みんな楽しくHappy♡がいい♪ さんブログより
たねまきJ「がれき処理野田発言・文科省チェルノブイリの8分の1発表」小出裕章氏(内容書き出し・参考あり)3/13
水野:
まずですね、がれき処理についての野田総理の発言がございました。
がれきの処理を全国の自治体が受け入れてくれという要請。
そしてですね、加えて、がれきを再利用する事を進めて欲しいというのが
野田さんの考えのようです。
で、先程もお伝えしましたけれども、横浜市の山下公園が、
関東大震災の瓦礫で作られているという例も挙げて、今回も再利用をというふうに
野田総理は発言しているんですが、
小出さんはこれをどうお考えですか?
小出:
・・・・・ま、困った人だと思います。
関東大震災の時には、もちろん日本人が放射性物質などを大量に作るという、
そういう時代ではありませんでした。
水野:ねぇ
小出:
今はもう、原子力発電所をやって放射性物質を大量に作って、
広島原爆がばらまいた放射性物質の何百発分というような物を、すでに環境にばらまいてしまっているのです。
それで瓦礫が汚染している訳で、
それで公園を造るなんていう事は出来る筈もないのです。
どうしてそういう事に気がつかないのかなと思います。
水野:
公園だけではありませんでね、再利用の例として総理が挙げているのは、
津波から人々を守る、防潮林。津波から守るための林ですね。
あるいは避難するための高台の整備に使って、後世に残していきたい、とおっしゃっているんですが、
この再利用の仕方についてはいかがですか?
小出:首相官邸を作ってほしいです。
水野:ま、それは良いアイデアですね。
小出:はい。
水野:
首相官邸を作るっていうのは確かに。
そうやって後世に残すというやり方もありますわね
小出:はい。
水野:
これ、住民を守る防潮林や高台って、本当に住民のところ、全国いたるところに、
これ、また、海の近いところに作るっていう事になってしまいますもんね。
小出:
そうですね、首相官邸であるとか、
議員宿舎であるとか、
東京電力の建物であるとか、
そういうところから、まずはやって欲しいです。
水野:
なるほど。
そしてですね、企業サイドでも、もうすでに瓦礫処理が進んでいるケースもあるそうで、
中にはですね、汚泥をセメントの原料にするというものも進んでいるんだそうです。
これについては、やはり、いろいろな課題とか、問題点がありますよね?
小出:
もちろんです。
焼却にしても何にしても、処理をしたところには高濃度の放射性物質の塊が残りますので、
それをどうするかがこれからの一番の問題になるだろうと思います。
私自身は、焼却灰はもともとコンクリートの母材にされてきたものですから、
コンクリートにするということ自身には反対ではありません。
ただしそれは、東京電力の所有物な訳ですから、汚染というものはですね。
東京電力が自分で使えばいいのであって、
これから福島第一原子力発電所の事故を収束させるために、膨大なコンクリートが必要になります。
そのためにこそ、まずは使うべきだと思います。
平野:
あの先生、例えば神奈川県の横須賀なんかは、
黒岩知事がですね、横須賀市に出向いて、
「産業廃棄物のかなり深い場所に廃棄すれば安心だ」みたいなことを言っているんですけれども、
どんなに深くても、どんなにコンクリートが厚くても、
これは、必ずしも安心できるものにはならないですよね?
小出:はい
放射性物質というのはこれまでも、産業廃棄物とは混ぜてはいけないという、
そういう範疇で管理をされてきたものなわけで、
今回事故が起きたからといって、いきなりそういうやり方に変えてしまうっていうのは、
わたしは誤りだと思います。
出来る限り放射性物質として取り扱うというやり方がいいと思いますし、
他のゴミと混ぜるのではなくて、それだけをコンパクトに集中的に管理するというやり方が従来のやりでしたし、
これからもそうするべきだと思います。
水野:はい、
次にですね、これは文部科学省が新しい発表をしたんですが、
わたくしは意味が分からないのでぜひ教えていただきたいんです。
福島第一原発の事故で生じた、セシウム137が、ま、様々な土地を汚しましたよね、
そうした土壌への蓄積の分布について、チェルノブイリのケースと比較をしたんだそうです。
そうしましたら、福島の事故の影響の範囲は「チェルノブイリの8分の1だった」というんですね、
これについてリスナーの方から
「チェルノブイリの8分の1だという事で、安心していいニュースだとは思うんですが、
ん~、素直に信じられなくなっています」とおっしゃっています。
チェルノブイリの8分の1というのは、どういう意味なんでしょう?
小出:
わたしが読んだ記事によると、
チェルノブイリから飛んでいった放射性物質が、原子力発電所の敷地から何キロメートルまで、
1平方キロメートル(新聞記事によると1平方メートルが正しいようです)あたり、4万ベクレルである、あるいは15万ベクレルであるという、
そういう基準となっている汚染の距離がですね、
チェルノブイリと比べると8分の1であったとか、そういう事を、どうも言ったようなのですね。
水野:
あの、これそうですね、
基準は1480Kベクレルのようですね、1平方メートル当たり。
小出:15万ベクレルですかね
水野:15万ベクレルっていうんですか、
小出:はい
水野:
で、これを高濃度の地域というふうに考えて、
で、これがどこまで広がっているかというのを調べたところ、
チェルノブイリは一番遠いところが、250キロまでいってたと。
しかし福島は32.5キロ、でしかないという意味でしょうね。
小出:はい
水野:
で、私は、何が8分の1やろうってずっと思ってて、
あっ!そうか!250㎞÷8が32.5㎞になる。
小出:そうです
水野:
単に、これ、
距離が、「チェルノブイリのお8分の1までしか飛んでいませんよ」っていう意味なんですかね?
