女子バレー徒然草

バレーボール(主に女子)について感じたことを書き綴った雑感記です。
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小山選手・宝来選手

2006-10-30 20:57:36 | 全日本
いよいよ明日から世界選手権である。

この時点で考えてみたことがある。



小山選手には『日本バレー界の常識』をぜひ覆して欲しい、と思っている。

1.高校からバレーを始めた(バレー開始年齢が高いと上手くならない)

2.現在26歳である(選手としてピーク)

3.久光でも全日本でもサーブカッターではない(キャリアを考えるとサーブレシーブの習得は不可能)
*()は日本バレー界の常識

近年、高校からバレーを始めて全日本選手にまでなった例はない(はずである)。
(シーガルズの野村選手にもその可能性はあるのだが)

多くの選手が小学生からバレーを始めている。

長身で運動能力があれば、バレーを始めたのが多少遅くとも全日本選手になれるという前例があれば、他競技からのスカウトもしやすくなるのではないか。

おまえはアホか!!と言われそうだが、故・山田重雄氏は走り高跳びの佐藤恵さんや、女子プロレスのジャンボ堀さんを本気でスカウトしようとしていたらしい。

2003WCのベネズエラ代表には元バスケの選手がいたではないか。
名前は忘れたが、確かバレー歴4年ということで大いに驚かされたものである。


年齢のことだが、ちょっと前まで女子バレーの選手といえば24~26才で引退したものだし、現在もそれ位の年が選手としてのピークと思っている人も多い。

この年齢からさらに進化すれば、そういった日本バレーの常識を覆すことが出来る。


更なる進化のために一つ要望、サーブレシーブを習得して欲しい。

不可能ではない。質より量である。練習で何万本もサーブを受ければ大丈夫である。

順天堂大の蔦宗監督だって「センスを育てることは出来る」とおっしゃっているぞ。

もし小山選手がサーブレシーブの出来るWSになれば、全日本の戦術面はぐっく幅広くなる(はずである。監督次第だが)。

選手個々がそれぐらいの向上心を持たねば、北京のメダルだって見えてこない。




杉山選手に代わって宝来選手がスタメンの座を獲得したようだ。

柳本監督は、宝来選手のブロック力を評価するコメントを出しているが、私は小山・木村選手の速いパイプやバックローを生かすため、表側の速攻(A・B)が必要と考えての選択なのではないかと思っている。

もしその通りなら、大いに結構。

ぜひそうであって欲しい。

杉山選手には、ビューティー・ブロードだけでなく、ファンタスティック・Aクイックとか、マーベラス・B(おっと、これは宝来選手のためのものか)をマスターして欲しい。まともなA・Bを打てないMBは世界では通用しない。

ただし、残念なことに今の全日本にまともなA・Bを打てる選手はいないように思える。

クロス・ターン・ロングとコースをきっちり打ち分けるということが出来ていないから。
(相手ブロックの配置によって打ち分けるコースは決まってくる)


自分は全日本の成績については悲観的なのであるが、ぜひ予想を裏切って欲しい。

1次リーグ・全勝、二次リーグで何とかイタリアかキューバに勝って欲しいと思っております。