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高遠菜穂子さんへのインタビューから感じた日本国民という特権を受ける為の役割と、市民としての日本人が本来向き合うべき現実

2013-04-14 20:22:47 | 言いたいことは何だ

高遠菜穂子さんへのインタビューから感じた日本国民という特権を受ける為の役割と、市民としての日本人が本来向き合うべき現実



投稿者:風太 投稿日:2013年 4月14日(日)07時12分35秒

IWJの会員向けに限定公開されたこのインタビューが凄い内容です。
高遠さんといえば米・イラク戦争当時、イラクでボランティア活動中に現地の武装勢力に拘束され、その後現地の宗教指導者らの尽力で解放された人です。
当時は大変なバッシングを受けて、当時の小泉政権の対米追従政策に逆らう国賊として、世論の猛攻撃を受けた人物です。
その高遠さんは今でもイラクで活動されていたのですね。

その現地報告というものなのですが、あまりにもひどいことを米軍が現地でして、その結果どんなふうになっているのかが初めて我々の耳に届くという内容の話です。
少し内容を話せば、米軍が使用したウランを利用した武器により多くの人が被爆し、その後生まれた子供たちに異様なくらい高い奇形が生じているという話がありました。
その写真がこの動画では公開されているために、内容があまりにも悲惨で直視できないために、この記録はまだ会員限定公開で留まっています。
他にも米軍に白旗を持ったまま殺された少年の遺体の写真や、黒焦げにされた遺体写真、体の皮がずる剥け状態の遺体写真などなど、当時の戦争参加国日本の国民には決して送られてこなかった現地の写真が公開されています。

私はこのインタビューから、日本という国の国民である我々は、いかに世界の現実から目を背けてアメリカの蛮行にも手を貸して生きてきたのかということを痛感されられました。
こうして日本国民という身分で安定した平和な生活を送る代わりに、自分らが知らないところで手を染めている(この場合は米軍の戦争への支援)ことに目をつぶってきたのです。
そんな我々は、ついに原発事故やTPP参加で、その生活とやらも奪われていくわけです。

この間も植草さんをはじめ多くの人が日本の異様な状態に警告を発した為に大変な仕打ちを受けました。
政治家で勇気をもって変革を起こそうとした小沢さんや鳩山さんらは、政権の中枢から遠ざけられてしまいました。
国民はマスコミ情報に踊らされて本当に日本人のことを考えている、我々の真の味方を敵だとみてしまったのですね。
それは一つにはマスコミのプロパガンダによりコントロールされてしまっているということ、でももうひとつは薄々おかしいことはわかっていても、それを口に出したら損だという浅ましい気持ちが長年この国で生きていて養われてしまっていたこともあると思います。
そしてこれが実は一番大きな要因かもしれません。
我々日本人は、日本国民という地位で保障された権利を奪われたくないために目をつぶっていたのです。

イラク戦争当時高遠さんらをバッシングして嬉々としていた連中の子孫がいま新宿や大阪で在日の人を目の敵にして騒いでいる連中です。
自分だけはこの国の体制に寄り添いいい目を見たい、もしくは優位な気分に浸りたい。
おそらくそんなところでしょうが、それが実はじわじわと自分たちの生活を奪っているということに気が付いていない。

原発事故とTPPにいまだに真摯に立ち向かおうとしない多くの傍観者気取りの日本人の多くは、このままだと大きな代償を払わせられることになるのでしょう。
何とか阻止しないと、でなければ日本人には未来が無くなります。
アメリカの属国民である日本国民でいたいがためにイラク戦争の総括もできずに来て、今また原発事故の総括もできずに、そして何も内容を知らされないままにTPPに参加しようとしている。
本当に最悪です。



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