夜遅く、五月と共に聖子が帰ってきた。
聖子は朝から何も食べていなくて、フラフラだ。
ブティックの店長として働いていたのだが、洋服代などで、
逆に借金を負う羽目になっていた。そして、社長の女に
なれば借金をチャラにするといわれ、断った。
そしたら、社長は新しい女を店長にすると言い、聖子は
居場所をなくしたのだ。
それにしても、聖子を自分の女にしたいなんて、
社長はどういう好みをしているんだろう?
聖子は若いわけでもないし。
聖子の借金はどうやら周ちゃんが払ってやることになったようだ。
翌日から聖子は幸楽で働くことになった。早くもトラブルメーカーの
雰囲気を漂わせている。周ちゃん曰く「申し訳ありません。あいつの
性根は全然変わってませんでした。」
周ちゃんはなんで聖子と結婚したんだろう?
そして、なんで別れないんだろう?
岡倉では、今日から日向子が一人で通学するようだ。
(今日だけは英作がこっそり後をつけて一人で行けるか確認するようだが)
心配する長子。慰めるためとはいえ、タキさんは、「日向子ちゃんのほうが
長子さんよりしっかりしてますから(笑)」などと言う。
あかりが勇気を連れて、岡倉を訪れた。昨夜、弥生が帰った後、あかりが
岡倉を継げばいいのになどと言ったらしい。それで心配して来たらしい
が、大吉があかりを当てにしてないことを聞いてほっとする。
そこへ和夫がやってくる。和夫になつき付いていこうとする勇気。
それを止めて、ビンタまでするあかり。
和夫は勇気とキャッチボールの約束をするがそれすら許さないあかり。
家に帰ったあかりは、勇気を保育園に入れたほうがいいかもと思いだす。
和夫になつくのは他に遊び相手がいないからと考えたのだ。
そして、いよいよ、勇気は明日から保育園に通わせることになった。
宗方が岡倉へやって来た。仕事の接待で岡倉を使うのだ。
早めについて、自分の生い立ちを話し出す宗方。政子と暮らすことに
なった経緯や、自分に父親が出来た喜びを話す。その話を聞いて、
わだかまりを感じていた大吉はわだかまりがとけたと喜ぶ。
愛が岡倉を訪れた。仕事の報酬を小切手でもらった愛は、それをかたに
大吉に借金を申し込む。
愛は今、仕事をやっていく厳しさを肌で感じていた。