小出:
そうです、・・のようですね。
ただし、全く意味の無い事を言っていると私は思います。
水野:あ、そうなんですか?
小出:はい。
原子力発電所から環境に出てきた放射性物質は、その時の気象条件で流れるのですね。
細ーい帯状になって流れる場合もあるし、
そうではなくて、ジワジワジワっと均等に汚染を広めてしまうような場合もあるわけですし、
えー、問題は距離ではないのですね。
まずは面積で言わなければいけない。
水野:あ、そうか!面積については比較できていないんですって!!
小出:何で出来ていのか私は分かりませんが(笑)
水野:なぜか、出来ていないらしいんです。
小出:そうですか、
平野:
先生、これね、事故当初アメリカ本土まで、濃度は低かったかもわかりませんけれども、
放射性物質が観測されたという事がありましたから
小出:そうです、はい。
平野:
あの、その250㎞というのは、全然意味がなくて、
しかも、これ低濃度でも蓄積によってはホットスポットみたいな形になりますし
今までこういう事を発表するというのは、
何か、事故を矮小化しようという国の意図が濃厚にうかがわれるような気がするんですけれども、
小出:そうですね、何でこんな無意味な事を今ごろ言うのかなってわたしは思いました。
水野:
これ、どれだけの放射性物質が出たのか、
それによって困っている地域はどれだけなのかという事を、
まずは面積で考えなければいけないんでしょうけど、
小出:そうです
水野:面積の時にね、海に出た者も多いですよね。それは関係ないんですか?
小出:
そうです、多分ものすごい関係があるのです。
日本の場合には殆ど周りが海な訳ですし、
特に福島第一原子力発電所は東側が全部海だったんですね。
それで、日本の卓越風は西風が吹いている訳ですから、
多分、陸に落ちた以上のものが海に落ちている筈だと私は思います。
ですから、その海へいったいどれだけばらまいてしまったか、
海をどれだけ汚染したかという事も、きちっと本当は言わなければいけないのですが、
そういう事に関しては日本の政府は「なるべく言いたくない」という、
そういう姿勢のように見えます。
水野:
だから、陸地の、それも線でしか比較していない数字であるという事を
わたしたちはわかった上で、これを聞かなきゃいけないんですね。
小出:そうですね。
水野:
そんな事まで私らね、分かりませんねん。
小出さんの説明を聞くから「あ、そうか」って分かりますが。
で、文部省はこれについてどう結論付けているかと言うとですね、
影響の範囲は、福島の場合、チェルノブイリの8分の1
あるいはチェルノブイリに比べ、1桁程度小さい数字になるんだ、という言葉も出しているんですね、
これをどう考えたらいいんですか?
小出:
わたしは、これまでも何度か聞いていただいたと思いますけれども、
「原子力発電所は絶対に事故は起こさない」と電力会社も国も言い続けてきて、この事故を起こしているのですね。
大変悲惨な被害が今、生じている訳で、
わたしはそれを生じさせた責任が、いったい誰にあるのかという事を、まずはきちっと調べてですね、
処罰して欲しいと思っているのですが、
文部科学省という国の機関もですね、かなり重要な責任が、私はあったと思いますし、
まずは自分たちの責任というものを明らかにするべきだと思うのですが、
いまだに何の責任も取らないまま、相変わらず「この程度の事故で収まったからいいんだ」というような、
そのような事を言い続けているようなのですね。
水野:
小出さんから見ると、
チェルノブイリと、この福島の原発事故との影響の範囲というんですかね、
どう比べてどれぐらいだと思われますか?
小出:
海も合わせて言うならば、多分同等だと思います。
そして問題は、・・・私が心配しているのは被害な訳で、
チェルノブイリ周辺の人口密度と、福島周辺の人口密度を比べれば、
福島の方が高いのですから、
結局、被害としては福島の事故の方が大きくなるのではないかと、私は危惧しています。
<参考>震災がれき:都道府県・政令市に今週、処理要請…閣僚会合毎日新聞 style="color:rgb(96, 56, 19);line-height:16px;background-color:rgb(247, 255, 223);font-size:10pt;">
がれき再利用促す style="color:rgb(96, 56, 19);line-height:16px;background-color:rgb(247, 255, 223);font-size:10pt;">東京新聞 style="color:rgb(96, 56, 19);line-height:16px;background-color:rgb(247, 255, 223);font-size:10pt;">
東日本大震災:
福島第1原発事故 放射性物質の蓄積範囲、チェルノブイリの1/8毎日新聞 2012年3月13日 東京夕刊
「影響範囲、1桁小さい」=土壌汚染、チェルノブイリと比較
―福島原発事故・文科省時事通信 3月13日(火)12時29分配信
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます