わたしの里 美術館

とりあえず西洋絵画から始めて、現代日本作家まで

陽光の中の裸婦

2006-02-25 | 作品

ルノアール 

陽光の中の裸婦

1875-76頃 
油彩・キャンバス
パリ、オルセー美術館 

 

 

 

 

 

写真の場合は、木漏れ日の当たらない陰の部分、

その色を鮮やかに描出するのは、きわめて難しい。

 

ところが油彩などの絵画制作の場合は、色を別々に塗って隣接した色と、視覚的に混色させるという手法を採用することが出来る。肌色を真珠の色に輝かせるには、水色、ピンク、白そして黄緑などの絵の具を近隣にちりばめる。こうすると、それを遠くからながめれば、光沢を放つ真珠色のきらめきに見えてくる。

写真の場合でも、編み目で分解して、光の三原色に分けることが出来、それを絵画のように視覚的に合成させて、より明るい色の表現は可能だ。しかし、絵描きは、興味のある部分を、より強調して色の冴えを表現できる。

上の画像の、肌に写った木の枝とか葉の陰は、直射光が中っている部分よりも、極めて光量が少ない。

なので、注意深く自然の中で観察すれば、空の青を写してブルーに見えている部分でも、灰色にしか表現できない場合が多い。

 

 

伊藤 清永

 

ところが絵描きは、その部分を青とか、あるいはもっと明るい薄青いろで表現できる。

 

 

わたしの里 美術館 ピエール=オーギュスト・ルノワール 1841 ~1919 Torso
美術館の索引    わが郷 HOME 

 

 

 

 


最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。