています、
その本当の理由は米国から指示されているからです。
続くhttp://blogs.yahoo.co.jp/kawachikakekomian/10901355.html
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