壮太は岡倉にすっかりなじんでいた。器を下げたり、器や野菜を洗ったり、
店を掃除したりが壮太の仕事らしい。勉ちゃんに付いて河岸にも行ったり
しているようだ。やる気もあるようだし、なかなか好感が持てる。
夜、店も終わった頃、由紀夫婦が岡倉へやって来た。
五月は加津にもらった腕時計がよっぽどうれしかったのか、寝る間際になっても
腕時計をつけて眺めていた。五月の誕生日を忘れていた愛や眞を気遣って、
こっそりとしか腕時計をつけることが出来ないのだ。
由紀と伸彦の話とは英作に本間病院で内科をやってほしいというのだ。
以前の由紀の話とは違い、伸彦は英作と本間病院をやっていきたいというのだ。
伸彦は常子に電話で責められて、由紀が勝手に英作が帰ってくることを断った
ことを知ったのだった。
英作はやりたいことがあると言って、再び本間病院へ帰ることを断る。本間病院へ
帰ると病院の経営などにもかかわらないといけないので、それが嫌で自由でいたい
というのだ。由紀夫婦はあきらめて(?)、帰って行った。
英作が断ったこと、やりたいことがあることを喜ぶ長子。
翌日、常子が怒鳴り込んできた。
昨日の由紀夫婦の申し出を断ったことを怒っているのだ。
やりたいことを聞かないと収まらないという常子に、英作は反対されるのが
嫌だから話さなかったと、答えずに出かけてしまう。
しかし、英作のやりたいことってなんだ? なぜ長子達にまで隠す?
文子からの電話で、大吉は文子の家へ出かけることになった。
望が学校へ行きたくないと、部屋から出てこないというのだ。
望はギターのプロになりたくて音楽大学へ行くと言い出したため、それを例の
ごとく文子が反対して、話は平行線と言うわけだ。普通の大学へ行って、
サラリーマンへなれという文子に、望は文子や亨が見せた自分の小さい頃の
ことのトラウマ(?)を話し、サラリーマンにだけはなりたくないと言う。
望の話を聞いて、望は望みなりの信念を持っていると感じ、文子があてにした
ように望を説得をしなかった。
それにしても、望にギターを教えているお兄さんって、何者なんだろう?
こんどからは、ピアノも教えてくれるようだが、、、
望に大きな影響を与えているようだし、たまに話にものぼるが、後々の
シリーズにまで登場はしていない。
葉子が岡倉を訪れた。未だに政子に世話をしてもらってるようだ。
どうやら宗方が葉子にプロポーズしたらしい。ちなみに宗方はバツ1らしい。
葉子は結婚なんかしたくない、が、宗方の仕事をやってる分、引け目がある。
葉子の立てた作戦は、婚約まではするが、いまやってる仕事が片付いたら
婚約を解消しようというのだ。大吉の台詞どおり、結婚詐欺だね、こりゃ。
大吉の目の前で返事をするというので、あらかじめこの作戦を伝えたのだ。
話を聞いて、葉子に説教する大吉。説教されて、本当に結婚するつもりで
婚約すると言う葉子。信用できんな。大吉もそう思ったのか、嫌だ嫌だと
席を立つ。
宗方が岡倉を訪れた。大吉の目の前で結婚を承諾する葉子。最低だ。
(後々、宗方と葉子は結婚するから詐欺にはならないのだが、現時点では
詐欺にしか見えない。)
大吉の承諾ももらったと思った宗方は、あまりにうまく行き過ぎて戸惑う。
良経由で幸楽にも葉子の結婚が話題になった。ただそれだけで、キミは
また物入りだ、姉妹の多い嫁をもらうと大変だとまた嫌味。
城代が英会話のレッスンに幸楽を訪れた。もちろん料理付き。
聖子は男の癖に料理が好きなんて気味が悪いですねと言うが、健治に健治や
周ちゃん、勇を例に出されてたしなめられる。
城代が料理をしながら英会話を教えていた。けど、なんだか愛はもちろん、
城代まで英語がたどたどしいような気がするが、、、、
突然、加奈が幸楽を訪れた。久子ともどもニューヨークから消息が途絶えていたが、
現在はシアトルにいたらしい。が、久子のいまの夫と喧嘩して、バットで
ぶったたき、それで久子に追い出されてきたという。チケットと1万円、幸楽
の地図を描いて貰い、なんとか来たらしい。が、結構な不良っぷりである。
13歳のときからビールを飲み始め、水みたいなもんだと言っている。
そういえば、隆も受験でストレスがたまってたとき、キミの誕生会に来て、
ビールなんて水みたいなものだと言ってたな、隆は飲んだあと倒れたが(笑)。
さて、加奈はどうなのか? 大型爆弾の登場です。
加奈を演じているのは、いまや人気絶頂の上戸彩。
リアルタイムの放送時、かわいい子だなと思ったものである。
かわいすぎて、「渡鬼」に出演するのは不自然に感じたものだ。
(他の女性出演者に失礼だね、、、すみません。)
「渡鬼」は容姿よりも、「渡鬼」に合った演技力のある人が出てると思って
いる。上戸彩は演技よりもまず容姿に目がいってしまったのだ。
上戸彩も容姿だけでなく、なかなかの演技だったような気がするが。